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ー入学式の次の日ー〜鏡の間〜
セーラ(遂に来たんだ。ナイトレイブンカレッジに…)
クロウリー「ようこそ。貴方ですね?遅れて来た新入生は」
セーラ「はい。…あの、一ついいですか?」
クロウリー「なんですか?」
セーラ「実は…私、女なんです」
クロウリー「…え?えぇ〜⁈」
セーラ(やっぱり…)
クロウリー「いや、普通馬車は行かないはず…。貴女、名前は⁈」
セーラ「はい、セーラ・アクウェリアスと申します」
クロウリー「確かに名前は一緒ですね。しかし、何故…」
セーラ「そちらの手違いでしょう、多分」
クロウリー「では、何故ここへ来たんですか?」
セーラ「私は私の意志を貫く為に、沢山学び、沢山頑張らないといけません。ナイトレイブンカレッジの馬車が来たのは驚きましたが、私にとって良い機会と思い、ここへ来ました」
クロウリー「しかし…」
セーラ「なら、この話を聞いてくれますか?」
クロウリー「?」
セーラはクロウリーに何かを話した
クロウリー「なんと⁈それは本当ですか?」
セーラ「はい。家族に話していますし、私が男装すれば問題ありません。どうですか?」
クロウリー「…ふむ、いいでしょう。しかし、貴女には実力を見せてもらいます」
セーラ「実力?例えばどんな事ですか?」
クロウリー「魔法史や飛行術、錬金術などを先生方に見定めてもらい、合格を貰えたら貴女の入学を認めます」
セーラ「なるほど、分かりました。お引き受けしましょう」
クロウリー「では、準備をしますので、少し校舎を周って来たらどうですか?」
セーラ「え、いいんですか?」
クロウリー「ええ。しかし、フードを深く被って顔を見られないようにしてくださいね」
セーラ「分かりました」(フードを深く被った)
〜メインストリート〜
セーラ(ここがグレートセブンの像が並ぶメインストリート。他の像も素敵だけど、やっぱり海の魔女が1番だなぁ…)
ドンッ(誰かにぶつかった音)
セーラ「あ!すいません。ちゃんと前を見ていませんでした」
エース「平気、平気。グレートセブン見てたの?」
セーラ「うん。やっぱすごいなぁって思って」
エース「ふ〜ん。んで、お前はなんで式典服着てる訳?」
セーラ「あ、それはね。僕は遅れて入学する予定なんだ」
エース「予定?」
セーラ「うん。合格貰えたら入学出来るんだ。だから予定って言ったんだ」
エース「へぇ、じゃあ入学出来たらオレと一緒じゃん」
セーラ「え?」
エース「オレも昨日入学したんだ」
セーラ「へぇ、じゃあ僕が合格出来たら君と一緒なんだね」
エース「ああ。なぁ、名前なんて言うの?」
セーラ「あ、ごめんね。顔を隠す故に名前も言っちゃダメなの」
エース「ふーん、そっか」
セーラ「その代わり君の名前を教えて」
エース「オレ?」
セーラ「うん。もし、入学出来たら僕が君の名を言う。そしたら、この時に会った僕だって分かるでしょ?」
エース「なるほどね。オレはエース・トラッポラ」
セーラ「エースくん。いい名前だね」
エース「サンキュ。あ!オレ、急いで寮に戻んねぇと。じゃあな!」
セーラ「うん」
タッタッタッ(エースが行った音)
セーラ(さて、そろそろ行こうかな)
ゆっくりセーラは鏡の間に戻った
〜鏡の間〜
クロウリー「お待ちしてましたよ、ぴったりでしたね」
セーラ「はい。そちらの方々が教師の方でしょうか?」
クロウリー「ええ。全てを話しておきましたよ」
セーラ「分かりました。では、よろしくお願いします」
クロウリー「ええ、よろしくお願いします」
〜校庭〜
バルガス「オレはバルガスだ」
セーラ「よろしくお願いします、バルガス先生」
バルガス「たとえ新入生だとしてもオレの判定は厳しいぞ」
セーラ「はい、頑張ります」
バルガス「じゃあ、実技を始めるぞ!オレからは飛行術だ」
セーラ(飛行術か。約2、3年ぶりだな)
バルガス「まさか出来ないのか?」
セーラ「いえ。少し考え事をしただけです。いつでも大丈夫です」
バルガス「余裕だな。じゃあ、オレの笛の合図に飛人でみろ。好きなようにいいぞ」
セーラ「はい、分かりました」
ピーッ(ホイッスルの音)
セーラ「はい!」(飛行術のパフォーマンスを見せた)
バルガス「おぉ」
セーラ「どうですか?これは、アハァ!」(さらに凄い飛行術のパフォーマンスを見せた)
バルガス(すごい。まさに逸材だ。あの様なパフォーマンス。ナイス筋肉だ)
セーラ「ふぅ…。どうでしたか?バルガス先生」
バルガス「あぁ、ナイス筋肉だ!合格だ」
セーラ「本当ですか?!ありがとうございます!」
バルガス「次のところに行ってこい!
