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夜、疲れて帰ってきた貴方は、部屋の明かりもつけないで、ソファに倒れ込みました。
頭では着替え、ご飯、お風呂などのまだやらないといけないことがあると考えているのに、体は休みを求めています。
睡魔が襲い、明日でいいやとそのまま目を閉じてしまいました。
阿形「…すぅ…すぅ」
真夜中、目が覚めると阿形の腕の中にいました。
貴方はいつの間にか布団に入っていて、服もパジャマになっていて、体から石鹸の匂いがしています。
「…阿形さん?」貴方は隣で寝ている阿形に声を掛けます。
阿形「…んぅ?」
阿形は目を擦りながらあくびをしました。
寝ぼけ眼な顔でにこりと微笑み、貴方を見つめます。
阿形「〇〇ちゃん、起きちゃったんだ、お疲れさま」
そう言って、貴方の全身を包み込むように抱きしめてきました。
貴方は「色々やらせちゃったみたいで、ごめんね」と言います。
阿形「〇〇ちゃんはいっぱい頑張ってるんだから、そのくらい俺にやらせて。無理なんかしなくても俺が一緒に全部片付けるから、ね」
柔らかな優しさに泣きそうになる貴方。
と同時にお腹が鳴りました。
真っ赤になってお腹を抑えると、阿形は貴方を軽々と抱っこします。
阿形「ご飯食べよっか。俺さ、一生懸命作ったんだ」
阿形が作ってくれたご飯は、少し焦げていたり崩れていたりしましたが、貴方にとって暖かで美味しい食事だったようです。