テラーノベル
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夜中のリビングは、時計の秒針の音だけがやけに大きくて。〇〇はそっとスマホを握りしめ、みんなを起こさないように玄関へ向かった。
「……コンビニ、ちょっとだけだし」
パーカーを羽織って、鍵を静かに回す。
カチ、という小さな音。
その瞬間だった。
「……今の音」
ベッドの中で、りょかがうっすら目を開ける。
眠そうに天井を見つめて、でも胸の奥がざわっとして、すぐ起き上がった。
「……〇〇?」
返事はない。
嫌な予感が一気に膨らんで、りょかはリビングを見て、玄関を見て、靴が一足ないことに気づく。
「……一人で行った?」
時計を見る。深夜。
りょかは一瞬迷って、すぐに隣の部屋へ走った。
「もと!ひろ!起きて、今すぐ!」
「んー……なに……」
「夢の続き……」
布団に顔をうずめたままの二人を必死に揺らす。
「〇〇がいない!夜中に一人でコンビニ行ったっぽい!」
「……え?」
「は?」
そこからが長かった。
揺らして、声張って、名前呼んで。
「お願い、起きてってば!」
時計の針が進むたび、りょかの心臓はどんどん早くなる。
約三分。体感は三十分。
「……マジ?」
「ほんとだ、靴ない」
ようやく状況を理解した二人が跳ね起きた。
「走るぞ」
三人はパーカーを掴んで、鍵もそこそこに外へ飛び出した。
夜の道は静かで、街灯の下がやけに遠い。
〇〇の姿を探して、息が切れるのも構わず走る。
「〇〇……!」
「どこ……」
そして、コンビニの少し手前。
街灯の明かりの下で、三人は見つけてしまった。
〇〇が、知らない男に囲まれているのを。
「ねえねえ、可愛いね」
「一人?送ってあげるよ」
腕を掴まれて、逃げ場がなくて、〇〇の声は震えていた。
「や、やめてください……」
次の瞬間。
「――何してんだよ」
低く、怒りを押し殺した声。
三人が一気に割って入る。
「その子に触んな」
「汚い手で触るなよ」
「俺らの〇〇だぞ」
空気が一変した。
三人の目は本気で、距離も近くて、逃げ場はナンパ男の方だった。
「……チッ」
舌打ちを残して、男たちは去っていく。
静かになった道で、〇〇は一気に力が抜けた。
「……こ、こわ、かった……」
そう言った瞬間、〇〇は泣きそうな顔で三人に抱きついた。
「こわかったよ〜……」
「……もう」
りょかが一番最初に、ぎゅっと抱きしめる。
「一人で行くなって言っただろ」
声は優しいのに、腕は離さない。
「……心臓止まるかと思った」
もとが頭を撫でて、ひろが背中をさすった。
「無事でよかった……ほんと」
「俺らがいるのに」
四人で寄り添うみたいに、そのまま家へ帰る。
部屋に入っても、誰も手を離さなかった。
ベッドに入って、〇〇は三人の間にすっぽり収まる。
「……もう大丈夫?」
「うん……でも」
〇〇が小さく呟くと、三人が同時にぎゅっと力を込めた。
「離れないでいい?」
「今日は特に」
「朝までな」
温もりが重なって、呼吸が揃って、心臓の音まで近い。
「……ありがと」
〇〇がそう言うと、りょかが額にそっと触れて囁く。
「守るに決まってるでしょ」
そのまま、四人はぎゅーしたまま、ゆっくり眠りに落ちていった。
夜はもう、怖くなかった。
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よおよおよおよお
ばいばい
ゆな大好き!
コメント
5件
失礼だったらごめんなさい! 私もみんなの事好きです///
うちももずくのこと大好きだよ!!!💖