セーラ「はい!行ってきます!」
タッタッタッ(セーラが次の所へ走った音)
バルガス「…あれを野放しは痛いだろうなあ」
〜実験室〜
クルーウェル「俺はティヴィス・クルーウェルだ」
セーラ「よろしくお願いします、クルーウェル先生」
クルーウェル「ああ。お前がこの学園に相応しいかどうか判定する。俺は厳しいぞ」
セーラ「はい、頑張ります」
クルーウェル「やる気はあるようだな。じゃあ、この材料を使ってこの薬を作ってみろ。しかし、俺は作り方は言わない。言ってしまえば、意味がないからな」
セーラ「なるほど、分かりました」
セーラは準備に取り掛かり、調合を始めた
セーラ(これは調合の仕方は気を付けてって注意された薬だ。失敗すると危ないんだったなぁ。アズールさんのおかげだ。ここで活かされている)
クルーウェル(この仔犬、只物じゃないな。器用に調合している。これは結構な難題のものだが、スムーズにこなしている)
ボンッ(魔法薬が出来た音)
セーラ「できました」
クルーウェル「ふむ。少し借してくれるか?」
セーラ「はい、どうぞ」(作った魔法薬を渡した)
クルーウェル(匂いも色も完壁。ここまでの奴がいるとは…)
セーラ「あの、クルーウェル先生。どうですか?」
クルーウェル「good bay!いやお前はgirl か」
セーラ「でも、男装するのでいいですよ。あの…」
クルーウェル「ああ、合格だ。しかも完壁だ」
セーラ「ありがとうございます!」
クルーウェル「次のところで終わりだ。行ってこい」
セーラ「はい!行ってきます!」
タッタッタッ(セーラが次の所へ走った音)
クルーウェル「…あの仔犬は手放すのは借しいな」
〜教室〜
トレイン「私はトレイン」
セーラ「よろしくお願負いします。トレイン先生」
トレイン「私からは魔法史の小テストだ。ほとんど難題だ。この問題の半分以上の点をとったら君を合格にする」
セーラ「はい、頑張ります」
トレイン「では、合図と同時に問題の答えを記入しなさい」
セーラ「はい、分かりました」
トレイン「では、始め」
セーラは問題用紙を裏返し、問題を解き始めた
セーラ(これって本で読んだものだわ。しかも、全部。それにアズールさん達に教えてもらったのもある)
トレイン(…結構スラスラ解けているな)
セーラ「できました、トレイン先生」
トレイン「ああ。では採点をします」
セーラ「はい」(答案用紙を渡した)
トレイン( まさかこれは…全間正解?!この子はとても優秀なのでは…)
セーラ「あの、トレイン先生。どうですか?」
トレイン「あ、コホン。すまないね。全間正解だ。文句なしの合格だ」
セーラ「本当ですか?!ありがとうございます!」
トレイン「では、私は学園長に話しに行きます。君は鏡の間で待っていなさい」
セーラ「はい!」
〜鏡の間〜
セーラ(やった!これで私はナイトレイブンカレッジの生徒としていれる!)
