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幸せ
翌朝。
宿の食堂。
ゴン、クラピカ、レオリオは、もう席についていた。
「おっはよー!」
ゴンが元気よく手を振る。
×××とキルアが、少し遅れて入ってくる。
……ぎこちない。
距離、近い。
でも目、合わない。
ゴン、秒で察知。
「……ねえ」
「2人さ」
「なんか距離近くない?」
即ツッコミ。
×××、ビクッ。
「……そ、そう……?」
キルアも動揺。
「き、気のせいだろ!」
クラピカ、眼鏡くい。
「……いや」
「明らかに様子がおかしい」
レオリオも頷く。
「昨日の夜、なんかあったな?」
沈黙。
×××の耳、真っ赤。
キルアの顔、真っ赤。
完全アウト。
ゴン、ニヤニヤ。
「え?」
「え?」
「もしかして……」
身を乗り出す。
「チューした?」
「!!!!!」
2人同時。
「してない!!」
声、デカすぎ。
全員「したな」確信。
クラピカ、ため息。
「……正直すぎる」
レオリオ、爆笑。
「分かりやすすぎだろ!」
×××、顔を隠す。
「……う……」
キルア、小声。
「……5秒……」
「言うな!!」
×××と同時ツッコミ。
ゴン、目キラキラ。
「5秒!?」
「長くない!?」
「え、すご!」
レオリオ。
「初キスで5秒は上級者だぞ」
「黙れ!!」
キルア、赤面MAX。
クラピカ、少し優しく微笑む。
「……良かったな」
「2人とも」
×××、少し安心する。
でも――
その後。
移動中。
森の中。
×××は、少し遅れて歩いていた。
(……最近……幸せすぎる……)
(……でも……)
ふと、胸がざわつく。
(……私……)
(……こんな風に……)
(……キルアの隣に……いていいのかな……)
過去が、よぎる。
蜘蛛だった頃。
裏切ったこと。
血。
罪。
足が、止まる。
「……×××?」
キルア、気づく。
戻ってくる。
「どうした?」
×××、無理に笑う。
「……なんでも……」
でも。
キルアは見抜く。
「……嘘」
そっと、声を落とす。
「……昨日のあとから……」
「ちょっと……元気ない」
×××、黙る。
しばらくして、小さく言う。
「……私……」
「……キルアと……付き合っていい人間じゃない……」
キルア、固まる。
「……は?」
×××、俯く。
「……昔……いっぱい……悪いことした……」
「……仲間も……裏切った……」
「……そんな私が……」
「……幸せになっていいのかなって……」
声、震える。
キルア、ぎゅっと拳を握る。
「……×××」
目、真剣。
「それ……誰が決めた?」
×××、顔を上げる。
「……え……」
キルア、まっすぐ見る。
「俺だよ」
「決めるのは」
「俺」
「……俺が」
「好きって思った」
「それだけでいい」
×××、目が潤む。
「……でも……」
キルア、一歩近づく。
「過去より」
「今だろ」
「今、誰を守ってるか」
「今、誰のそばにいるか」
「それが全部だ」
そっと、額を合わせる。
「……俺は」
「今の×××が好き」
「それだけ」
×××、涙がこぼれる。
「……ずるい……」
「そんなこと言われたら……」
キルア、微笑む。
「ずるくていい」
「俺は離さない」
×××、小さく笑う。
「……ありがとう……」
――その時。
ドンッ!!
爆発音。
森が揺れる。
「敵だ!!」
ゴンの声。
to be continued…