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お客人、前回はすまなかった。
村上義清様の戦ぶりを話すと言っていたのに、時間内に話すことができなかった。
今度こそ、お話いたす……。
だが、やはりかなり、長くなりそうだ…
あれは、それほどの戦だったのでな…
ーーーーーー
あの、蜂起から数日後、小笠原勢は
予定通りに砥石城の 包囲を始めていた。
信濃国・砥石城
「も、申し上げます!!!」
兵が慌てて幸隆の部屋へ駆け込んでくる。
「どうした……!!」
真田幸隆が尋ねる。
「囲まれております!!!」
「な、なんだと!? 一体、誰だ!!!
信濃周辺は、御館様が既に制されたはずだ!」
「あの旗印は小笠原です。 ざっと五千はいるかと!!」
「 そのような動きは、今まで一切なかったはずだ…… 御館様は知っておられるのか?!」
「先程、甲斐国にも援軍を呼ぶため、独断で伝令を走らせました。すぐに伝わるかと」
「そうか……援軍も来るのだな。すぐ判断してもらったおかげで、なんとかなるやもしれぬ。 どうにか耐えるぞ!」
「はっ……!!」
ーーーーーー
しかし……砥石城には援軍は来なかったのです。
当然でしょうな……ふっふっふ。
方円様の策、小笠原の一斉蜂起すら読めなんだ。
彼らに、一切勝ち目はなかったのです。
あー、方円様が恐ろしい……。
ーーーーーー
~数日前~
村上義清は、サラサラと紙に何やら書き記していた。
それを見た方円が尋ねる。
「ふむ。これが……果たし状ですかね」
「ええ。向こうと違って、正々堂々やろうと思ってな……。
もちろん、方円殿の名前は出さぬゆえ、安心されたし……」
ーーーーーー
~果たし状~
拝啓 信玄殿
以前は不覚をとったが、今度はまた勝たせてもらう。
真田を助けたければ……
最初に我らがぶつかりし場所、
上田原へまたこい!!!
某は逃げたりせぬ!!!
さあ、信玄殿……今度は貴殿が逃げぬ番ですぞ?
もう一度、あの地で
正々堂々やろう、 信玄殿。
我らは希望と救いを得たのだよ。
敬具 村上義清
ーーーーーー
時は戻り…
出浦昌相が、先程まで方円と話していた村上義清へ尋ねる。
「先程、方円様と話しておられましたが……」
「うむ。真田を小笠原様と封じてくると。
あの鬼畜を倒すのは、某だけでやれということだ」
それを聞いた出浦は、思わず尋ねる。
「それは……大丈夫なのですが?!」
「うむ……方円殿は、この戦はわしの勝ちと言っておった。 あの男は…動揺しているとも」
出浦は少し考えた後、意を決したように口を開く。
「恐れながら……某も村上領の人間です。
それに……全て、あの男には奪われた!!
今回は……村上様の補佐として、 ついて行くことを、お許し願えますか???」
義清は笑みを浮かべる。
「もちろんじゃ!!! 同じ苦しみを持つ男同士、仲良くやろう!!」
「ふうっ……皆の者、さあ……正々堂々叩き潰すぞ!!!!」
ーーーーーー
武田軍営
山本勘助が武田信繁へ問いかける。
「典厩様……、御館様はやはり……」
「ああ……間違いなく、何かに焦っておられる………。 勘助、一体何があった?!」
信繁に問われ、勘助は少し言いにくそうに口を開く。
「実は……、もごもご……」
「なんと……!!」
「読まれぬよう、すぐ破いたのですが、
素早くそれを拾って、あっという間に
組み合わせて読まれてしまいまして……」
「………そこら辺は御館様の得意分野だからなあ…。 その場に某がいなかったことも原因だな。すまなかった」
信繁が申し訳なさそうに言うと、勘助は首を振る。
「いえ……典厩様はあの日、ご用事で出て
おられたゆえ、仕方ないかと………」
「それに、某でも小笠原の一斉蜂起を読むことができなかったのです……。 あの真田殿ですら………」
信繁も苦い顔をする。
「………御館様が落とせなかった城、砥石城をを五百で奪ったあの男がな………」
ーーーーーー
~開戦~
村上義清は、自軍を見渡しながら指示を出す。
「我々はここから極力動かぬで良い。
陣形は偃月 へ変えよ!!!」
「はっ……!!」
伝令兵がすぐさま走り出す。
「全軍、陣形を偃月 に変えよ!!!」
パカラッ、パカラッ……。
ーーーーーー
武田信玄が、遠くに見える敵陣を見つめる。
「敢助!敵の陣形はどうなっておる???」
山本勘助が目を細め確認し答える。
「…!!あの三日月のような備えは、
紛れもなく偃月の陣……!!!」
「前衛と後衛を、素早く入れ替えることの
できる陣形でございます。」
信繁も敵陣を見ながら頷く
「!なるほど、疲れた兵を後ろに下げ、後ろの元気な兵をすぐ前に出せるということか。」
「典厩様、おっしゃる通りで……!!!」
信玄は敵陣を見据えたまま、指示を飛ばす。
「………こちらも鋒矢の陣形に変えよ!!!
