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──────れいまり視点──────

暗闇はしばらくの間私を閉じこめるための檻となる。無音で、先程までの声は聞こえない。それに加え、光を見ることが出来ない。周りは真っ暗闇でつつまれ、私の体は浮かんで言っているのか、それとも沈んでいるのか、はたまた動いてすらないのか、方向感覚が狂う。目を瞑っているのか、開いてるのかすらあやふやで、私の手元すら見ることが出来ない。


バフッ


突然そんな軽快な音ともになにかの上に落ちる。どうやら、無意識に目を閉じていたようでまぶたの隙間から光が漏れ出す。突然の光に目が痛むのを感じるが、状況確認の方が先に必要だった。光と順応するように何回も瞬きをして、当たりの光に目を合わせる。ぼやけていた景色が段々とはっきりしてくる。それと同時に、体の感覚が何となく戻ってきたように感じる。どうやら、誰かに抱き抱えられているらしい。きょろきょろと視線を周りに向ければ、抱えてくれている人の顔がはっきりとわかる。

深い海のような美しい群青色のロングヘアに、サファイアのように透き通っていて、綺麗な瞳。そう、それは我らが誇るめめ村の村長、めめんともり(めめさん)だった。彼女はどうやら、城の周辺を守っていたらしい。城門の前には赤黒い花々が咲き、肉が散らばっていた。…今気づいたが、私は現在城門の前にいるらしい。

私がゆっくりとめめさんを見ていれば、めめさんと目が合う。めめさんは何も言わず、ただ、静かに笑みをひとつ浮かべた。


私はすぐさまめめさんの腕から飛び降りる。さほど力を込めていなかったようで、簡単に抜け出すことが出来た。


「れいまりさん。おかえり」


めめさんが静かに、軽く、お辞儀する。私はいつもとの対応の差に少し驚いたものの、それを指摘したら間違いなく怒られるので、言わないでおいた。


「ただいま、Sれいまり、帰還しました。村長。」


私は恭しくめめさんの前に膝まつく。めめさんに挨拶くらいはしたかったのだ。


「…状況をご報告します。」

「…1度、城に上がってからでも?」


私は、めめさんの提案を無視することにする。めめさんもこの態度を見て、察したらしい。止めようとしなかった。


「おそらく、ガンマスさん死亡はほぼ確定かと。詳しくは、メテヲさんと相対する時に聞いてやってください。」


私は淡々と説明する。ガンマスさんはほぼ確実に死ぬだろう。私が淡々と話しているのは、感情を消さない限り今にも泣き崩れてしまうから。そうしなければ、まともに報告なんてできやしない。


「推定死亡者──────5名。」

「…。」


めめさんは無言だ。しかし、寂しげに私を見つめてくる。…どんなに寂しげにされようとも、私の意思は揺るがないが。申し訳ない気持ちと、擦り切れていた罪悪感が湧き出てくる。まだ、こんな感情があったのかと、驚く。


