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嵐のように去っていったアイカ。ナツキをあやした後、ヒナは今までの事について考えた。
(確かにおかしいなとは思った。番がいるのに僕のことを匿ったりして…何も取り柄のない僕がここにいるのは彼女も当然怒るよな…ナツキをまた新しい生活をさせるのは可哀想だけどソウジのためにここを出ていかなくちゃ)
「ごめんな、ナツキ。僕のせいで…」
「では、来週からこちらに住めるようになりますので」
「ありがとうございます。こちらの都合で色々させてしまい…」
「気にしなくでも大丈夫ですよ。この会社はそういった方のためですから。それに私はβなのでお客様の悩みがわかりませんが…」
「あっ、こちらこそ何かすみません…」
順調に新居が見つかり後は、数少ない荷物をまとめたらいいだけだった。玄関前まで来るとソウジとあの時の女性がいた。
「俺が誰といようとアイカに関係ないだろ」
「!何言ってるのよ、他のΩを連れてきて黙ってる人なんていないでしょ!」
それから、2人の会話に熱が入り止まる様子がなかった。
(僕がソウジの家に留まったせいで2人の関係が壊れる…)
やっぱり解決するには、自分が早くこの家から出ていかなくてはと思い、2人がいなくなり次第荷物をまとめ出ていくようにした。
それから、何日間か立ったがソウジからの連絡は来なかった。僕がいなくなったことでソウジとアイカが仲直りしたんだと勝手に思っていた。することもなかったのでテレビをつけたらソウジが写った。そういえば、誰か『社長』って言ってたなと思いながら見ていた。しかし、久々にソウジの顔を見たら少し痩せていた。その理由をインタビューで答えていた。
「最近、見つけた大事な人をまた見失ってしまって…ここ最近は時間の許す限り探しています」
「失礼なことを聞きますが、それは番の方ですか?」
「ええ、そうです…」
(えっ、…前にあったアイカさんが番じゃないの…?)
ヒナの勘違いからソウジを辛い目に会わせているとは知りもしなかった。
皆に関係ないけど来週の月曜日、席替え
今、自分の隣に誰もいないから男女問わずいて欲しい