一気に突破するのだ!!!」
「御館様お待ちください!! それでは、
守りがおろそかになりまする!!」
勘助が慌てて止める。
信繁も同意する。
「御館様!!! 某も同じ意見でござる。
ここは慎重に行きましょう」
しかし信玄は首を横に振る。
「だが……このままでは真田が危ない…」
「ただ守っていては……それに、持久に関しても陣形や兵站の面で向こうの方が有利だ。」
「それにあの備えは、致命的な弱みがある…
そこをつき一気に突破出来れば…!!」
勘助は内心で歯噛みする。
(くっ……、このままでは以前の上田原の戦いの二の舞になってしまう……)
信繁も不安げに信玄を見つめる。
「御館様…………」
ーーーーーー
一方、村上軍。
村上義清が出浦へ尋ねる。
「出浦殿、向こうの陣形はどうなった?」
「はっ……!」
出浦は近くの高い木へと登り、遠くの武田軍を見下ろす。
「方円様に貰った書によると……ふむ、
見た目が矢のように見えますから、
おそらくは 鋒矢の陣ですな。」
それを聞いた村上は、笑みを浮かべる。
「愚かなり、信玄殿!!!生き急いだな!!!!」
「…少数精鋭で中央突破し、弱点であるこちらへ来るつもりか?! 無理して敵は倒さぬで良い。防御に徹し互角で良いのだ。
向こうが疲れるのを待つよう伝えよ。」
「こちらから指示があるまで、決して仕掛けるようなことはせぬようにとも。」
「はっ……」
伝令兵が走っていく。
「全軍敵が疲れるまで待つのだ、指示があるまでこちらからは決して仕掛けるな!!!」
パカラッ、パカラッ!!!
ーーーーーー
戦場に金属音と兵の声が響き渡る。
「やー!!!」
「ぐふっ……」
武田信玄が戦況を確認する。
「戦況は!!!」
「互角でございます!!!」
勘助が答える。
すると信繁が進言する。
「……御館様。 某が時間を稼ぐゆえ、陣形のお改めを。 互角では、鋒矢の意味がございませぬ」
しかし勘助が考え込みながら、首を振る。
「典厩様…、できぬことはないかもですが
やはり大きな隙ができるゆえ、かなりの危険を伴います…な…」
信玄は苦渋の表情を浮かべる。
「やむを得ぬ。馬場隊も前に出せ!!!」
ーーーーーー
村上義清が敵陣を見つめる。
「……むっ。また別の部隊が出てきたな」
出浦も目を凝らす。
「ふむ……兵が増えると、ちと厄介では?」
しかし、村上義清はそれに動じず冷静に指示を出していく。
「やはり焦っておるようだな!!!
よし、前衛と後衛を一気に入れ替えよ!!」
(兵の逐次投入は愚策だと知っててやっておるなら、見損なったぞ、信玄殿!!!)
ーーーーーー
武田軍では、勘助が敵の動きを見ていた。
「……やはり、入れ替えてきたか!!!」
信繁も険しい顔になる。
「本当にまずいな、これは……。
御館様!!! 兵の逐次投入はまずいです」
信玄は苛立ちを露わにする。
「各個撃破されてしまうことは、わかっておるのだ!!! くそっ……陣形があれでなければ……!!」
「義清め、いつの間に……あそこまで!!
大きな弱みがある偃月の陣を、あそこまで使いこなすとは。 やはり、以前の戦い方ではないぞ!!!」
「ええ……以前の上田原の時より、厄介さが桁違いでございます!!!」
勘助も苦い表情を浮かべる。
(これは……このままでは、板垣殿や甘利殿のように、またこの地で重要な将兵に死人が出る!!!)
