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rbru/nmmn/
・ご本人様に一切関係はありません
・誤字脱字があるかも
・直接的な18シーンの描写はありませんがもろに匂わせる描写がいくつかあります。
今年卒業生の方おめでとうございます。
それと東日本大震災から15年。時の流れが早すぎやしないか。
このお話、書きたいシーンだけ書いてから設定作りに入るというなんとも無謀な書き方をしているのでおかしな部分がいくつかあります。
main story、after storyとオシャレに言っていますが要は本編とおまけです。合計6500字程。
ーーーーーーーー【main story】
とある日星導はお客さんから酒をいくつか貰った。いつもお世話になっているから受け取ってくれと。時期的にバレンタイン?卒業……?いや学生じゃないし。そんな脳内ツッコミは置いておいて、とてもではないが星導一人でこの量の酒を捌くことはできない。
なんてったって瓶4本。こんなに星導が酒を飲もうもんなら二日酔いでは済まされず、しばらく任務にも行けなくなってしまう。そこで星導は思いついた。自分以外の人に飲ませればいいのだと。酒が強いやつで、なおかつ暇な人。酒が嫌いとか好きとかもうそんなんどうでもいいから、とにかく酒に強い人……。
「それで俺が呼ばれたと」
『だって酒強いじゃん。しかも暇だろうし』
「そりゃねぇだろうよ、俺そんな酒好きじゃねぇっての」
『いや、正直言わせてくれ。来ると思ってなかった。お前出不精でなおかつ人とご飯食いに行くの嫌いじゃん?』
「身に覚えあるからなんとも言えん」
『来ると思ってなかったよ、本当に』
「………いゃ、まぁ、そりゃ来るよ」
『……?まぁ、とりあえず飲んで。俺も飲みはするから』
「へーへー、あ、てかお前ん家にないだろうと思ってつまみ買ってきた」
『案外ノリノリじゃね?』
「酒飲むの久しぶりー」
『おい人の話聞いてんのか』
「やべ、胃もたれてるかも」
『お前耳聞こえる?かっぽじってあげようか』
「ははははははッ笑、聞いてるw」
『じゃあ飲も、無理なこと言うけど出来る限り三本は捌きたい。行けるなら4本』
「任せろ。俺のことだれだと思っとる」
『酒強いやつ』
「……んー、いや、まぁ……、そうなんだけど……」
『なんだよその不完全燃焼な返事笑』
「帰るかぁ……」
『ごめんごめん笑、とりあえずつまみ開ける……って、これ俺の好きなやつ!!買ってきてくれたの?』
「ははははははッ、やっぱ喜ぶと思ったw」
『えー、これ開けよ。良い?』
「良いよ、食べたいの開けたら?」
ーーーーー
「ライ、あいつすげぇよな、だって機械一から作るんだぞ?」
「カゲツはどこか抜けてる」
『急なカゲツ貶しムーブやめろって』
『てか飲みすぎ、顔真っ赤………って、飲ませたのは俺か。』
「だいじょぶだってぇ、気にすんな」
『いやいや、帰れなかったらどうすんの』
『もう切り上げよ、充分減ったし』
「そりゃねぇだろうよぉ〜、」
『酔いすぎw、ほら、家まで送るから酒飲むて止めろ』
「ぁんだってぇ?」
『もうこいつどうしようもねぇ……』
ーーーーーーーーーー
『ほら、帰るよ。荷物もった?』
「…持った、」
「送らなくていい、ほぼ酔い冷めてる」
『たしかに正気になってる、じゃあ一人で帰るか』
『でも玄関まではさすがに送るよ』
「ん」
『気をつけて帰りなよ、ヒーローが酔っ払って狙われたら最悪すぎるから』
「分かってるよ、まず狙われても死なねぇよw」
『そ、なら安心だけどw』
『じゃ、またあしたね』
#rurb
れんコン屋
621
ぬる湯☕️
210
駅
314
「……あぁ、うん」
「……星導、ちょっといいか」
『ん?』
