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翠玲
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『新たな未来を選択しますか』
声が響く。
世界中へ。
空へ。
海へ。
大地へ。
そして。
遺失物センターへ。
誰も動かなかった。
なぜなら。
今まで未来は決まったものだったからだ。
管理されるもの。
守られるもの。
封印されるもの。
それが未来だった。
なのに今。
未来自身が問いかけている。
**選ぶか。
それとも。
今まで通りか。
『回答を要求します』
巨大な光が脈打つ。
青い空が揺れる。
時間が残されていないことだけは分かった。
すると。
過去が小さく笑った。
過去「皮肉だな」
誰もが見る。
先生は空を見上げていた。
過去「三千年前」
過去「未来を固定しようとしていた俺たちが」
少し肩をすくめる。
過去「未来に選択肢を与えられてる」
確かにそうだった。
らんが苦笑する。
🌸「過去らしくないこと言うね」
過去「うるさい」
🌸「感動してる?」
過去「してない」
🌸「してるな」
過去「してない」
少しだけ。
ほんの少しだけ。
昔みたいな空気になった。
すると。
未来の少女がこさめを見る。
未来「どうするの?」
その瞳は不安そうだった。
でも。
信じてもいる。
こさめは考えた。
三千年前。
自分は一人で決めた。
誰にも相談しなかった。
誰にも頼らなかった。
全部背負った。
だから。
今度は違う。
🦈「みんなはどう思う?」
全員が驚く。
🍍「聞くの?」
なつが言う。
🦈「聞く」
こさめは頷いた。
🦈「未来はみんなのものだから」
その言葉に。
未来の少女が少し笑った。
らんは優しく目を細める。
🌸「こさめらしいな」
そして。
最初に答えた。
🌸「俺は新しい未来が見たい」
🦈「理由は?」
🌸「面白そうだから」
即答だった。
🦈「それだけ!?」
🌸「大事だろ」
らんは笑う。
🌸「未来が全部決まってたらつまんない」
確かに。
らんらしい答えだった。
次に。
すちが口を開く。
🍵「俺も」
静かな声。
🍵「新しい未来」
🦈「すちも?」
🍵「うん」
少しだけ笑う。
🍵「今度は誰も消えない方がいい」
その言葉に。
こさめの胸が熱くなる。
なつは腕を組む。
🍍「俺も賛成」
🦈「意外」
🍍「なんだそれ」
🦈「反対するかと思った」
🍍「しねえよ」
なつは笑った。
🍍「未来が自由な方が面白いだろ」
いるまも頷く。
📢「同じく」
そして。
少しだけ苦そうに笑った。
📢「今度こそ間違えたくねえしな」
未来の少女がその言葉を聞いて微笑む。
最後に。
過去がため息をついた。
全員が見る。
📢「んで、お前は何」
過去「いや」
過去は頭を掻く。
過去「全員賛成なら反対しにくいだろ」
🦈「反対だったの?」
過去「少しだけな」
正直だった。
だが。
先生は空を見上げる。
そして。
小さく笑った。
過去「……でもまあ」
瞳が細められる。
過去「悪くない」
それが過去の答えだった。
全員。
賛成。
静寂。
そして。
未来の少女がこさめを見る。
未来「決まったね」
🦈「うん」
こさめは頷く。
そして。
巨大な未来へ向かって一歩前へ出た。
空を見上げる。
青い光。
三千年守り続けたもの。
家族。
未来。
そして。
これから生まれる無数の可能性。
🦈「選ぶよ」
声が響く。
『回答確認』
巨大な光が揺れる。
🦈「新しい未来を」
世界が静まる。
そして。
こさめは笑った。
今の仲間たちを見て。
未来を見て。
空を見て。
そして。
はっきりと言った。
🦈「誰も置いていかない未来を」
その瞬間。
光が弾けた。
眩しいほどの青。
世界を包み込む光。
そして。
未来の声が響く。
今度は。
少しだけ泣いているみたいな声で。
少しだけ笑っているみたいな声で。
『選択を受理しました』
『未来を更新します』
その瞬間。
三千年間止まっていた運命が。
静かに動き始めた。
そして空に。
今まで誰も見たことのない文字が浮かび上がる。
**【旧未来システム終了】
**【新未来システム構築開始】
未来は。
初めて。
誰かに管理されるものではなく。
みんなで歩くものになろうとしていた。
そして。
未来の少女は。
泣きながら笑った。
未来「おかえり」
その言葉に。
こさめも笑う。
今度こそ。
本当に。
約束を守れた気がした。
コメント
4件
うん、駅のホームで見るもんじゃないね! 普通に叫びそうになった(((( すいってさぁ、書くのうますぎるよね(≧∇≦) ナニヲタベタラソウナルンヨ 神ですね、天使かもしれないけど