テラーノベル
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⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
死ネタ が これから出てきます
地雷 彡 は 回れ右 !
放課後。
部活動も終わり、生徒がほとんど帰った頃。
rbrは今日も鍵を閉めながら校舎を歩いていた。
その時。
ダン……ダン……
体育館からボールの音が聞こえる。
rbr「まだ誰かおるんか?」
体育館の扉を開ける。
すると、広い体育館の真ん中で、shaが一人だけシュートを打っている。
部活じゃない。
ゴールは一つ。
ただ、同じ場所から、何度も。
shaは一度もシュートを外さなかった。
その様子をしばらく黙って見ていた。
ただ、声はかけなかった。
すると、その時shaがこちらに気付いた。
sha「……先生」
rbr「仕事終わらへんから気分転換に来ただけや」
sha「教師って大変なんやな」
rbr「ほんまに大変やで」
そう言いながらボールを拾ってshaに返す。
その時。
シュートが大きく外れて、ボールが自分の足元へ転がって来た。
拾って返そうとして、何となくそのまま一本だけ打つ。
……………。
入らない。
shaが小さく笑う。
sha「先生下手やな」
rbr「うるさい」
もう一本。
また外れる。
三本目でようやく入った。
思わずガッツポーズをしてしまった。
それを見たshaが呆れた顔をしていた。
sha「大人気な」
rbr「入ったからええねん」
そう言うとshaが少しだけ笑ってくれた。
そのあと。
二人で体育館を出て、外にあるベンチへ座る。
静かだった。
その時、唐突にshaが質問をしてきた。
sha「先生」
rbr「ん?」
sha「教師って、楽しい?」
すぐには答えられなかった。
空を見て、少し考えて。
rbr「楽しい日もしんどい日もある」
rbr「でも………、誰かが笑ってくれる時は、続けてよかったって思う」
sha「そっか」
sha「先生、教師向いてるな」
rbr「嬉しいこと言ってくれるやん、ありがとう、sha」
帰る時間。
体育館の電気を消す。
外へ出る。
夕焼け。
空がオレンジ色。
shaが歩きながら言う。
sha「……先生」
rbr「ん?」
sha「また、暇やったらこうやって付き合ってくれる……?」
rbrが少し驚く。
それから笑う。
rbr「今度は勝つ」
sha「それは無理」
二人で少し笑う。
あの後shaと別れ、一人で職員室へ戻った。
机に座る。
さっきshaが笑ってくれたことを思い出す。
小さく笑う。
でもその直後。
今日提出された生活アンケートを見る。
そこには。
shaの紙だけ、全部空白。
rbrはペンを置く。
rbr「……まだ、全然やな」
翌日。
授業を受けて。
昼休みになって。
また授業が始まって。
教室にはいつも通り笑い声が響いていた。
一日は、何事もないように過ぎていったと思われていた。
その中で、shaは相変わらず机へ突っ伏して過ごしていた。
昨日みたいに体育館へ行くこともなく。
先生とも、朝の出席確認以外ほとんど話さなかった。
それでも。
ホームルームが終わり、生徒達が次々と帰っていく中、shaだけは席を立たなかった。
窓の外は、少しずつ茜色から紺色へ変わっていく。
教室は静かだった。
廊下から聞こえるのは、部活動へ向かう足音くらい。
shaは頬杖をついたまま、ぼんやり外を眺めていた。
制服の袖口から覗く手には、小さな擦り傷が増えている。
それでも本人は気にした様子もなく、ただ時間だけが過ぎていった。
一方、その頃。
rbrは職員室で書類をまとめていた。
時計を見る。
午後六時前。
rbr「……今日も終わらんなぁ」
小さく伸びをして席を立つ。
校内の見回りと施錠も兼ねて、校舎を歩き始めた。
夕方の校舎は静かだ。
昼間とは別の場所みたいに、物音一つしない。
一つずつ教室を確認しながら歩いていると、不意に見慣れた教室で足が止まる。
窓際、一番後ろの席。
夕焼けに照らされた机。
そこに、一人座っている生徒がいた。
rbrは思わず苦笑する。
rbr「……またおるんか」
教室の扉を開ける。
ガラッという音に、shaがゆっくり顔を上げた。
一瞬だけ目が合う。