クロウリー「お待たせいたしました。すばらしい!君の実力は目をみはるものがあります!」
セーラ「そんなぁ。そこまでありませんよ〜」
クロウリー「いやいや!先生方と話したんですが、君の実力は学年1位かもしれませんよ?」
セーラ「まさかぁ。あの学園長。これから私はどうすれば良いですか?」
クロウリー「そうでしたね。その前に君に忠告があります」
セーラ「はい」
クロウリー「あなたは女性。だからこそ、しゃべり方など周りのこと考えないといけません」
セーラ「大丈夫です。それは承知の上です。それにここには私の幼なじみがいるので、分かってくれるでしょう」
クロウリー「そうですか、分かりました。では、闇の鏡の前へ」
セーラ「はい」(闇の鏡の前に行った)
闇の鏡「汝の名をつげよ」
セーラ「セーラ・アクウェリアスです」
闇の鏡「汝の魂の形は …オクタヴィネル!」
セーラ「!」
クロウリー「どうしたのですか?」
セーラ「いや、嬉しくて、驚いてしまいました。オクタヴィネルには私の幼なじみがいるんです」
クロウリー「なるほど、ちょうどよかったですね」
セーラ「はい」
クロウリー「あぁ、あと寮長達には遅れてきた新入生として連絡しています。後で自分の寮長と一緒に他寮の寮長に挨拶してくださいね」
セーラ「はい!」
クロウリー「では、オクタヴィネル寮へ案内しましょう」
セーラ「え、いいんですか?」
クロウリー「もちろん!私優しいので」
セーラ「では、お願いします」
〜オクタヴィネル モストロ・ラウンジ〜
モストロ・ラウンジの閉店後の掃除をしていた
フロイド「ねぇ、ジェイド。超〜ひま」
ジェイド「おやおや」
アズール「しっかりしなさい、フロイド」
フロイド「だって、つまらないだもん」
ジェイド「この調子ではフロイドは…」
アズール「えぇ、どうすればいいものか…」
フロイド「セーラ」
アズール、ジェイド「え?」
フロイド「セーラに会いたい」
ジェイド「それは難しいことですね」
アズール「ええ、あの子は…」
コツコツコツ(クロウリーの足音)
クロウリー「アーシェイングロットくん。いますか?」
アズール「これはこれは学園長。どうなさいましたか?」
クロウリー「寮長達に言った件のことです。その子をここへ連れて来ました。説明した通りお願いしますね」
アズール「ええ、分かりました。そして、その新入生は、」
セーラ「アズールさん!!」(アズールに抱きついた)
アズール「⁈」
ジェイド、フロイド「!」
セーラ「会いたかったです!」
アズール「え、セーラ⁈」
セーラ「はい、僕です!セーラ・アクウェリアスです!お久しぶりです!」
アズール「なぜ、あなたがここにいるんですか?!あと少し苦しいです…」
セーラ「あっ!すいません」(離した)
フロイド「え〜、セーラじゃん♪」
ジェイド「お久しぶりです、セーラ」
セーラ「はい、お久しぶりです。ジェイドさん、フロイドさん。実は…」(ここまでの経緯を説明した)
ジェイド「そういうことですか」
セーラ「はい。ご理解頂けましたか?」
アズール「えぇ。全くあなたという人は…」
セーラ「えへへ。また会って少しでも三人と一緒にあの日々を過ごしかったんです。だから利用させてもらったんです」
ジェイド「ふふっ、セーラらしいですね」
フロイド「セーラ、狡賢〜い」
セーラ「えへへ。これからもよろしくお願いします。アズールさん、ジェイドさん、フロイドさん」
ジェイド「もちろんですよ。セーラ」
フロイド「アハァ、いいよ〜」
アズール「全く、答えは分かっているはずなのに…。もちろんですよ、セーラ」
セーラ「はい、ありがとうございます」
