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ーー黄side
夢を見た
わからないはずなのに
なぜか、懐かしい気持ちになる
そんな夢
?「きぃちゃーん!」
そう呼ばれた気がした
声は聞こえる
しかし、
姿は見当たらない
思い出せない
頭が痛くなる
それでも
彼は
その声の正体を
知りたかった
知らないといけないから
だって、
何も思い出せなかった
毎朝
記憶なんてなかった
日付も、昨日何をしたかも
自分の名前をのぞいて
全て
わからなかった
今日だってそうだった
なぜか足が机に向かっていて
紙に書かれていたように
本を読んだ
本には、
自分のこと、家族、学校、
全て
初めて知ること
自分の年齢も、学校名も、家族構成すらも
今日初めて知った
あとは、
日記があった
今日こんなことがあった
みたいな
全部は読めなかった
最後のページに
「56ページから読んで」
って書かれていたから
その通りにした
今の自分より
過去の自分の方が
自分のことを
よく知っているから
?「黄ちゃん、」
また名前を呼ばれた
誰
貴方は
誰なの
僕は
何を忘れてるの
何があったの
教えて
声が出せない
足も手も動かない
?「黄ちゃん、」
ねぇ、
なんで
なんで そんなに
泣きそうな声なの?
僕のせい?
僕が思い出せないから?
?「きぃちゃん、ごめんねっ、」
え、、、?
なんで謝るの
僕のせいじゃないの?
もう、
わかんないよっ!
ーーーーーーMemories I forgot
コメント
1件
うわあ…第21話、重くて切ない回だったね…💧 黄くん、毎朝記憶がリセットされてて、自分の名前以外なにも分からないまま、日記を頼りに生きてるんだ…。 「きぃちゃん」って呼ぶ誰かの泣きそうな声と、「ごめんね」の謝罪がすごく刺さる。 黄くんが忘れてる過去に何があったのか、気になりすぎる…。 翡翠さんの書く“記憶”の喪失感、すごくリアルで怖いくらい伝わってきたよ。