それから。
shaは少しだけ肩を竦めた。
sha「……先生もやん」
その返事に、rbrは目を丸くした。
思わず笑ってしまう。
rbr「まぁ、仕事があるからな」
たったそれだけの会話。
でも、ちょっと前なら返ってこなかった言葉だった。
rbr「今日は体育館ちゃうんやな」
sha「……気分」
rbr「そっか」
それ以上聞かない。
沈黙が流れる。
でも、不思議と気まずくはなかった。
窓から入る風が、カーテンを揺らす。
夕焼けはもう薄紫色へ変わり始めていた。
その時だった。
shaが机から立ち上がる。
鞄を持とうとして、袖が少し捲れた。
赤黒い痣。
細かい擦り傷。
昨日より増えていた。
rbrの表情から笑みが消える。
rbr「……sha」
呼ばれて、shaが振り向く。
rbr「腕、見せてくれん?」
shaは反射的に袖を引っ張った。
sha「あー……」
誤魔化そうと笑う。
sha「昨日転けてさ」
rbr「昨日?」
sha「あー、やっぱ今日かも?」
自分でも苦しい言い訳だと分かっているのだろう。
視線が泳いでいた。
rbrは何も言わない。
責めるような目もしない。
ただ、小さくため息をつく。
rbr「保健室、行くか」
少しだけ間が空く。
sha「面倒だからいい」
小さく返されたその一言。
rbrは少しだけ困ったように笑う。
rbr「ん〜、じゃあここでやるか」
sha「……え?」
rbrはそのまま教室を出て行く。
数分後。
小さな救急箱を片手に戻ってきた。
机の上へ、ごとり、と置く。
shaは目を丸くした。
sha「……ほんまに持ってきたん」
rbr「言ったやろ」
そう言って椅子を引き、shaの隣へ座る。
救急箱を開き、消毒液とガーゼを取り出した。
rbr「ほら、腕」
shaは少しだけ嫌そうな顔をする。
それでも、ゆっくり袖を捲った。
昨日より増えた擦り傷、そして痣。
rbrは何も言わない。
ただ、静かにガーゼへ消毒液を染み込ませた。
そして。
そっと傷へ当てる。
sha「っ……!」
思わず肩が跳ねる。
rbr「あ、ごめん」
sha「……しみる」
rbr「それはしゃーないやん、当たり前や」
sha「もっと優しく出来へんの」
rbr「十分優しい方やと思うけど?」
shaは少しだけ不満そうに口を尖らせる。
その様子が少し可笑しくて、rbrは小さく笑った。
教室には、窓から吹き込む風の音だけが流れる。
しばらく無言のまま手当てを続けていた、その時だった。
rbr「あ、そういや今日な」
sha「?」
rbr「職員室でコーヒー盛大にこぼしてもうて」
sha「え……何してんの」
rbr「しかも提出前のプリントの上」
sha「え、最悪やん」
rbr「せやろ?もう終わったと思ったわ」
sha「それ、怒られた?」
rbr「ちょっと怒られた」
shaは少しだけ目を細める。
sha「へぇ〜、先生でも怒られるんや」
rbr「当たり前やろ」
sha「なんか意外」
rbr「何やと思っとったん」
sha「……怒る担当で怒られない役割の生き物??」
rbr「なんやその生き物」
思わず二人とも小さく笑う。
その笑い声は、夕方の静かな教室へふわりと溶けていった。
rbrは新しいガーゼへ貼り替えながら続ける。
shaは窓の外を見ていた。
rbrはその横顔を見ながら、何も言わず最後のテープを貼る。
rbr「よし」
shaは腕を見下ろす。
さっきまで赤く滲んでいた傷が、白いガーゼで隠れていた。
rbr「これで終わり」
救急箱を閉じながら立ち上がる。
shaもゆっくり席を立った。
しばらく腕を眺めていたが、不意にぽつりと呟く。
sha「……どーも」
その声は、本当に小さかった。
でも、rbrにはちゃんと届いていた。
rbrは少しだけ目を丸くして、それからいつものように笑う。
rbr「どういたしまして」
教室に、また静かな風が吹き抜ける。
窓の外では、夕焼けがゆっくりと夜へ変わり始めていた。
教室を出た後。
shaは誰とも話さず、静かな廊下を歩いていた。
腕に貼られた白いガーゼが、制服の袖口から少しだけ覗いている。
夕方の校舎は、もうほとんど人がいない。
窓の外では、部活動の掛け声が風に乗って遠く聞こえていた。
階段をゆっくり降りる。
一段、一段。
足取りは重かった。
玄関へ向かう途中、ふとガーゼへ触れる。