「……すき、お前のこと」
『…っ、ははっ、俺もだよ。でも言うのは酔い冷めてからにしな』
「だから、もう酔いは覚めて……」
『まだ酔ってるよ、顔若干赤いし。』
「……こんな時間まで居座って悪かった、じゃあな」
『……うん、また明日』
任務が終わって帰路につこうとすると、星導が小柳を呼び止めて二人で帰ることになった。若干気まずい空気感が流れているのは無かったことにしたいのか、星導が明るい声で小柳に話しかける。
『この前の二日酔い大丈夫?』
「あー、いうてキツくなかった」
『そ。余ったやつはウェンにあげた。てかあの時ウェン呼べばよかったか、しくったぁ……。』
「確かに、ウェン呼べば一瞬で酒無くなっただろうにw」
『うっわぁ、マジで忘れてた。最悪。あの日の後俺二日酔い酷かったんだよ…』
「はは、どんまい」
何事も無かった、あの玄関のことは何も無かった。そう言わんばかりにお互いは接している。何も変わらない距離感で、ただ一方の恋情が行き先が分からぬまま彷徨っている。まぁ、小柳にとっては朗報かもしれないがひとつ変わったこともある。少しだけ、星導の距離が近くなったこと。それでもなかったことのように接してくる。
小悪魔ということは既に思い知ってはいるのだけれど、思わせぶりでしかないこの行動に小柳はご立腹である。振ってくれるならそれでいい。所詮男同士で付き合うことなど滅多になく認められないことが多いこの世の中なんだし。あぁ、こんな事ばかり考えていると頭が痛くなる。
『あー、でもあん時は面白かったな。小柳くん急に笑い上戸になったりライ褒め始めたり、逆にカゲツ貶し始めたり』
『はー、良かったね俺とお前だけの空間で。あいつらいたら殺されてたよ』
「はは。俺それトラウマになって最近酒飲めねぇんだからな」
『自業自得、もう飲み過ぎにはならないことだな』
「……おっしゃる通りです。くっそ、何も言えねぇ。お前に言われたくはなかった」
『えぇ、ひどぉ笑』
「てか俺まず酒飲まないからいいけど」
『確かに、あの日の酒いつぶりだった?』
「……んー、半年とか?」
『えぇ、そんな飲まないことある?』
「肉とか寿司食ったらそれで満足なんよね」
『えぇ、酒を楽しめよ』
「散々言っといてそりゃねぇだろ」
そう談笑しながらふたりで歩幅を無意識に合わせるように歩いているともう橋に着いた。至って平凡な川だけれど、2人にとっては少し緊張の気もあるのかもしれない。この橋を終えれば星導と小柳は家の方向が変わるため別れることになる。
『……ッ、ねぇ、ちょっといい?』
「…いいよ、何?」
『………あの後の返事……してなかった』
「……返事、」
忘れた”フリ”ままの小柳は疑問で返すこともできず固まる。だってきっと、星導にはお見通し。
風はそんな気まずい空気を攫うように勢いよく吹いた。小柳の羽織と、星導の髪が大きく揺れている。
『あの時、言ったのは嘘だった』
『傷つけること言うけど、普通に友達とか、仲間としか思ってなくって、テンパって濁すようなこと言った』
『でも今は……ちゃんと、大好きだし、恋愛的に。小柳くんと色んなことしたいなって思ってる』
「……なんで好きになったん。友達だったのに?」
『……恥ずかしいから言えないね』
「えぇ、俺傷つくよ?いいんだ。好きな人なのに?」
いつもお前そんな女々しいこと言わないじゃん、そんな可愛い顔しやがって、いや綺麗な顔?いやでも可愛いし、どうせ俺のことを揺さぶるために……。可愛い言葉ばかり……。と天邪鬼な感想が星導の脳内を飛び回り顔を赤くして口を開く。
『…俺が言ったら小柳くんも言うなら言う』
「ぁたりめーだろ、俺の方が先に好きになってんだからいくらでも言える」
『……いやァ、その、ね?うん。可愛く見えるようになったのが1番なんだけど………。その、さ。……小柳くんが魅力的に見えると言いますか、えっちに見えるようになったと言いますか……。』
