テラーノベル
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日本「それでは、今日はこれで帰ります」
アメリカ「嗚呼、ありがとう」
俺が言うと、日本は微笑んだ。まるで赤子に向けるかのように。
コンコン ガチャ
しばらくすると、ノックが聞こえてきた。
親父が入って来た。
アメリカ「・・・」
イギリス「ドサッ」
親父は何も言わずに、日本が座っていたところに座った。
アメリカ「・・・」
イギリス「日本さんと何か話しましたか?」
親父は俺のことを見つめながら聞いてきた。
アメリカ「・・・別に」
イギリス「別に?本当ですか?
・・・では、ロシアとは何か話しましたか?」
俺が日本のことについて否定すると、親父がロシアのことについて聞いてきた。
アメリカ「・・関係ない」
イギリス「関係ないことないでしょう。まぁいいです。
今夜出かけましょう。外に出た方が貴方のためですから」
アメリカ「は?なんでだよ。俺は絶対行かないからな」
イギリス「なぜですか?」
アメリカ「嫌だからに決まってんだろ。どうせ俺は要らない児だし」
イギリス「・・・要らない児でも私の大事な息子です」
それを言われたとき、なぜか目頭が熱くなった。
アメリカ「はぁぁぁぁ・・?今更父親ずらするなよ。どうせ俺のことなんか
都合のいい人形にしか思ってないんだろ!」
俺は込み上げてくる涙を必死で押さえながら怒鳴った。
でも、震えた声しか出なかった。
イギリス「誰がそんなこと言ったんですか?私の子は私の子、それだけです」
親父はそう言うと、俺のことを優しく抱き締めてきた。
俺は抵抗できなかった。どれだけイラついても、どれだけ悲しくても、
親がいないと淋しいから。
PM.10:00
アメリカ「。。どうしよう」
俺は1人で悩んでいた。結局親父の言うことに抵抗できなかった。
イギリス「どうしたんですか?ほら、紅茶が冷めますよ」
親父はそう言うと、俺に紅茶を飲むように催促してきた。
紅茶の香りに惑わされる。
アメリカ「ねぇ、今夜じゃなくて別日にしようよ」
イギリス「なぜですか?」
アメリカ「・・・今夜はロシアと出かける約束してるから」
イギリス「・・・」
コトッ
親父は紅茶を飲む手を止めると、俺のことを見つめてきた。
イギリス「では、私も行きましょう」
アメリカ「え?なんで?」
イギリス「何されるか分からないですから」
アメリカ「・・・・」
ピーンポーン
俺は呼び鈴を押した。するとすぐにアメリカが顔を出した。
アメリカ「あ、えっと」
アメリカが戸惑っていると、後ろからもう1人顔を出した。
イギリス「私も同行します」
笑顔でそういうイギリスには虫唾が走る。
ロシア「勝手にしろ」
俺はそう言うと、アメリカの手を引いて外を歩きだした。
15分ほど歩いたところで、公園に着いた。
ベンチに腰掛けると、アメリカが震えた声で話しかけてきた。
アメリカ「ね、ねぇ。その、えっと、えっと。。」
ロシア(こいつは会話ができないのか?)
アメリカは終始俺の顔を伺っている。まるで鼻につくことをしないように。
ロシア「なぁアメリカ。空がキレイだな。星がたくさんあるぞ」
アメリカ「そ、そうだね!綺麗だね!・・・」
ロシア「お前はこの空に浮かぶ星がどう見えてる?」
アメリカ「え?綺麗だよ!綺麗だなって思う!」
ロシア「そうか。俺はきらびやかに見えてる」
アメリカ「え、あ、っそそうだね!きらびやかだよね!
俺もそう見える」
試しにアメリカとは違う感想を言ってみたが、やっぱりアメリカは
同調しかしなかった。
イギリス「さて、もう帰った方が良さそうですね。アメリカも風をひいてしまいますし」
イギリスが笑った目で言う。ただその目は、早くしろと言っているようだ。
ロシア「・・・嗚呼そうだな」
俺は適当に返すと、アメリカの手を引いて家まで送り届けた。
ロシア「絶対に好きにはさせない。俺がアイツを救うんだ」
だって、俺が1番の親友だから。
イギリス「アメリカ、今日は私の部屋で寝ましょう」
アメリカ「・・・分かった」
親父にそう言われると、俺は少し警戒しながらも返事をした。
ボフッ ギュッ
俺が布団に潜ると、親父がハグしてきた。
アメリカ「なに」
イギリス「いえ、少し子供の頃を思い出しただけです」
アメリカ「子供の頃?」
イギリス「ええそうです。アメリカが子供の頃です。
あの時もこうしてたなぁと」
アメリカ「してない。勝手なこと言うな!」
イギリス「・・・してましたよ。貴方は知らなかったですが」
そう言うと、親父は目をつぶりながら話し始めた。
~アメリカが子供の頃~
アメリカ「お父さん、もう夜になっちゃったよ」
イギリス「そうですね。もう寝ましょう」
アメリカ「・・今日は一緒に寝てくれる?」
イギリス「ダメです。忙しいんです」
アメリカ「忙しくなんかないでしょ。知ってるもん。お父さんは、
僕が寝たらすぐ自分の部屋に戻って寝てるんでしょ」
イギリス「・・・」
アメリカ「僕のことが嫌いなんでしょ!だから、だがらぞんなごというんでしょ!」
アメリカは泣きながら私に怒鳴ってきました。
イギリス「・・・近所迷惑です。早く寝てくだs」
アメリカ「お前なんてもう嫌いだ!大嫌いだ!うわぁぁぁああぁぁあぁあ」
アメリカは泣きながら自分の部屋に籠りました。
『大嫌い』と言われたのは初めてでした。ただ、なぜでしょうか?
『嫌い』と言われるよりも、『大嫌い』と言われる方が心に刺さるのは。
ガチャッ
私はアメリカの部屋に入り、アメリカの顔を覗き込みました。
イギリス「ごめんね」
私はそう言うと、アメリカの布団に入りアメリカを優しく抱き締めました。
そして朝になるとアメリカに気づかれないように部屋を出て、
何事もなかったように振舞いました。
親父はそこまで言うと、目をゆっくり開けた。
イギリス「私は嫌いではないですよ。私の子ですから」
アメリカ「・・じゃぁなんで冷たく接するの?やっぱり俺のことが嫌いなんだろ!
俺が不登校で何にもしない問題児だから!
俺が、、知ってるときに 抱き締めてくれなきゃ、、、意味ないんだぞ!」
俺が泣きながら訴えると親父は俺の顔を上げて、俺の瞳を見て言った。
イギリス「大好きだから冷たく接したんです」
アメリカ「、、え?」
イギリス「かわいい子には旅をさせないといけません。あなたがこれから社会人に
なったとき、社会はあなたに冷たく接します。今のうちに慣らしておかないと、
あなたはずっと孤独になってしまう。」
親父はそう言うと、泣いていた俺のことを抱き締めてこう言った。
イギリス「大好きですよ、アメリカ」
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コメント
1件
第10話、めっちゃエモかった…😭💕 アメリカの「どうせ俺は要らない児」って自己否定と、それに対するイギリスの「大事な息子です」が胸に刺さったよ…!! 子供の頃の大嫌いエピソードからの「大好きだから冷たく接した」の伏線回収、天才か?? 親子のすれ違いがじわじわと描かれてて最後の抱き締めで全部報われた気持ちになったよ…親父ぃ…!! 次の話も気になる〜!!