アズール「では、これから他寮の寮長に挨拶にセーラを連れて行かないといけないので。ジェイド、フロイド、お願いしますね」
ジェイド、フロイド「はい/は〜い」
アズール「行きますよ、セーラ」
セーラ「はい、アズールさん」
〜鏡舎〜
セーラ「まさかと思いましたよ」
アズール「何がですか?」
セーラ「アズールさんが寮長になったことです。最初から尊敬できたし、私より凄いのは知ってたけど、もう凄い人になったなって思っちゃって」
アズール「ふっ。全く、あなたは…」
セーラ「本当のことです」
アズール「いえ、ある意味貴女には敵わないと思いまして」
セーラ「え、そうですか?」
アズール「ふふっ。まずはハーツラビュル寮に挨拶しますよ」
セーラ「はい」
〜ハーツラビュル寮 寮外観〜
リドル「キミが新入生かい?」
セーラ「はい。お初目におおめにかかります。リドル・ローズハートさん。僕はセーラ・アクウェリアスと言います。どうぞお見知りおきを」
リドル「キミはとても礼義正しいね」
セーラ「ありがとうございます」
リドル「キミみたいな子はハーツラビュルに大歓迎だよ」
セーラ「え?」
アズール「リドルさん。セーラは渡しませんよ」
リドル「おや、どうしてアズールが判断するんだい?権利はあるのは彼だよ」
セーラ「あわわわ💦」
トレイ「リドル、何しているんだ?その子が困っているだろう?」
ケイト「うわ、すごい可愛らしい子だね。名前は?」
セーラ「えっ、え?」
トレイ「ケイト、困っているぞ.」
ケイト「ごめん、ごめん。」
リドル「トレイ、ケイト。すまない。この子はハーツラビュルにぴったりと思って誘ったけど、アズールに勝手に断られたんだ」
アズール「セーラだけはダメです」
セーラ「あははは💧あの、すいません。お二人はどなたですか?」
トレイ「俺はトレイ・クローバー。3年のハーツラビュル副寮長だ」
ケイト「オレはケイト・ダイヤモンド。トレイくんと同じ3年生だよ」
セーラ「はじめまして、僕はセーラアクウェリアスと言います。あの、トレイさん、ケイトさんと呼んでいいでしょうか?」
トレイ「もちろん」
ケイト「OK!いいよ、いいよ。気楽でいいよ」
リドル「ボクは何故フルネームだい?」
セーラ「目上の人であり、他寮の寮長に対しての尊敬として自分なりに気を使っているだけです」
リドル「ふ〜ん。…ボクのことも気軽に呼んでいいよ」
セーラ「え!いいんですか?しかし…」
リドル「ボクがいいと言っているんだ。いいんだよ」
セーラ「では、リドルさんで、よろしくお願いします」
リドル「うん。んで、転寮の件はどうだい?」
アズール「リドルさん!」
セーラ「お断りします。お気持ちは嬉しいですが、僕はアズールさんたちのところがいいんです」
アズール「セーラ…」
リドル「そうかい。気が向いたら、考えてくれないか。それにほかの事も頼っていいからね」
セーラ「はい、ありがとうございます。あ!次行かないと、失礼します」(お辞儀をした)
タッタッタッ(セーラが行った音)
リドル「彼はキミに好いてるね」
アズール「彼とは長年の付き合いですから。では、僕も失礼します」
コツコツコツ(アズールが行った音)
リドル「彼を気にいったよ」
トレイ「いい子だしな」
ケイト「だったら今度なんでもない日のパーティーかお茶会を誘おうよ」
リドル「そうだね。いい考えだね、ケイト」
〜サバナクロー寮 寮外観〜
レオナ「お前が遅れてきた新入生か」
セーラ「はい。お初目におおめにかかります、レオナ・キングスカラーさん。僕はセーラ・アクウェリアスといいます。どうぞお見知りおきを」
レオナ「…」(何故か黙ってる)
セーラ(な、何かいけないことしたかな?)