ーーーーーー
村上義清は、改めて方円への感謝を口にする。
「しかし、方円殿には感謝してもしきれんな」
出浦も手元の書を見る。
「ええ。この陣形の乗った書には助かりました。 誰でも簡単に読めるようにしてありますし」
「ひらがな多めなのがあれだがな、
おそらく方円殿の手書きなのであろう。
だがこれがなければ、偃月の陣での
交代戦術をとることはできなかったわ」
「わしのところも危ないと言う面があるがな、それも含めても今回は偃月が良いと判断した 」
出浦は思わず驚く
「なんと…その理由は…!?」
「うむ…あの男のことだ、弱みを見つけたら確実にそこをついてくると思ってな、焦りをさらに強めてやったのだ」
そう答えつつ、村上は敵陣を眺める。
「ふーむ、敵はまだ元気があるのお……」
そして、再び指示を出した。
「また入れ替えよ!!!」
ーーーーーー
武田信玄は、押され始めた戦況に焦りを募らせる。
「くっ、いかん……押され始めておる…」
信繁が覚悟を決める。
「やはり、某が時間を稼ぐゆえ、陣形を変えましょう!!! 某を助けようなどとは思わないでください!」
それを聞いた勘助が、慌てて周囲へ命じる。
「……典厩様を取り抑えろ!!! 死ぬと
わかっていて出す訳には行かん!!」
信繁は抵抗する。
「お前たち、離せ!!このままでは、
御館様が危険なのだ!!!」
「なりませぬ、典厩様!!」
勘助は必死に信繁を押さえる。
「お気持ちは分かりまする……。されど、
時間稼ぎという名の突撃で命を捨てるなど、あまりにも無謀でございます!!」
「勘助……しかし……!!」
「ここで副将の典厩様を失えば、それこそ
我らは総崩れになりまするる!!」
信玄はそんな二人を見つめ、苦しげに口を開く。
「……信繁」
「御館様……」
「わしも……、これはお主が出るべきでは
ないと思う……」
信繁は言葉を失う。
信玄は戦場を見つめながら、悔しげに続ける。
「陣を変えても……向こうは交代し続ける」
「向こうは常に万全の備えで行動できる……」
「だからこそ、鋒矢で弱点をつき一気に
決め切るしか手がなかったのだ……」
信玄は拳を握りしめる。
「だが…、突破することは出来なかった……」
「本当に……どうなっておるのだ!!!」
「…………御館様……」
勘助も俯く。
「御館様……申し訳ございませぬ……!!」
(軍師であるというに……なんと情けない……!!)
ーーーーーー
出浦は木の上から戦場を見下ろしていた。
「むっ……!敵は疲れてきたようです。
少しこちらが押しておりますぞ!!!」
村上義清は待ち望んでいた瞬間が来たことを悟り、思わず立ち上がった。
「ようやくか!!!この時を待っておった。
騎兵隊に、鋒矢の横から突き破るよう伝えよ!」
「はっ!」
伝令兵が走り出す。
「騎兵隊!! 出番であるぞ! 一気に敵の鋒矢の横へ向かえ! そのまま突き破れ!!!」
パカラッ、パカラッ!!
ーーーーーー
勘助が敵の動きを見て驚愕する。
「!!なっ、あれは!!」
信繁も叫ぶ。
「ついに、攻勢に転じてきたか!!!
いかん、鋒矢は攻撃特化の少数精鋭ゆえ、
守りがとても弱い……!!横からなら尚更だ…」
勘助が敵の動きを見て、思わず声を上げる。
「何たることだ……!!」
信繁も周囲を見渡し、焦りを隠せない。
「このままでは総崩れになりまする!!」
そして信玄へ振り向く。
「御館様!!どうか指示を!!!」
「…………」
信玄は何かを言おうとする。
しかし―― 言葉が出てこない。
目の前では、村上軍が徐々に武田軍を押し崩している。
勘助はその様子を見つめ、歯を食いしばる。
(まずい……このままでは……!!)
信繁も信玄の返答を待つ。
「御館様……!!」
そして、信繁が覚悟を決める。
「………やはり某が……!」
そう思ったその時――、 ある者が 声をかけた
信玄が振り返る。
「む……信廉………!?」
信廉は、兄である信玄と自分の姿を見比べるようにして話す。
「御館様……某は、御館様に姿がよく似ております。 ……時を稼ぐゆえ……すぐ、
お逃げくだされ。 今ならまだ間に合います」
そして信廉は、もう1人の兄である信繁へ向き直る。
「次郎兄上、御館様をお連れして下され!!!」
「次郎兄上も生き残るべきです。
ふたりでひとつなのですよ!!!」
「信廉……一体、何を言って……!!」
信玄は信廉を見つめ、困惑した表情を浮かべた。
「馬鹿なことを言うでない!? 信廉!!」
信繁も思わず声を荒らげる。
「…………信廉様……!?」
勘助は信廉のただならぬ様子に気づき、言葉を失った。
信廉はしばし兄たちを見つめた後、静かに口を開く。
「恐れながら……この戦は、もう負けにございまする!!!」
「引き際は、どうか見極めてくだされ!!」
信玄は首を横に振る。
「しかし……、お前を置いていくな……」
その言葉に、信廉は静かに首を横へ振った。
「情は不要でござる……!!」
「某は……御館様のような才も持たず……」
「次郎兄上のような、武士の鏡でもございません……」
信廉は一度、目を伏せる。
そして、兄たちを真っ直ぐに見つめた。
「……それに……、この命で御館様をお助けすることができるなら……」
「……そう思えば……もう、何も惜しくはございませぬ」
信玄は何かを言おうとするが、言葉が出てこない。
信廉はそんな兄を見つめ、穏やかな笑みを浮かべた。
「……どうか、褒美として……御館様の
兜と陣羽織を、某に……!!!」
信廉は深々と頭を下げる。
「必ずや、時間を稼いでみせまする!!!」
「決して、敵に悟られぬよう……最後まで
全力を尽くしまする!!!」
信玄は信廉を見つめ、しばし言葉を失っていた。
やがて、意を決したように口を開く。
「……信廉……!!!」
「わかった……、そこまで申すのであるならわしの兜と陣羽織は貸してやる」
信玄は信廉を真っ直ぐ見つめ、念を押すように続けた。
「もう一度言うぞ!貸すんだ!!」
「……必ず、生きて戻ってくるのだ」
その言葉を聞いた信繁は、思わず「御館様」と呼ぶことすら忘れてしまう。
「兄上!!!どうか……お待ちください!!」
しかし信廉は静かに兄たちを見つめていた。
「…………全力を尽くしまするが……」
「借りっぱなしとなってしまう可能性が
高いことは……、先にお詫びいたします」
信玄は思わず声を荒らげる。
「だめだ!!でなきゃ貸してやらん!!」
その言葉を聞き、勘助は信廉の覚悟を悟った。
(信廉様……きっと、生きては帰られまい!)
