テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
勇斗side
🤍「俺が好きなのは、勇ちゃんだから」
柔太朗は俯いたままハンドルを握る俺の手に指を絡ませてきた。
不本意とはいえ、Aとのキスシーンを見せられて正直ムカついてた。
腹が立って問い詰める様に言ってしまったことは悪かったと思ってる。
だけど、指を震わせながらそんなことされたらさ…
ぎゅっと柔太朗の手を握り返す。
「明日何時から?」
🤍「あ…休みになった」
「じゃ俺ん家でいいな」
🤍「…」
柔太朗が頷くのを確認して車を発進させる。
せっかくだから繋いだ手はそのままにした。
ここに来る時は気が付かなかったけど、イルミネーションが雪に反射してすげー綺麗だった。
気持ちひとつで景色も変わるもんだな、って感動して隣を見たら柔太朗の白い肌がいつもより紅くて…
ニヤける顔を抑えて家路を急いだ。
家に入ると 作りかけの餃子を見た柔太朗が立ち止まる。
慌てて出てきたからキッチンはそのままだった。
「あ、食う?」
🤍「うん」
「仕上げるから先風呂入って来て」
🤍「ありがと」
勇斗の部屋着に着替えた柔太朗。
わざと大きめの服を出しておいて正解だった。
萌え袖もさることながら 鎖骨が見えて色っぽいし、何より動くたびに胸元が見えそうで目が離せない。
ご飯を食べて食器を並んで洗う。
柔太朗が洗って、勇人が拭く係。
🤍「勇ちゃん」
「ん…?」
🤍「見過ぎ」
「そうか?」
🤍「これ、わざとでしょ」
「…バレた?」
🤍「やらしーこと考えてんの?」
「ちょっと、ね」
🤍「ちょっとだけ?」
「…」
身を乗り出して来た柔太朗にそっと唇を重ね、少し味わってからぺろっと舐めて離れる。
皿を持ったまま驚いてきょとん顔する柔太朗。
「ニンニクの味する」
🤍「お互い様でしょ」
2人で笑い合った。
それから一緒にベッドに入って、他愛の無い話をしていたら隣から寝息が聞こえてくる。
横を見るとキレイな寝顔がこちらを向いていた。
「人の気も知らないで」
柔太朗の鼻をつまむ。
眉間に皺を寄せて少しみじろいでから胸元に顔を埋められる。
そっと髪を撫でると 柔太朗の髪から自分と同じシャンプーの香りがした。
「…好きだ」
思わず呟くと柔太朗の肩がわずかに跳ねた気がした。