テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#異類婚姻譚
和泉
943
鷹槻れん/鷹槻うなの

61,366
鷹槻れん/鷹槻うなの

21,373
#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
3,712
♡俺様、雷様
目覚めたら、私はベットに横たわっていた。
ん…?
ここどこ…?
周りを見渡すと、私の部屋ではないことが分かる。
すると、突然横から声がした。
「ん。起きたのか?」
横を見ると、黒雷さん。
ゲッと声を漏らすと、黒雷さんがゲラゲラ笑った。
「ぶっ、なんか俺嫌われてね?ぶははっ!」
笑いが収まらないのかヒーヒー言っている。
どこが面白いのよ…。
すると、やっと黒雷さんが、
「とりあえず来い。」
と、目に涙を浮かべながら言った。
私の返事も聞かず、スタスタとどっか行こうとしたため、急いでついて行った。
足はやっ…!
モタモタついて来る私の方を向いて、
「おい、おせえ、さっさと来い。」
と、言った後、手を繋いできた。
え…?
「迷子になるなよ、俺様の部屋広いんだからな。」
そう言う黒雷さんに呆れる。
心配してるのか自慢してるのかよくわからないな…。
そして、着いたのはリビング。
机の上には軽いご飯。
「さっさと飯食って帰れ。」
ご飯を用意してくれていて、優しいな。と、思った私がバカだった。
帰れって何!?
迷惑なのはわかるんだけど、言い方!
ムッとしている私に気づいたのか、黒雷さんが口角を上げる。
その仕草と、表情にイラッとした私は、机の上にあるサラダを、黒雷さんの口に突っ込んだ。
「ングッ、オェ、ゴホゴホ…。」
数秒してハッとした私は、隣を恐る恐る見る。
怖い怖い怖い。
髪の隙間から、キレた目が覗く。
「ざけんじゃねぇ、テメェ。」
ニコニコしながら手に持っていた缶を握りつぶす。
派手な音を立てて缶が小さくなっていく。
「えっと、ご、ごめんなさいっ。」
怒る黒雷さんに謝る。
「でも、黒雷さんも悪いし…。」
私が小さい声でそう言うと、
「俺様はいいんだよ。あと、雷様って呼べ。」
と、返してきた。
どこまでも俺様だな…。と思いながらご飯を食べた。
そして、食べ終わった後、雷さんの部屋から追い出された。
もう一度『さっさと帰れ。』と言われたのは頭にきたけど、ご飯を食べさせてもらった身、イラつくのは失礼だと思ったため、お礼を言ってから部屋を出た。
今日の学校は早退したが、学校は数日閉鎖することになった。
あの事件があった後、学校に来れない人、来たくなくなった人、負傷者が出てしまった。
……
その後、
私は、あの襲ってきた男性たちのことも、日と影が動き出したこともわからずに呑気に過ごしていた。
コメント
1件
黒雷さん、俺様なのに実は優しいじゃん…😳💕 目覚めたら側にいて、手繋いで引っ張ってくるとかズルすぎ!サラダ突っ込んで缶潰される場面は笑ったw でも最後の学校閉鎖のシリアスな空気でヒヤッと切なくなった…。不器用な優しさと、知らないままの真実。続きが気になりすぎます〜!