《これは私(セーラ)とマレウスさん、リリアさんの出会いの物語。それは私が5歳のとき…》ー夜ー
〜珊瑚の海 海岸〜
子どもセーラ「うっ、うっ、ひっく、う〜…」(泣いてる)
リリア「マレウス、こっちじゃ。こっちが、おっと先客がいたか」
子どもセーラ「え…?」
マレウス「…」
セーラ「あ、すいません、すぐに避けますので、気にしないでください」(溢れる涙を拭い始めた)
リリア「おい、お主…マレウス?」
マレウスがセーラに近寄った
子どもセーラ「ッ!」(咄嗟に目を閉じた)
マレウスがセーラの頭に手を置き、撫で始めた
マレウス「大丈夫だ、人魚の子。僕たちは何も聞かない。その分、気がすむまで、思いっきり泣くがいい」
子どもセーラ「うっ、うっ…うわ〜ん!うわ〜ん!うわ〜ん!!」
ー数分後一
子どもセーラ「すいません、取り乱してしまって⋯」
リリア「いいんじゃよ。スッキリしたか?」
子どもセーラ「はい…ありがとうございます…」
マレウス「人魚の子よ..」
子どもセーラ「は、はい」
マレウス「お前は僕が怖くないのか?」
子どもセーラ「え?怖くありませんが、なぜ?」
マレウス「僕はマレウス・ドラコニアだ。名前を聞けば、分かるんじゃないか?」
リリア「ワシはリリア・ヴァンルージュじゃ」
子どもセーラ「え、え〜⁈あの次期国王のマレウス・ドラコニアさん?!」
マレウス「…そうだ」
子どもセーラ「え〜!凄い!もの凄く光栄です!ここで出会えるなんて」
マレウス「!…怖くないのか?」
子どもセーラ「え、だって凄い方だし、尊敬もあるし、それに怖がる理由ないじゃないですか。理由も聞かず赤の他人の私のことを慰めてくれた。なのに、怖いって失礼じゃないですか」
マレウス「!」
リリア「クッ、クハハハハ!お主ある意味見どころあるのう」
子どもセーラ「え?なにか変なことしました?」
マレウス「いや、お前の解答が珍しかっただけだ」
子どもセーラ「そう、ですか…?」
マレウス「そういえば、人魚の子。お前の名前は?」
子どもセーラ「あ、私はセーラ・アクウェアスといいます。気軽にセーラとお呼びください」
マレウス「分かった。よろしく、セーラ」
子どもセーラ「はい!ふふっ、初めての陸の友達だ」
マレウス「友、達…?」
子どもセーラ「あれ違う?」
リリア「マレウスにとっては初めてなんじゃ、友達といわれるのが」
子どもセーラ「そうなんだ。じゃあ私がマレウスさんにとっての初めてのお友達だ」
マレウス「いいのか?僕で」
子どもセーラ「え、いやならいいですが、私はいいです!!」
マレウス「!お前がいい…僕の初めての友達…」
子どもセーラ「!はい、うれしいです!これからよろしくお願いします!マレウスさん!」
マレウス「あぁ」(優しく微笑んだ)
子どもセーラ「また会えますか?」
リリア「う〜む、少し難しいかもしれんのう」
子どもセーラ「そっか…」
マレウス「1ヶ月に一度だけいつになるか分からないが必ずその間隔でまたここに来る」
リリア「マレウス⁈」
子どもセーラ「いいの?」
マレウス「ああ、友達のためだ。それにお前とはたくさん話したりしたい、お前が許すかぎり」
子どもセーラ「はい!もちろん!」
リリア「全く…わかった」
マレウス「ありがとう、リリア」
子どもセーラ「ありがとうございます。そしてまた会いましょう。マレウスさん、リリアさん」
マレウス「ああ」
リリア「うむ」
そして1カ月に一度この海岸で持ち合わせをし互いの故郷の話や贈り物をしあって数年…
ーセーラ 14歳ー
〜珊瑚の海 海岸〜
セーラ「え、今なんて…」
リリア「すまない、セーラ。しばらくわしらには会えない」
セーラ「なんで…なんで?」
マレウス「僕達はいろいろ学ぶだめに学園に通う。寮生活になってしまうからお前のところには会いに行けない…」
セーラ「そっか…」(林しい…)
マレウス「…セーラ、これを授けよう」(黄緑色のクリスタルのネックレスを渡した)
セーラ(受け取った)「これ綺麗…ネックレス?」
マレウス「あぁ、これはお前を守ってくれる。そしてまた会おうという意味でお前に贈る」
セーラ(ネックレスを付けた)「絶対、絶対!魔法薬で人間になって、お2人に会いに行く!私が大人になって会いに行く!長くても6年!会いに行って、お2人の故郷へ行ってみたい!」(ネックレスをにぎりながら言う)
リリア、マレウス「?!」
マレウス「あぁ、僕は待っている。お前との再会を心持ちにする」
リリア「わしもじゃ!」
セーラ「!はい!」
2人とセーラの再会まであと2年…
〜to be conteneu〜
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