(だが……これ以上、ご覚悟を汚すわけにも……!!)
勘助は覚悟を決める。
「……御館様、失礼致しまする……」
そう言うと、勘助は信玄の兜と陣羽織を
強引に受け取り、信廉へと渡した。
「……あっ……!!」
信玄は思わず声を漏らす。
勘助は涙を堪えて信廉を見つめ、静かに告げる。
「信廉様……どうか、ご武運を……泣」
それを聞いた信繁が、勘助へ詰め寄る。
「勘助!! お前……!!」
勘助は信繁を見つめ、苦しげな表情を
浮かべながらも、はっきりと言った。
「御館様、典厩様……どうか、どうか
ご理解を!!!」
「これが……今打てる一番の手なのでございまする……!!」
信繁はそれを聞き思わず叫ぶ。
「信廉……!待て……待つんだ!!!」
勘助も涙を堪えながら、兵に声を上げ指示を出していく。
「信廉様……泣。お前たち、何をしている!
御館様をお連れせよ!!! 信廉様のご覚悟を無駄にするでない… 任せて、我らは引くのだ!!!」
信廉は兄たちへ別れを告げる。
「それで良い勘助ありがとう…。 そして
御館様、次郎兄上……さらばでござる!!」
そして一度、咳払いをしてから信玄になりきり 声を張り上げた。
コホン…
ーーーーーー
伝令兵が信廉のもとへ駆け寄る。
「はっ、信か……でなく、御館様!
かしこまりました!!」
信廉は頷く。
「うむ!!」
伝令兵は全軍へ向けて声を張り上げる。
「全軍、御館様からの命令だ!!
魚鱗の陣へ変えよ!!!」
パカラッ、パカラッ!!
その命令を聞いた馬場信春が驚く。
「なにっ!? 陣の改めだと?!
……だが……💡」
馬場は何かを思いついたように伝令兵へ声をかける。
「おい、某だけ、単独突撃をどうにか認めてもらうことはできんか?! 本陣にまで迫り、 首を取ることができれば勝ちだ!!」
伝令兵は困ったように答える。
「馬場様…、無茶言わないでくださ……」
しかし、馬場がじろりと睨む。
「…………」
「わ……、わかりましたよ……!! でも、
御館様から叱責と厳罰食らっても知りませんからね?!ほんとに、」
馬場信春はニヤリと笑う。
「そんなことは百も承知よ!!」
そして槍を構え、声を張り上げる。
「ならば、某は突撃してくる!!
お前たちも、ついてまいれ!!!」
「えっ……!?」
伝令兵は目を見開く。
「嘘だろ……!? ちょ、ちょっと待ってください!! まだ、許可を取れて……」
「自分は、言いましたからね?!
叱責と厳罰食らうかもって……。
馬場様がどうなっても、自分はもう
し…しーらない……っと…泣」
ーーーーーー
出浦昌相が戦場を見渡す。
「むっ!!陣形が変わりましたぞ!」
村上義清も敵陣を見つめる。
「なにいっ!! 陣はなんだ!!!」
出浦が答える。
「おそらく、魚鱗かと!!」
義清は武田軍を見つめる。
「だが、未だ攻撃寄りなのは間違いないな」
すると出浦が、ある備えの動きに気づく。
「ですが、備えのひとつだけ、こちらへ突撃を繰り返しておりますな」
義清はしばし考える。
「……うむ。 気をつけるよう伝えよ」
「……ただの突撃ではないやもしれぬ」
伝令兵が前線へ駆けていく。
「はっ!! 前備え!! 単独で突撃してきている敵備えには気をつけろ!!!」
パカラッ、パカラッ!!
