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僕等は今日も生き抜く―――
XXXX年 X月X日
今日、不思議なことが起きました。
急に「お前、うちこいよ。」と言われたんです。
僕は冷静に
「なんなのですか、急に」
といった。そうしたらその人は
「…すまないが少し寝ていてくれ、」
というと僕の意識は無くなった。
意識が戻るとそこには、
外国人のような女の人、さっきの人、とあと数名ほどいた。
「ここどこなんですか、」
と僕が言うとさっきの人が
「ここはソルの組織の一つだよ。」
えぇ?!、と思ったがそれよりもなんで僕なのか、という疑問が湧いた。
「なんで僕なんですか、」
と聞くとさっきの人が
「…単刀直入に聞く、お前ソルだろ。」
「はい、?」
訳がわからなかった。僕はソルでもない、普通の人間だ。
父も母も、兄も、妹も、親戚も、全員普通の人間。
人間じゃないのか、そうじゃないのか?そうじゃなかったらなんだよ?と思っていた。
さっきの人が少しため息をついた後、
「…もしかして自覚ないタイプか??」
「後天性っていう可能性があるわよ〜」
と、外国人のような女の人とさっきの人が話し始めた。
後天性、たとえばソルの割合を100%と表したとき、後天性の人の割合は1%…いや、それよりも低いかもしれない。
「とりあえず、検査してみましょうか〜」
と外国人のような人はそう言うとさっきの人は
「じゃ、注射器持ってくるわ。」
というとその人はバタン、と扉を閉めてどこかにいった。
「あの、」
「どうかしたの〜?」
「そもそも貴方達誰なんですか、?」
というと外国人のような女の人が
「あぁ!私は天峰ルアよ。」
「ルア、さん、ですか、…僕は一青朱です。」
「…一青、?」
「?、はい。」
ルアさんはきょとん、として、
「あの子の弟さんかしら…?」
小声で言っていた。
もしかして兄が、?と思ったがまぁ、いいか、となった。
少し経ってあの人が戻ってきた。
「持ってきたぞ。」
「あら!ありがとう。」
「じゃ、ちょっとチクッとするわね〜」
とルアさんが言うと注射器を僕の腕に刺して血をとり、
「終わったわよ〜」
ルアさんが言うと僕は少しほっ、とした。
「私はあの子に血を渡してくるわね〜」
というとルアさんはドアを閉め、どこかに行ってしまった。
「…なぁ、お前名前は?」
「僕は一青朱です、」
「ほう…私は一青美弥だ。」
え?!と思ったが、名字がたまたま一緒だったのか、と思った。
「朱、か。」
美弥さんが小声でそういった。
「検査結果わかったわよ〜!」
「早いですね、」
ルアさんが戻ってきてこう言った。
「朱さん、貴方ソルみたいよ。」
「……..え、?」
僕がソル?なんで、?という疑問が湧いたが、
「多分後天性のものよ、」
「僕、家族の誰もソルじゃ―――」
「あのな。」
僕が言ってる途中で美弥さんが遮った。
「なんですか?」
「後天性はな、もし家族…いや、先祖がソルじゃなかったとしても、なるものなんだ。」
「いや、そんなわけな―――」
「テレビで後天性は家族誰か、もしくは先祖がソルだとなるって言っていたみたいだな。」
「後天性はそんなことはない。遺伝子が勝手に何者かに作り変えられたり、自分で作り変えることでなるんだ。」
「そん、な…」
ショック、ではなかった。
自分がソルになるなんて思いもしなかったが、…
ずっと無縁なんだ、と思っていた。
「さて、お前はボスのところに行くぞ。」
「え、」
というと美弥さんは「ついてこい」、といい、案内された。
「ここだ。」
コンコンコン、とノックされると
「新しいソルを連れてきました。ボス。」
ガチャ、と開けて入ると座っていたのは男の人だった。
「…君、名前は何と言うんだい?」
思っていたよりも話しやすそうな人だった。
「一青朱です、」
「そうか、僕は函南快斗だ。」
快斗さんは、少し黙ってからこう言った。
「朱、君はうちの組織に入らないか?」
「え、…もし、入らなかったら?」
「勿論この場で殺されるぞ。」
マジか、…まぁ、バラされたくないのかな、と思った。
「…わかりました、入ります、」
…というと快斗さんは
「明日から美弥達からビシバシ鍛えられるから気をつけろよ。」
快斗さんがニコッと言うと美弥さんが入ってきて
「美弥、朱を部屋に案内してやれ、部屋はいくつかあるだろう。」
「わかりました。…ついてこい。」
「あ、はい…」
少し歩いたら立ち止まり
「ここがお前の部屋だ。」
と言われ、開けてみるととてもきれいな部屋だった。
「僕の部屋…ですか、?本当に、」
「そうだが。」
…少し、信じれなかったが、
「ありがとうございます、」
とお礼を言った。
「別に大したことはしていない。…明日から訓練だから早めに寝ろよ。」
「わかりました。」
というと、美弥さんはどこかに行った。
「…眠い….寝ようかな…」
ボフッ、とベットにダイブした。
「フカフカ…」
こんなの、家ではできなかった。
気持ちよかった。
…そうしたら自然と眠たくなり、そのまま寝てしまった。