指先に当たる柔らかな感触。
さっき先生が貼ってくれたものだ。
少しだけ苦笑する。
sha「……ほんま、お節介やな」
誰にも聞こえないくらい小さく呟く。
でも、不思議と嫌ではなかった。
そのまま校門を出る。
夕焼けはもうほとんど消えて、空は薄暗くなり始めていた。
住宅街へ続く道を歩きながら、shaは無意識に今日一日を思い返す。
先生と話したこと。
笑ったこと。
手当てをしてもらったこと。
そして──
腕の痛み。
その瞬間。
頭の奥へ、昼間の光景が蘇る。
昼休み。
チャイムが鳴ってすぐ。
shaは人気のない渡り廊下を歩いていた。
購買へ行く気もなく、ただ静かな場所を探していただけだった。
その時だった。
「おーい。」
後ろから声がした。
振り返る。
見慣れた男子生徒が三人。
教室で、いつも笑っている奴らだった。
shaは小さく息を吐く。
……面倒やな。
そう思った時には、もう遅かった。
一人が肩へ腕を回してくる。
「最近先生と仲良しらしいじゃん」
笑いながら言う。
shaは無言だった。
返事をしない。
それが気に入らないのか、もう一人が制服の袖を掴んだ。
「え?無視?」
ぐい、と腕を引かれる。
身体が少しよろけた。
「あ、もしかして先生にチクるん?」
shaは首を横へ振る。
sha「……するわけないやろ」
その一言に、三人は顔を見合わせる。
「ならええけど」
笑い声。
でも、それで終わらなかった。
「今日もだからな」
そう言われた瞬間。
腕を強く掴まれた。
指が食い込む。
痛い。
でも、声は出さない。
出したところで、誰も来ない。
昼休み。
この渡り廊下へ来る生徒なんて、ほとんどいない。
「最近ちょっと調子乗ってるからさ〜?」
「ほんとそれな?結構キモいわ」
誰かが笑う。
そのまま背中を軽く押された。
バランスを崩す。
壁へ肩をぶつける。
鈍い痛み。
shaは俯いたまま何も言わない。
ただ時間が過ぎるのを待つ。
反抗しなければ、そのうち終わる。
昔から、それだけは知っていた。
もう一度肩を押される。
制服を引っ張られる。
腕を掴まれたまま壁へ押し付けられる。
痛い。
でも、声は出さない。
笑い声だけが廊下へ響いていた。
どれくらい時間が経ったのか分からない。
「……なんか飽きたわ」
誰かがそう言って、ようやく腕が離された。
最後に制服を軽く払われる。
笑いながら去っていく足音。
静かになった廊下へ、一人だけ残された。
shaはゆっくり袖を下ろす。
赤く残った指の跡。
小さな擦り傷。
……これくらいなら、大丈夫。
誰にも気付かれない。
そう思っていた。
sha「……気付かれたけど」
現在、夜道を歩きながらshaは小さく笑う。
先生は、本当に変な人だ。
袖が少し捲れただけで。
普通なら、気付かない。
気付いても、見て見ぬふりをする。
なのに、あの先生は違った。
shaはガーゼにそっと触れる。
少しだけ温かい気がした。
sha「……せめて、学校のことだけは先生に知られたくないなぁ」
家のことは、もう見られてしまった。
でも。
学校まで知られたら。
先生はきっと、止めようとする。
助けようとする。
だから知られたくない。
……これ以上、優しくされたら、甘えてしまいそうだから。
shaは小さく目を閉じる。
それ以上は考えないようにして、またゆっくり歩き出した。
コメント
2件
少しずつrbr先生の目の前では素のshaちゃんが出てる気がします 学校では皆んなと距離があって 家では邪険に扱われてて rbr先生の優しさが唯一の救いなんだと思いました 投稿お疲れ様です! 今回も心に沁みる一話でした!
ああ、この話、めっちゃ刺さるわ…。 体育館の静かな空気、shaの小さな笑い声、rbr先生のさりげない優しさ。全部が生々しくて、読んでて胸がぎゅっとなった。 特に「せめて学校のことだけは先生に知られたくない」ってshaの内心、切なすぎるよ…。 傷の手当てをしながらコーヒーこぼした話で笑わせるところ、先生の距離感が絶妙やった。 続き、気になる。先生、絶対にshaのこと放っておかないでほしい。
#ざつだぁぁぁぁあん!!
パグモチ
4,572
星螺💫
29,738
#ご本人様とは一切関係ありません
布
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