ーーーーーー
再び伝令兵が信廉のもとへ駆けてくる。
「御館様! 馬場様から、突撃の続行を認めて欲しいとのお言葉が……」
そして、少し困ったように付け加える。
「……聞く前から、もうやってますが……💦」
信廉は一瞬考え、静かに口を開く。
「本来は、命令違反の突撃など厳罰だが…
特別に罪には問わず、認める!!」
そして、馬場の意図を利用するように続ける。
「その代わり、こちらに注意が寄っている間に、首を必ずや取ってまいれと伝えよ!!」
「はっ!!!」
伝令兵が馬場のもとへ戻っていく。
馬場はその言葉を聞くと、兵たちへ振り返る。
「そうか……お前たち、聞いたか……」
槍を構え、声を張り上げる。
「御館様のため、必ずや村上義清の首を
取るぞ!!!」
「おおおおおっ!!!」
ーーーーーー
出浦は激しくぶつかり合う戦場を見つめる。
「むっ……、少しまた勢いが増したな……!!
やはり……策だったか!!」
義清は武田軍の動きを見つめる。
「ふーむ……」
そして、ある一点へ目を向ける。
「……だが、あの備えだけだな」
しばし考えた後、義清は頷く。
「………うむ……、行けそうだ……」
出浦が振り返る。
「村上様……?」
義清は即座に指示を出す。
「前備えは本陣へ向かって、兵を向けよ!!」
「後ろ備えは、わしの所へ集中させ、
守りを固めるのだ!!」
「はっ!!」
伝令兵が駆け出す。
「前備え!! 本陣へ突撃せよ!!!」
「後ろ備え!! 村上様のところに集結し、
守りを固めるのだ!!」
ーーーーーー
馬場信春は村上軍の動きを見て叫ぶ。
「!!!御館様は、これを狙っておられたのだな……!!」
「全軍!! 今ぞ!!」
「騎馬突撃と一時退却を繰り返して、
首を取るのだ!!!」
「おおおおおっ!!!」
「村上義清、覚悟!!」
ヒヒーン!!!
しかし、騎兵の突撃は槍衾によって防がれる。
「むっ!!」
馬場は敵陣を睨みつける。
「兵は減ったと言うに……まだ守りが硬いではないか!!」
「だが、色んな方向から攻めかかるのだ!!!」
馬場は敵陣を見渡しながら叫ぶ。
「守りが硬いといえど……、どこかに綻びは
あるもの!!」
「城のようにな……!!」
「必ずや、弱い所があるはずだ!!」
「それを見つけ出すのだ!!!」
「おおおおおっ!!!」
ーーーーーー
その頃、信廉のもとへ伝令兵が駆け込んでくる。
「御館様!! 本陣に敵が迫ってきております!!!」
信廉は敵軍を見据える。
「……!ついに来たか!!」
そして、即座に命を下す。
「鉄砲隊!! 鉛玉を馳走してやれ!!!」
「はっ!! 」
「ぐっ……!!」
銃撃を受け、村上兵が倒れていく。
信廉は間髪入れずに続ける。
「弓!! 放て!!!」
矢が一斉に放たれる。
武田兵が戦況を見ながら叫ぶ。
「少しは減らしましたが……!!
勢いが……!! 止まりませぬ!」
信廉は迫り来る敵を見据える。
「……槍隊、迎撃の準備をせよ!!!」
「おおおおおっ!!!」
なんとか入れ替わった信廉の指示で食らいついていた武田軍だったが、
村上の軍勢は次々と本陣になだれ込んでいく、
信廉は刀を手に取り、覚悟を決めた顔で
敵兵の前に立ちはだかり名乗りをあげた。
「我こそは!!武田太郎信玄!!
この首をとって手柄にせよ!!!!」
「おお、あそこに信玄が!!」
「おらがとるだ!!!」
「ふん!」
信廉が敵兵を斬り伏せる。
「ぎゃっ……」
「ぐふっ……」
しかし、背後から別の兵が迫った!!
「武田信玄、 覚悟!!!」
信廉の身体を刃が貫く。
「……ぐっ………!ここまでか……」
(御館様……いや、太郎兄上……どうかご無事で……)
大将を討ち取った兵が、叫ぶ。
ーーーーーー
村上義清が命じる。
「首を持ってまいれ」
「はっ、こちらでございます」
運ばれてきた首を見て、出浦は驚く。
「これは……、信玄!!」
しかし村上はすぐに違和感に気づいた。
「………たしかに信……いや! これは、
信玄ではない。 何度も戦ってきたワシには
わかるのだ。 よく似ておるが、これは
おそらく弟の信廉じゃ!!!」
出浦は驚きながら首を確認する。
「えっ……、本当ですか!?たしかに
信玄に見えますが……。 ふむ……???」
ーーーーーー
一方、武田軍。
馬場信春のもとへ、最悪の叫びが届く。
「なに!?御館様が討ち取られただと!?
そのようなことがあるか!!!」
「敵の流言じゃ、このままあの陣形の弱点である敵総大将に向けて突撃し直すぞ!!!」
兵も慌てている。
「そのような事は……馬場様、とりあえず
逃げましょう??ほかの備えも、既に撤退を
始めておりまする」
「くっ……またしても、この上田原で村上にしてやられるとは………!!!