「その5人目は──────私、『Sれいまり』です。」


そう言って、私は短刀を自身の心臓へと向ける。そうしようとした瞬間、めめさんが止める。


「私が、トドメを指しますよ。…自分で、自身を殺すのは…お辛いでしょう?」


そういうめめさんは精一杯の笑顔を浮かべている。涙をぐっと堪え、歯を食いしばっているため、不自然な笑みではあった。でも、何よりも暖かかった。


あぁ、私はこんなにも──────


「愛されていたんですね…」


スカッ


死神の鎌で殺せば痛みも、苦しみも、感じず、死体に傷一つ残らないらしい。こんなにも優しい死神を見たことがなかった。


「愛されていた、じゃ、無いんです。」


めめさんの声が、ずっと、ずっと遠くに聞こえる。微かに、聞き取れるかあやふやなほど。でも、弱々しい声が、そう聞こえた。


「愛してるんですよ…ッ」


そう、美しい死神は一雫の感情を地に落とした。











「は〜い!お疲れ様!」

「…。」

「え?無視?酷。」


相変わらずの様子に好感をもてないやつが1人、騒ぎ散らかす。


「は〜確かに、今回のルートにはめめ村の犠牲者が5人必要だって言ったけど…」


と言って、私を指さし、にやりと笑う。


「まーさか自分を犠牲にするなんて…w」

「笑いたければ笑えばいいじゃないですか。」


私がムッとして言い返すと、また、思い出し笑いをしているらしく、しばらく笑い声が辺りに響く。


「おっと…。画面の前のみんなを置いてきぼりにしてしまったようだ。」


と、言ってかしこまったかのようにこほん、と咳払いをひとつする。なんとも馬鹿らしい動きだと思う。


「どうも〜。この物語の製作者であり、主の代理の仲春です!まあ、この世界における?創造主って訳ですね!」


自称創造神の仲春(春)は私を地獄に引き込んだ張本人だった。


「地獄って…選んだのは東雲椎名、あなたでしょ?私の責任にしないで。」


と、あたかも責任はこちらに投げてくる。


「でもさ、主が小説のキャラと一緒に話しかけるってさ、夢小説あるあるじゃん?だから、別に驚く人は…って、それとこれとは別か。」

「「何言ってるんだか」」

「(と、私は心の中でつぶやく。)」

「「私とセリフ被せてくるなッ!」」

「…って言っても、面白いからやりたくなっちゃうんだよね〜」


本っ当にこういう所が大っ嫌いだ。神様っていうのはまともな頭をお持ちでは無いらしい。この神のせいで私達の人生めちゃくちゃなのだから。そう、心の中で言ったつもりでも彼女は平気でその心をへし折る。


「でも、私がいなかったらみーんな人外に食べられて終わりだったでしょ?助けてあげたのにな〜?」

「…チッ」

「口悪!?まあ、そう喋らせたのは私なんだけど…。デレ期いつ?」

「それよりも、結果。」


私がそういえば、彼女はあぁ、と言って話を切替える。変なところで真面目になるから接しにくいのだ。


「え〜今回は、すぐに転生って訳ではなく、1回結果見てから、転生するか決めます。」

「え?」

「あなたの条件がクリアしたからって確実に幸せになれるとは限らないでしょ?」

「な、なんですか…それ…。」


私はガックリとうなだれる。わざわざ、自死を選んだと言うのに。…この世界のめめさんに仲間殺しという最悪のトラウマを植え付けてしまったのに。


「あとは、みんな次第。結果によっては、またリセマラしてもらうよ。Tれいまりとして、ね?」

「ヒッもういやッ!!」


後ろへと数歩後ずさりするが、それで逃げられないことくらい知っている。…私の精神が崩壊する日が近い。と、言うよりも、もう何回も壊れきっている。何回、あと何回これを繰り返せばいいのか、後、何回死ねばいいのか…。


私は、ひとまずこの世界を見守ることになった。













































ここで切ります!…私登場嫌な人いなかったですかね?一応一番最初にオリキャラ出る可能性あり(気まぐれ)だったんですけど…。気まぐれは死神なので私が神として出るしか無かったんですよね…すみません。これにて、れいまりさん編は終わりです!!次!!めめさん!!それが終わったら、いえもんさん視点に戻って、ストーリーが始まります。死んだ人は予想してください!!多分めめさん編に出てくると思います!!

それと、明日から1月2日までの4日間、おばあちゃんの家に行くので、投稿するか、しないか曖昧になっています。WiFi次第です。するのならば毎日投稿は継続しますし、なければ止まります。ご了承ください。念の為、先に挨拶しておきますか。

2024年、投稿を再開しました。最初は0人から始まったフォロワー様は、今は400人台…シンプルに驚きで声が出なさそうです。本当にありがとうございます!これからも頑張りますので、どうぞ、来年もよろしくお願いします。

良いお年を!おつはる!

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