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律と卯月の二人の任務の話です






[卯月目線]

律の目線カメラとパソコンの画面に映るいくつもの監視カメラの映像を見る

頭の中に入った建物内の地図と律の目線カメラの映像を照らし合わせ律の現在地を割り出す

そして数分後に律が通る部屋に危険がないか監視カメラの映像で確認し、あったら知らせる

それを繰り返して任務が大方終わった所だった

「その部屋は大丈夫。通って」

『廊下は?』

無線で律に指示している時になんの前触れもなく、 もしかしたら気が緩んでいて気づかなかっただけかも知れないが、車のドアが開いた

「っえ。ちょっ···!! 」


[律目線]

「廊下は?」

無線で人がいないかなどの確認をしながら部屋を進み廊下の安全を聞いた時だった

無線の奥から車のドアが開く音がした

『っえ。ちょっ···!!』

そして卯月の戸惑いと焦りの滲んだ声

「卯月っ!?」

思わず声をかけるも返答はなくガタンと卯月の無線機が固い面に落下し、衝突する音が聞こえた

クソっ!車の方を狙ってくんのかよ

心配でパニックになりそうな頭を何とか平静に押し止めてなりふり構わず車に向けて走る

車にいたのが俺や文也、氷雨だったら大した脅威でもないが、非力で華奢な卯月では襲撃に対応出来ないだろう。


[卯月目線]

俺が臨戦態勢をとる前に車に入ってきた男が口を開く

「黒い創造物(ブラッククリーチャー)のアサシンだな」

俺が黒創の人間だとバレていた事に動揺した隙に腕を捻りあげられた

「っ何するんや」

そのひょうしに無線機が取れる

唐突な出来事に俺は対応できるわけもなく圧倒的な筋力差で押さられてしまう

「あっ···ぐ···っ···」

雑に押さえつけられた体の痛みに涙が滲む

すると近くにおいてあったパソコンなどの充電コードで腕を縛られた

そして付けていたネクタイをほどかれそれで口を塞がれる

「あれw?よく見たらかわいー顔してんな」

前を向かされた俺を見て男はニヤニヤと笑ってそう言う

俺に向かって手がのびてくる

怖くて体がすくんで動けない

思わずぎゅっと目を瞑るとバンッと乱雑に車のドアが開けられた音がした

目を開けると男が車から引きずり下ろされる所で男の後ろには律がいた

律が地面に倒れた男を見下ろしながら男の胸を踏みつける

「お前俺の卯月になにやってんの?」

律は素晴らしい手際で男を縛り上げて俺に駆け寄ってくる

「卯月っ!」

安堵とともに涙がこぼれた

そんな俺を律が抱きしめてくれる

優しく腕を縛っている充電コードと口を塞いでいるネクタイをほどいてくれた

「律っ···」

半ば衝動的に律に抱きつく

「早く帰ろうや···」

律の胸板に額を押し付けながら言うと律が俺の頭を撫でてくれた

「だな。任務も終わったし」


[律目線]

相当怖かったのか家についても卯月が俺から離れない

少しトイレに行こうとするだけで

「どこいくん?」

って聞いてくる

いつもはわりとドライな卯月が上目遣いで困ったように聞いてくる

それがかなり可愛くて卯月には悪いがちょっと嬉しかった

「今日の卯月は俺にべったりだな」

「うるさい黙れ///」

言ってることとやっていることがまるきりちがくて思わず笑った








ちなみに「黒い創造物(ブラッククリーチャー)」とは氷雨、文也、卯月、律が所属しているマフィアグループです

通称「黒創(こくそう)」

マフィアの癖に 短編集

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