ラギー「レオナさ〜ん。あれ、その子誰っスか?」
レオナ「あぁ、遅れてきた新入生。こいつオクタヴィネルに入ったってことで挨拶に来たらしい」
セーラ「はい。はじめまして、セーラ・アクウェリアスといいます。もしかして、副寮長の方ですか?」
ラギー「違うッス。オレはラギー・ブッチ。君の寮長と同じ2年生ッス」
セーラ「ラギーさんっていうんですね。素敵なお名前です」
ラギー「ありがとうッス」
レオナ「なぁ、お前」
セーラ「はい」(何考えてるか分からないから正直怖い…)
レオナ「うちに入んねぇか?」
セーラ「…へ?」
ラギー「シシシシッ。気に入ったんスか?この子」
レオナ「あぁ。どうだ?そのタコ野郎よりいいんじゃねぇか?」
アズール「ッ!」
セーラ「お断りします。お気持ちは嬉しいですが、僕はアズールさんたちところがいいんです」
レオナ「そうか」
セーラ「それに、勝手にアズールさんを悪く言わないでください!たとえ寮長だとしても、僕は許しませんからね。次行かないといけませんので、失礼します」
アズール「では、僕も失礼します」
レオナ「クッ、クハハハハハハ!アイツ、おもしろい」
ラギー「レオナさんに盾つくなんてすごい子ッスねぇ」
〜鏡舎〜
アズール「セーラ、あなた結構肝がすわってますね」
セーラ「そうですか?目上の人に対して失礼なことしたつもりはないですが、アズールさんを悪く言うのは、許せませんので」
アズール「そうですか」
セーラ「次はスカラビア寮ですね。行きましょう」
アズール「ええ」
〜スカラビア寮 寮外観〜
カリム「よく来たな!アズール!」
アズール「ええ。カリムさん、どうも」
カリム「ん?お前が新入生か?」
セーラ「はい。お初目におおめにかかります。セーラ・アクウェアスと言います。どうぞ、お見知りおきを。カリム・アルアジームさん」
カリム「あぁ、よろしくな!あと気軽に俺の名前を呼んでくれ」
セーラ「え、いいのですか?」
カリム「あぁ、もちろんだ。もう俺ら友達だろ?」
セーラ「!はい、ありがとうございます。カリムさん」
カリム「いいんだよ。あ、こっちは…」
ジャミル「ジャミル・バイパーだ。スカラビアの副寮長を務めている」
セーラ「ジャミルさん、よろしくお願いします」
ジャミル「あぁ、よろしく」
セーラ「…」
ジャミル「ん?どうした?俺の顔に何かついているか?」
セーラ「いえ、少しつらそうな顔してるかもって思って…すいません。変なこと言って」
ジャミル「!…いや、いいんだ」
セーラ「では、次のところに行かないといけないので失礼します」
ジャミル「あぁ」
カリム「セーラ!たまに遊びに来てもいいし、うちに来てもいいからな〜!」
ジャミル「カリム!」
セーラ「…考えておきます」
アズール「!」
〜鏡舎〜
アズール「セーラ、まさか….」
セーラ「大丈夫です。転寮は絶対しません。僕はアズールさん達だからこそ一緒にいたいんです。ただ、すぐに行かないといけなかったので、あのような返答してしまっただけなんです。あとで、謝らないと…」
アズール「!…そうですか」
ジャミル「セーラ!!」
セーラ「⁈ジャミルさん?!どうしたんですか?」
ジャミル「ただ、聞きたいことがあって、なんでお前は俺がつらそうな顔してるって思ったんだ?」
セーラ「あぁ、顔というより気配です。僕は特異体質で少し感じただけです。詳細は知りませんので…。あの、もし何かあったら僕に話してください。何でもできる訳ではないですが、聞いてあげることはできますから」
ジャミル「…ふっ、ありがとうな」
セーラ「いえ」
ジャミル「すまないな、足止めしてしまって。行ってこい」
セーラ「!はい」
〜ポムフィオーレ寮 寮外観〜
ヴィル「よく来たわね。アタシはこのポムフィオーレ寮長のヴィル・シェーンハイトよ」