御館様が焦っていることがわかっていたのに、我らは止められなんだ!!!
やむを得ぬな、とりあえず甲斐国に引くぞ!!!」
ーーーーーーーー
~甲斐国・躑躅ヶ崎館~
信玄の元へ伝令兵が駆け込んで報告をする。
「申し上げます……。」
「武田信廉様、お討死!!!」
その知らせを聞いた信玄は、言葉を失う。
「………信廉…………」
信繁も悔しさを噛みしめる。
「くっ……あの……、馬鹿!!!」
勘助は涙を流す。
「……信廉様……。 某は、あなたのように
真の意味で強くなれるでしょうか……泣」
しばらくして、信玄が尋ねる。
「…………真田がいる砥石城はどうなった……」
兵が答える。
「現在……城の構造を全て知っている村上勢も加わり、攻められております……。
堅城とはいえ、向こうがよく知っている城……兵数差もあり、かなり不利かと……。」
信玄は拳を握りしめる。
「………くっ……わしは……。 ……板垣…甘利……すまぬ……。 また、あの過ちを上田原で、
繰り返してしまった………!!!」
ーーーーーー
真田幸隆のもとにも、信玄敗北と信廉討死の知らせが届いていた。
そして、砥石城を取り囲む包囲網には、
上田原で勝利を収めた村上勢も加わり、
さらに大きなものとなっていた。
そして――
ついに、砥石城の総攻めが始まった。
「何たることだ!!! 御館様が……村上に負けるとは!!! それに…信廉様……!!!」
「……くっ……某が動きを読めていたら……。
もっと小笠原の動きに早く気づいていれば……!!」
ただ嘆き、後悔する幸隆。
そんな幸隆を現実へ引き戻すように、
傍に控える兵が思わず叫んだ。
「殿……ご自分を攻めている暇ないですよ。
今も敵が大手門を破ろうと一斉に攻めてきてるんです! 早くご指示を、 何とかしてください!?」
幸隆は兵のこえにはっとし覚悟を決めたように、息子たちへ視線を向ける。
「…兵たちよ。なんとかこの包囲を抜け
息子たちを逃がせ、 これは 命令だ!!!」
兵は驚く。
「殿???……まさか!!!」
「いいから、さっさとしろ💢💢」
そこへ嫡男、信綱が声を上げる。
「お待ちください?! 某も 父上と共に最後まで戦います!どうか、どうか!!」
昌輝も続く。
「そうですよ!!俺も共に戦います!!!」
幸隆は怒鳴りながらも、最後の言葉と覚悟を伝え始めた…。
「やかましい…言うことを聞かんか!!?
……いいか。この父の過ちを繰り返してはならん。 源五郎と源次郎達も連れて逃げ、生きるのだ。
特に信綱、お前は次の真田家の当主として、兄として、 弟の三人を導いてやれ。
真田の名を、血を、絶やしては決してならんのだ。
この父が責任を持って、敵の注意を引き時間を稼ぐ… さあ!!早く行け!!行くんだ…。
御館様を頼んだぞ!!!」
信綱達は叫び抵抗する。
「父上……!!お前たち、離してくれ……」
「父上……!!!」
兵たちは、涙を堪え信綱たちを抱えて連れていく。
「若君…許してくだされ……!!!」
(殿…どうかご武運を…!!)
ーーーーーー
小笠原長時は、砥石城を見上げながら
口を開いた。
「村上殿も包囲に加わっていただき攻めに
転じることができたことは大変助かるが……
砥石城はやはり、落ちそうもありませぬな」
方円は砥石城を眺め、少し考え込む。
「やはり……暗……ではなく、少々卑怯な策を
使うしかないですかね……?」
すると、出浦昌相が方円へじとっとした目を向ける。
「それ……絶対、それがしにやらせようとしてますよね??? 方円様……?」
「ふふ……どうでしょうね?」
そんな二人のやり取りを聞いていた村上義清が、静かに口を開いた。
「方円殿そのような手を使わずとも、
一つ方法が ございます」
「方法?」
「ええ。この砥石城には、某が知る弱点が
ございますれば……そこから一気に攻め込んでみましょう」
方円が驚いたように振り向く。
「弱点?!」
出浦も思わず声を上げる。
「そのようなものが……この砥石城に?」
村上義清は懐から城の図面を取り出した。
「ここですな」
図面の一角を指差す。
「図面にはございませぬが……実は、ここに抜け道から繋がる隠し扉があるのです」
「隠し扉……」
「ええ。敵に見つけられ、利用されぬよう、抜け道の場所は巧妙に隠してありました」
「それに…砥石崩れの時に使われたという
知らせは一切なかったゆえ、おそらくは、
そのままでありましょう」
村上義清は図面を見つめながら続ける。
「あと、隠し扉は普段は開かぬよう、 固く
