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テラーノベル(Teller Novel)
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3 心のままに 最終回

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2022年02月13日

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「別にじゃないだろ!」

「……」

「なぁ…どうしてこんな事したんだ?」

「特に理由なんてない」

「じゃあなんでリスカなんてしてるんだよ!?」

そう、僕の秘密はリストカット。

それも傷は深く脂肪が見えるほど、だから優は優しいからな見せたくなかった。

「俺が可哀想に見えるか?」

「はっ?」

「リスカしてる僕は可哀想に見えて同情してるのか?」

「心配してるんだよ…」

「……っ!」

「心配なんかしてないくせに!」

なぜ僕は目から涙を流しているのだろう。

「ほんとにどうしたんだよ…」

「もう手離して…」

「むり」そう言って優は手を離さない

ふらっ あれ…?「、、お、、いっ!」

「、かり、、しろっ!」バタンっ!

僕は突然倒れた。


あれ?っと思い身体を起こすと、「大丈夫か…?」っと横にいた優が言った。「僕…」

「急に倒れたからビビったわ…顔色悪いし貧血だろ。」優がスポーツドリンクを差し出して来た。

「……ありがと」

ごグッと飲んでため息をついた。

「あのさ、さっきは問い詰めるような事言ってわるかった。ごめん。」

「僕の方こそごめん……」

「あのさ、リスカ…してた理由はーーー

「………っ」

あれ?優…泣いてる?

「どうしt…」

バッ優が僕を抱きしめた。なんだろう…懐かしい。暖かい…

小さい頃よく父さんに抱きしめて貰ったな…


僕は今高校生3年。

父さんは突然死んだ。心筋梗塞だった。

母さんは命懸けで僕を産んでくれそして死んだ。ゼロ歳からずっと父さん1人で育ててくれた。その父さんも母さんのところに行ってしまった。

それから僕はひとりぼっち。

笑いあった夕食もない。1人で食べるご飯は不味くあまり食べなかった。

夜は何故か寝れなく睡眠薬を使い無理やり寝ていた。

僕は生きているのか?と思った。人と喋っていてもどこか上の空で夢の中かと思うくらい、生きている実感がわかなかった。

そこでリスカを始めた。痛みを感じることで生きているのことの確認をすることができた。毎日毎日切り続けた。そして生存確認。相談相手なんて、いない、優にも相談はしないつもりだった………



「………うっ…っ」

僕生きてる…?あれ…?生きてる?……

「ゆう…っうぅ……」

一緒になく僕を優は抱きしめながら頭を撫でてくれた。

「心」

「…うぅ…グズっ…ん?」

「話してくれてありがとうなっ」

「こんな話してごめん」

「どうして謝るのさ、誰も何も悪くないよ、でもさ生存確認確認は他にも方法あるでしょ?」

「うん…見つけた」

「ほんと?じゃあそっちに切り替えてよ」

「そうする」

「心はよく本心を隠すけど、隠す心じゃなくて、正直になる心を持ったらいいと思うよ。お前は優しいからな」

僕の生存確認。それは優。優しい優のそばにいれば冷めきった僕の心が温かくなる。

正直になろう心のままに。

僕は「心」だ。

優しい両親がつけてくれた名前だ。

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