XXXX年X月X日
目を覚ますと、ここどこだ…と思ったが昨日のことを思い出した。
「僕…ソルだったんですよね、」
嬉しいわけでも、悲しいわけでもない気持ちがあった。
少しするとコンコンコン、とノックされた。
「はーい、」
ドアを開けるとそこには美弥さんがいた。
「おはよう。朝ご飯食べに行くぞ。」
「え、」
「…いらないのか?」
「…食べに行きます、」
家にいたときは朝と夜はなかったから少し驚いた、ような、ない、ような、?
美弥さんに連れて行ってもらった。
食堂?、みたいな感じだった。
「あら、朱さんおはよう〜」
「…おはようございます、ルアさん、」
「そんなに固くならなくていいのにね〜、ね〜、美弥。」
「まぁ、…そうかもな。」
基本敬語でしか話さないからか…
というか家でタメ口で話すとぶん殴られたんだよな、だからほぼ強制的に敬語になったんだよな、
「…ほら、お前の朝ご飯だ。」
「ありがとうございます、」
…食べてみると、とても、…美味しかった、家で食べていたご飯よりも、遥かに。
「美味しい、です、…」
自然と、涙がこぼれ落ちた。
「それは良かったな。…って大丈夫かよ、朱。」
「は、はい…」
「どうかしたの〜、って泣いてるじゃない、ハンカチどうぞ〜」
ルアさんからハンカチを受け取ると涙を拭いた。
拭いても拭いても、涙はこぼれ落ちる。
「なにかあったの〜?それとも、美弥とかになにかされたの?」
「私はなんもしてない。」
「え、っと…」
今の僕には説明できる勇気も無かった。
なんで泣いているのか、なにがあったのか、説明しようにもできなかったのだ。
家ではこんなの食べれなかった、こんなに美味しいもの、
家ではとても食べれなかったものだったし、昼に食べれるものがクソほど不味かった。
こんなの現実に存在するのか…と思いながら家では食べていた。
「ぼ、くは大丈夫ですッ、」
「大丈夫じゃないだろ。泣いてるんだからよ、」
「そうよ!何かあったのなら聞くわ!」
…なんで美弥さんとルアさんは心配してくれるんだろうか、
不思議だった。
その時、誰かがドアを開けた。
「ね〜?今日新しく入ってきた人しごくって言ってなかったの〜?」
女の子…のような、…人だな、
「って、なんで泣いてるの?!」
「まさか美弥…」
「私じゃねえから、」
「泣いてる理由がわからないのよ〜」
…その後のことはほとんど覚えてない。
ただ…二つ言えることがある。
一つ、女の子のような人の名前が華觀光という名前ということ。
二つは…
凄くしごかれて疲れたということ。
「美弥さん少し手加減してください…」
「少しは手加減してるぞ〜」
「手加減してそれなんですね、」
すっごく疲れて…そして、気づくと部屋にいた。
気絶したのかな、と思った。
だが、とても眠たかったので眠りにつくことにした。
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