「……ヤリモク?」
『んなんじゃねえっての!!!!!』
「ははははははッwww知ってる、知ってるからw。さんきゅ、?w」
『だって嘘ついたら小柳くんすぐ見抜くし隠せなかったんだもん〜、酷い……〜』
「ん、俺はそう言う情けないところが1番好きだけどね」
えぇ、そんな漫才みたいなノリした後にそれはないじゃん。え、スパダリ?星導の脳内はいつも慌ただしいようで、ついには処理不能、キャパオーバー。制御装置が止まって顔が真っ赤に。さながら茹でダコである。
「そういう顔が1番好き。」
『………ッ、ばか。からかってんの?』
「いやぁ、赤くなるの可愛いやん」
『……バカ!!!それ言うの禁止、……可愛いばっか言わないで。』
「ははッ、俺そんなに馬鹿?」
『いや、違うけどさぁ、……うん、』
『まぁ、俺もヤリモクじゃないからね。可愛いもの大好きになるし』
「へぇ、俺カワイイんか」
『当たり前じゃん』
『まぁいいや、もう好き同士なんだから付き合おう?』
「ムードの欠片もねぇ」
『仕方ないじゃん、こういうの長くやったって意味ないんだからさ。』
「それは同感だけど」
『あーあ、小柳くんと付き合って後悔とかしないよね、俺。』
「酷すぎやね。ムードとモラルどっちもない」
『Dyticaにモラルがあるやつは居ない』
「ふはっww、俺もモラルない感じ?」
『無自覚えぐいね。Dyticaのモラルなくてノンデリ代表だよ』
そう言うと笑いつつ、怒りつつ星導のことを肘で小突いたり軽く蹴りを入れてくる。さらには、体当たりまで。可愛い反抗だと微笑んでから、星導は小柳を捕まえるようにして体当たりの反動で少しよろめく小柳を後ろから腹に腕を巻くように抱きついた。小柳は捕まえられたまま軽く足を動かして、星導に体を預ける。小柳の羽織はもたれかかっているせいで少しよれていて、でも、それでも綺麗で。
そして、星導は後ろから小柳の左手に指輪をはめた。もちろん、場所は薬指。小柳の指輪のはめてある手の上から星導も指輪をはめた手を重ねる。温度を伝え合うように、優しく重ねて。
『……今度は、本心……だから、』
「…ッ、そ」
頬を1つ伝った綺麗な涙を拭いて、小柳が星導の方を向く。そして小柳が目を瞑ると、星導が顔を少しだけ傾けて、初めてお互いの唇らが触れた。唇が少しへこむような、少し押し付けて、でも優しい、そんなファーストキス。 幸せなふたりの沈黙を見つめたのは橙色の夕暮れだった。そして、2人が見つめたのも温かい夕暮れだった。
『ほら、ムード出たでしょ』
「その一言で台無しだよ。まあ、いい思い出にしといてやる」
『良かった。じゃあ付き合って記念だし肉食べに行こ?お前の奢りで!』
「ムードあるなんて言った俺が間違いだった」
『ほら行くよー!』
しっかりと握られた恋人繋ぎで星導は引っ張るように小柳のことを連れて行った。小柳が一番好きなのは情けないところではなくって、この小悪魔な性格なんだろう。嫌よ嫌よも好きのうちとはよく言ったものだ。
ーーーーーーーーーー
afterstory
ーーーーーーーーーー
「おかえり、顔疲れてんな」
『いやまじ今日忙しすぎる。なんで?』
「さあ。まぁお疲れ。さっさと風呂入って寝たら?」
『えぇ、こういう疲れてる時こそ癒しが必要じゃない?』
「……?動物の動画とかでも見ればいいやん」
『ええ、俺可愛いものが好きなんだよ?』
「動物も可愛いだろうよ」
『いや、本当自覚無さすぎるね。動物もたしかに可愛いけど、それより俺は恋人が可愛いと思ってるんですけど。』
「……ッ!はぁ……?変なこと言うな……、」
『照れてんね、かーわい』
「……てか、癒しつっつたって俺なんも出来ねぇのにどうするんだよ」