閉じられております。外からならなおさら…おそらくは、 強引に壊さねば開かぬやもしれませぬが……」
小笠原長時はしばし考えた後、頷いた。
「村上殿、やってみましょう。これが上手く行けば、砥石城を必ずや落とせましょう」
「長時様…!では…、直ぐに兵を差し向けまする!!」
ーーーーーー
砥石城内。
突然、城内に大きな音が響き渡った。
「なんの音だ……!?」
真田兵が振り返る。 そして、その目に飛び込んできたものを見て思わず叫んだ。
「なっ……隠し扉!?」
扉が派手に破壊され、そこから次々と兵が
雪崩れ込んでくる。
「いかん!! 敵が……!!」
「ぐふっ……」
「進め!!!」
村上兵たちが一気に城内へと押し寄せる。
「真田幸隆はどこだ!!!」
「やーっ!!!」
城内が一瞬で戦場と化した。
その騒ぎを聞きつけ、真田幸隆が駆けつける。
「なんの騒ぎだ!?」
兵が慌てて駆け寄る。
「申し上げます!!城内に……敵が!!!」
「馬鹿な……!! 大手門はまだ破られていないはずだ!!!」
「どうやら……隠し扉から敵が入ってきたようなのでございます! 殿、指示を!!」
「隠し扉だと……!?」
幸隆は驚きを隠せない。
しかし、すぐに刀を抜いた。
「とにかく……、敵を決して生かして
返すな! 一人でも多く…始末するのだ!!」
ーーーーーー
「真田幸隆、覚悟!!!」
「その首、置いていけ!!!」
「ふんっ!! はあっ!!!」
「ぎゃっ!!」
「ぐふっ……!」
次々と敵兵を斬り伏せながら、幸隆は必死に戦う。
「ええい……!!キリがない!!!」
敵兵は次から次へと押し寄せてくる。
「よもや……この砥石城に、あのような弱点があるとは…わしも思いもしなかった!!」
幸隆は周囲を見渡す。
「……だが……もう少し注意を引き、時を稼がねばならぬ……!!」
すると、真田兵たちが幸隆の前に立った。
「殿!!我々は最後までお供いたします!」
「敵を少しでも多く道連れにし、戦い抜きましょうぞ!!!」
幸隆は一瞬、兵たちを見つめる。
そして、静かに頷いた。
「うむ!!」
(……無事に生き延びるのだぞ)
幸隆は、心の中で息子たちを思う。
(我が息子たちよ……!!)
ーーーー
その頃、方円は戦況を見つめていた。
「ふむ……、そろそろ落ちるでしょうか。」
小笠原長時が答える。
「流石 元々この城も村上殿の城でしたからな。 よく知っておられるゆえ、弱点も知り尽くしていた」
方円も感心したように砥石城を見る。
「……ええ。 まさか、策に頼らず落とせるとは思いませんでした。 あんな所に……弱点があるとは……私も気づきませんでしたわ。
上田原の戦といい、村上様、お見事です」
村上義清は笑みを浮かべる。
「小笠原様、方円殿、お褒めいただき感謝いたす。 さあ幸隆殿。その首、置いていってもらいますぞ??」
ーーーーーー
~落城~
小笠原兵は目の前の武将を見据える。
「真田幸隆殿とお見受けする!!」
「その首、某が頂戴致す!!覚悟!!!」
幸隆は息を切らしながらも、刀を構える。
「……まだ、来るか……!!」
「ふんっ!!」
ズバッ!!!
「ぐっ……!!」
小笠原兵が斬り伏せられる。
「はあっ……はあっ……!!」
真田幸隆は、息を整えながら戦況を見渡す。
「ふむ……かなり持ちこたえたが……。
もはや ここまでだな……。息子たちは無事に逃げ延びることはできただろうか…」
「…こんなこともあろうかと、某の弟も人質と称して御館様の元に預けておいて正解で
あったわ。 これで真田の血は残る!!!
………城に火を放て! もう十分じゃ!!!」
ーーーーーー
兵が報告する。
「申し上げます! 砥石城が燃えております」
「おお」
小笠原長時が声を漏らす。
しかし義清はまだ気を緩めない。
「まだだ!!! あの幸隆の首を見るまでは、 決して安心できぬわ!!!」
「はっ……!」
ーーーーー
村上兵が、城内を見渡しながら声を上げる。
「おい、さっき見たんだが……真田幸隆が
上へ登って行ったぞ!!」
別の村上兵が周囲を見回す。
「むっ……、なんか……煙いな……??」
すると、小笠原兵が異変に気づく。
「むっ!!よく見たら、火の手が上がっているぞ!!」
別の小笠原兵は、火の手を見ても怯む様子がない。
「ふん!!関係あるか!!」
「大将首を取ったら大手柄じゃ!!焼け死ぬ
前に幸隆殿の首を取ればいいだけだわ!!」
それを聞いた村上兵も同意する。
「おう、同意だわ!!」
そして、城の上へ向かって叫ぶ。
「真田幸隆!その首置いて行かんかい!!」
バタバタ…!!