セーラ「お初目におおめにかかります。ヴィル・シェーンハイトさん。僕はセーラ・アクウェリアスといいます。どうぞ、お見知りおきを。」
ヴィル「えぇ。よろしく。…」(何故か黙った)
セーラ(ん?また?3年生の寮長って、こんな感じなの⁈)
ルーク「ヴィル、彼が困っているよ。大丈夫。ヴィルは君のことを観察していただけだよ」
セーラ「なんだぁ、びっくりした。あの、あなたは?」
ルーク「これは失礼したね。私はルーク・ハント。美を求め、美を助くことを人生のテ一マとする“愛の狩人”さ。そして、このポムフィオーレの副寮長を務めているよ」
セーラ「そうなんですか。よろしくお願いします。ルークさん」
ルーク「ウィ」
ヴィル「ねぇ、あんた何の化粧品を使っているの?」
セーラ「え?特にないですけど、なんでですか?ヴィル・シェーンハイトさん」
ヴィル「呼び方は気軽にいいわよ。アンタも肌が綺麗だから、アズールと同じじゃないかと思ってね」
セーラ「なるほど。肌は気にしてないけど、あ!トリートメントにはこだわっています」
ヴィル「へぇ。アンタいいわねぇ。どう?ウチの寮に来ない?」
アズール「ッ!」
ルーク「それは名案だね。どうだい?セーラくん」
セーラ「すいませんながら、お断りします。お気持ちは嬉しい限りですが、僕はアズールさん達のところがいいんです。すいません、ヴィルさん」
ヴィル「ふっ、いいの。それがアンタの意志でしょ。ただ少し考えておいて」
セーラ「はい、分かりました」
ルーク「そうだ、セーラくん。君のことムシュー・パールって呼んでいいかな?」
セーラ「え、なんでですか?」
ルーク「君の髪は真珠のように綺麗だからね。敬意としてどうかな?」
セーラ「!はい!ぜひ呼んでください!ルークさん!」
ルーク「ウィ」
セーラ「あ!では、次の寮に行くので、失礼します」
タッタッタッ(セーラが行った音)
ヴィル「あの子、凄く喜んでいたわね。ルークの呼び方」
ルーク「ウィ。なぜだろう?」
アズール「彼は昔、フロイドから髪が真珠のように綺麗と言われ、それにちなんでパールちゃんと呼ばれていました。そのことでルークさんのことで余程嬉しかったでしょう。では、僕も失礼します」
コツコツコツ(アズールが行った音)
ヴィル「あの子、可愛いらしいわね」
ルーク「ウィ。まるで野に咲く可愛らしい花だったね」
〜イグニハイド寮 寮外観〜
イデア「怖い怖い!絶対陽キャだよ、オルト!」
オルト「大丈夫だよ!兄さん、ほら来たよ」
イデア「ヒィ〜!!」
セーラ「あの、大丈夫ですか?イデア・シュラウドさん」
イデア「え?女の子?」
セーラ「違います、男です。まぁ勘違いされやすいのは分かりますけけど、改ましてイデア・シュラウドさん。僕はセーラ・アクウェリアスと言います。アズールさんがお世話になっております」
イデア「?何故アズール氏?」
セーラ「あぁ、実は幼なじみなんですよ。長い付き合いでして、ボードゲーム部で仲良くしてると聞いて…」
イデア「へ、へぇ〜、そうなんだ」
セーラ「はい。あのこちらの子は?」
イデア「あぁ、オルト。僕の弟だよ」
オルト「こんにちは!はじめまして、セーラ・アクウェリアスさん」
セーラ「はじめまして。よろしくね、オルトくん」
オルト「うん!よろしく!」
セーラ「あの、イデアさん。お聞きしてもよろしいですか?」
イデア「な、なんでござるか?」
セーラ「ゲーム、一緒にやってくれませんか?」
イデア「…?」
セーラ「実はゲームというものがどうゆうのか分からなくて、ゲームのことはイデアさんがいいって、アズールさんに教えてもらってやってみたいなぁと思って。でも、無理だったらいいんですよ」
イデア「…本当に拙者でいいの?」
セーラ「はい。ご迷惑でなければ、たくさんお話ししたりして、仲良くなりたいです」
イデア「…拙者でいいなら、い、いいよ」