『はぁ?小柳くんはなんでも出来るじゃん』
「できねぇよ」
『…………ごめん、伝わりずらいか。俺この前なんて言ったか覚えてる?何するのが好きって話した時』
「なんて言ってたっけ……、えーっと……」
「あ、キス?」
『そう、キス。小柳くんとずっとしたいなぁって思って今日頑張ってきたんだけど。』
「……まぁ、少しくらいは……?、いいけど……」
「でも限度を弁えろよ。限度を。」
『そんな念押ししなくたって……』
「てか先風呂行かせて。」
『え、期待とかしちゃってる?』
「馬鹿野郎。もうキスなんてしない」
『すいません』
「じゃ入ってくる。」
結局否定はしないんだという事実に比例して星導の興奮も増しつつある。疲労困憊の時って勃ちやすいって言うもんね。種族保存本能っていうから。
今頃産まれたての姿となっている小柳の方へと星導は腰をあげ歩き出す。
「つぅお、ぁ?星導?」
『ごめぇん、我慢できなくなっちゃった』
「堪え性なさすぎる」
そんな会話を交わしつつ、星導は小柳の腰に腕を回す。そんな星導を静止させようと小柳は急いで星導の口に手を当てる。
「だめ、駄目だって」
『うい、ははんへひはい』
「なんだって?」
そう小柳が聞き返すと星導が空いた手で口のガードを取る。
『むり、我慢できない』
そのまま退かした手の手首を掴んで小柳の唇に急接近。勢いよく唇を押し付けたかと思えば舌でガードの硬い唇を押し開けて上顎をなぞる。そうすると甘く吐息が漏れ始める。
「ん、っ、ふっ、ん、んんっ、」
抑えることもできず溢れる嬌声が仕方がないほどに大好きで愛おしくて。蕩ける目も必死に返そうとする舌も何もかもが好き。 ふと正気に帰れば小柳の体が心配になる。やっと3月とはいえまだまぁまぁ寒い。体を冷やしては可哀想だと星導は服を着たまま、対照的に小柳は裸で浴室へと突入する。その間も唇は離れていない。
「ん、んぅん、っ、ぅ、ふ、っ、はっ、…」
「おまえ、きゅうすぎ……」
『あー……、ほんと疲れとれる』
「なら良いけど……」
『ねぇ、もうちょっとだけ。だめ?』
「……あと少しだけだからな」
「ん、ん〜…、っ、ぅ、ん」
「っは、んむっ、ん、っぅ、」
1度口を離したかと思えば舌なめずりをして小柳の唇に食い付いて。凶暴な舌とは打って変わってこんなに優しい…………いや、捕食するミーアキャットみたいな顔だ。つまりは可愛くもあるのだけれど。小柳が捕食する立場だと思っていれば獣に果て変わったのは星導の方だった。
『……っ、は。今日余裕ないかも』
「……最悪やね」
『……俺が全部やるから、シよ?』
「無理、見られたくない」
『いいの、小柳くんの全部好きなの、全部好きだから、おねがい』
「だめ」
『おねがい』
「だめ」
「……俺もお願い。洗浄だけは見られたくないから。それ終わったら絶対呼ぶから。そうしたら好きにしていいから」
『………………わかった……』
「ん、ありがと。」
星導は疲労が溜まるとまさに子供のようになる。駄々を捏ねて小柳から離れようともしない。その度に小柳は何とか宥めている。そのうち洗浄までやると言い出しそうでヒヤヒヤする。いやもう言っているんだけれども。
いつもはスパダリのように振る舞う星導が疲れて小柳の前になると駄々を捏ね始めるのが愛おしくて仕方がない。そんな星導を見ると洗浄らも苦に感じない。早く終わらせて星導を自分で癒してあげたい。そんな甘やかしたいという本能が小柳の中にも存在する。見せていないだけで愛情に満ち溢れている。本心はまだ明かしてあげない。けれど少しは気づかれているのかもしれない。
さて、早く終わらせて呼んでやるとしよう。そうして小柳は洗浄に取り掛かった。甘い声が流れているのを不貞腐れた顔をして扉の向こうで聞いている星導がいるのは言うまでもないだろう。
ーーーーーーーーーーfin