兵が階段を駆け上がっていく。
やがて、兵たちは城の最上部へとたどり着く。
しかし――
そこで目に入ってきたのは……
静かに横たわる、真田幸隆の姿であった。
真田兵たちも、幸隆の傍に静かに倒れていた。
「…………」
村上兵が、思わず声を漏らす。
「なっ……!!」
小笠原兵も幸隆の姿を見て驚く。
「既に……、自害しておるわ……!!」
兵達が、周囲の真田兵たちを見渡す。
「周りの兵も、殉じておるな………」
「………敵ながら、見事な最後よ………!!」
村上兵が、幸隆の亡骸を見ながら口を開く。
「で……誰が首を持っていく??」
「俺は……お前じゃねえか?」
「一番、兵を倒してたし」
別の小笠原兵も頷く。
「俺もそう思う……」
指名された兵は幸隆の亡骸へ近づく。
「では……、遠慮なく……」
そして、手を合わせてから
幸隆の 亡骸から首を取った。
小笠原兵が周囲を見回しながら言う。
「よし…、ここから早く立ち去ろうぜ。
俺たちも 焼けて 死んじまうよ」
全員が頷く。
「おう!!!」
ーーーーーー
~数刻後~
「申し上げます……。 城の最上部に幸隆と思われる骸がありましたゆえ、首を……首を取って参りました。 ご確認を」
村上義清は、その首を確認する。
「…………間違いない。真田幸隆じゃ!!!
ようやった!!そなたが一番手柄じゃ……」
「はっ、ありがとうございます」
小笠原長時も喜ぶ。
「やりましたな!! やはり正々堂々戦えば、村上殿は負けませぬ!!!」
「よし、皆の者!!勝どきをあげるのだ!!」
こうして、村上義清殿の戦は終わったのだ。
ここから……信玄殿は方円様に一気に追い詰められるのですが……それは、お客人ももう知っておられるはずですな。
それから某は……とんでもない役目を与えられることとなったのです。
ーーーーーー
方円が出浦へ声をかける。
「ありがとう、出浦あなたの動きは、
かなり大きかったわ。」
「はっ……、ありがたきお言葉……」
出浦昌相が頭を下げる。
方円は続けた。
「そこでご褒美もかねて、お願いがあるのだけれど……。
……透破の里の長になって欲しいの」
「えっ??」
思わず出浦が聞き返す。
「いい。今、透破の里は主を失って混乱してるわ。兄上を守れなくて……その責にかられて、 長が早まってね……。
だから、三ツ者達をまとめる新たな主が必要なのよ。
そしてそれは、信用するに値すると判断した、 貴方にしか頼めない!」
出浦は、複雑そうな表情を浮かべる。
「……長殿……お恨み申し上げますぞ、
早まったせいで……こちらに責任が……」
しかし、方円はさらに畳みかける。
「やってくれるわね。新しい武田家のためにも!!!」
出浦は少し考えた後、気になっていたことを方円へ尋ねた。
「武田の家臣達の跡継ぎたちは、水牢に入れて教育なさらないのですか。」
その言葉に、方円は少し表情を変える。
「悪いのは兄上達と、従っていた家臣……。
跡継ぎはあの事件を知らなかっただろうし……罪はないわ!!!
実際……何人かは、私の存在自体知らなかったみたいよ。 ………まるで私が、武田の家系から消されたようにね……」
「方円様……」
出浦は、方円の言葉に何も言えなくなる。
しかし、方円はすぐに話を戻す。
「で、やるのかしら?話そらそうとしたの
だろうけど、通じないわよ……?私には」
出浦は心の中で叫ぶ。
(逃げられん泣)
そして、観念したように頭を下げた。
「……承知いたしました……。 この出浦、
その使命、謹んで拝命いたします m(_ _)m」
ーーーーーー
こうして某は透破頭となり、
次の正義の戦に参陣することとなったのだ。
おしまい、おしまい……
お客人、最後まで聞いて下さり感謝いたす。
とても楽しいひとときでしたぞ。
出浦との出会い ~終~
コメント
1件
うわあああ今回も熱すぎる!!🔥🔥 第二次上田原の戦い、めっちゃ手に汗握ったよ…!村上義清が偃月の陣を巧みに操って信玄の焦りを誘う展開、完全に読み手の心臓バクバクだった😭💕 そして信廉が身代わりになるシーン…「借りっぱなしになるかも」って覚悟の笑顔、マジで泣ける;;;; 真田幸隆の最期も、敵ながら見事すぎて言葉にならん…静かに燃える城の中で自害を選ぶ潔さ、武将の美学って感じだよ…。 出浦が透破の長になる流れもめっちゃ自然だった!次はどんな任務が待ってるんだろ、続きが気になりすぎる〜〜〜!!🌸
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