セーラ「本当ですか?!ありがとうございます」
イデア「う、うん」
オルト「僕も一緒にいい?」
セーラ「もちろんだよ!オルトくん。一緒に遊ぼう!」
オルト「うん!」
セーラ「あ!そろそろ行かないと。では、今度よろしくお願いします。イデアさん、オルトくんも。では、失礼します」
タッタッタッ(セーラが行った音)
イデア「とてもいい子だね。セーラ氏。オルト並に」
アズール「ええ、とても優しく気遣いできる自慢の弟みたいな存在ですよ。では、僕も失礼します」
コツコツコツ(アズールが行った音)
オルト「兄さん、楽しみだね。一緒にゲームするの」
イデア「そうだね、オルト」
〜ディアソムニア寮 寮外観〜
シルバー「すまない、今マレウス様とリリア先輩はいない」
アズール「そうでしたか」
セベク「若様のために挨拶しに来たのか!よい行いだ!」
セーラ「おぉ」(セベクの大きな声で驚いてる)
シルバー「セべク、驚いてるだろう」
セベク「うるさい!シルバー!」
セーラ「あの、お2人の名前を教えていただいてもよろしいですか?」
シルバー「あぁ、俺はシルバーだ。よろしく」
セベク「僕はセベク・ジグホルトだ」
セーラ「シルバーさんにセベクくん。いい名前ですね」
シルバー「ありがとう。しかし、どうする挨拶の件は?」
セーラ「そうですね。どうしましょう?アズールさん」
アズール「次の機会にしましょう。貴方なら大丈夫ですよ」
セーラ「そうですね。もうすぐ遅くなるし、失礼します」
シルバー「分かった。俺達のほうからマレウス様に伝える」
セーラ「ありがとうございます、シルバーさん。では、僕達は失礼します」
セーラとアズールは行った
シルバー「いいやつだな」
セベク「あぁ」
〜鏡舎〜
セーラ「会いたかったなぁ」
アズール「おや?そんなにですか?」
セーラ「ちゃんと挨拶したいし、仲良くなりたいですしね」
アズール「ふふ、セーラらしいですね」
セーラ「はい!」
ー数分後ー
〜ディアソムニア寮 談話室〜
シルバー「お帰りなさいませ、マレウス様、親父殿」
セベク「お帰りなさいませ!!若様!リリア様!」
マレウス「あぁ、今帰った」
リリア「確か今日は遅れて入学する新入生が来るはずじゃが、まだ来てないのか?」
シルバー「いや、先ほど来て帰られました。次の機会にと」
リリア「そうか。その子の名前は聞いておるか?」
シルバー「はい、オクタヴィネル寮1年 セーラ・アクウェリアスです」
マレウス、リリア「⁈」
マレウス「シルバー。その人の子の見た目はどんな姿だ?」
シルバー「あ、はい。白い綺麗な髪をひとつに束ね、髪に星の髪飾りをつけており、耳に雫のようなピアスをつけていました」
セベク「そして、小柄で水色のリボンを使って髪を高くひとつに結んでました」
シルバー「はい、セベクの言い分もあっています」
マレウス「そうか、まさかここでまた会えるとは…」
シルバー「マレウス様?」
セベク「リリア様。若様はどうなさったのですか?」
リリア「マレウスは昔の友人に会えて嬉しいのじゃ」
シルバー、セベク「えっ⁈」
マレウス「しかし、あいつは…」
リリア「ああ、何かあるようじゃな」
シルバー「何がですか?親父殿」
リリア「いや、こっちの話じゃ。マレウス、また会えるといいな」
マレウス「ああ」
〜オクタヴィネル寮 セーラの部屋〜
セーラ(まさかだけどマレウスさんとリリアさんもいるなんて。でも、あの時言ってたもんね。マレウスさんは私を覚えてるかな?)
〜ディアソムニア寮 マレウスの部屋〜
マレウス(あいつは女だったはずだ。しかし、これはおもしろい。あいつといると楽しいことばかりだったからな)
セーラ、マレウス(早く会いたい。話したい。貴方の/お前の顔を見たいな)
〜to be conteneu〜
“あなたはマレウスルートかエースルート、どちらを選ぶ?”