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ド深夜にお久しぶりーーー!!!!! mmさん・・・!!!rir-さん・・・!!!!
おつです...やばい涙腺が脆すぎる
久しぶりね〜お疲れ様
──────めめさん視点──────
会議が終わる。もちろん、戦争についての会議だ。戦争。私達には遠い存在だと思っていたもの。しかし、それは決して私達に刃を向かないなんて言ってはいなかった。仮に刃を向けたとしても問題なく、誰一人欠けることなく突破することが出来ると思っていた。それくらいには私の村民達は強いし、それなりの善行は積んでいたからだ。
…しかし、先程の会議を見れば手に取るように分かる。…死を覚悟した顔。死のうとしている雰囲気。死神の私にとって、死というものは重いものでは無かった。むしろ、昔は頻繁に目にするほどの日常でしか無かったはずだったのだ。それなのに、今、彼らの死に向かう表情を見るとどうしようもないほど胸が痛い。それを、止める権利すら持てない私が憎い。死の象徴である死神が死を恐れる。あってはならないことだろう。しかし、それほどまでに私の村民たちは死に近ずき、死を受け入れる。覚悟を決めた表情はどんなに死を否定しようとも変えることが出来ないのだろう。
…自分はなんて、なんて脆いのだろうか。たった数人の死にすら怯える。これが、絆なのか、心なのか、愛情なのか…私には分からない。しかし、ひとつ、思うならばこんなにも痛いのならばこんなもの…いらないのではないか、と。そんな気持ちに脳を燃やされつつも、部屋のノックに対応する。
──────ガチャリ。
不意に響いた音に、視線をやる。そこにいたのはいつもの明るい様子がなく、死のオーラをまとったガンマスさんだった。…まもなく死にそうだ、なんて思ってしまう。ガンマスさんが死ぬという現実に諦めてしまって。
私の気持ちには気づかずガンマスさんは話し始める。
「めめさん、行き先についてなんですけど…。」
そういえばガンマスさんは私にだけ行き先を言う約束をして単独行動を許したのだった、そう思い出す。…死に場所くらいは選ばせてあげよう、そう思っていたはずなのに今は全力で止めたい、そう思ってしまう。
思わず、口から出た言葉がガンマスさんの言葉をきる。
「大丈夫です。わかってます。」
そう言い切ると、ガンマスさんの視線は私から地面へと落ちる。
「それでも、」
私は深呼吸を挟み、しかし、ゆっくりと顔を上げる。ガンマスさんも顔を上げていたらしく目が合う。紙によって塞がれた視線は今ははっきりと捉えられている、要な気がする。
「私は、あなたに死んで欲しくないんです。」
この言葉を言ったすぐあとに後悔が押し寄せる。こんなことを言っても無駄なのに。運命を変えることなんてできない。確実にガンマスさんは死ぬ。私の知らないところで。それが残酷なのか賞賛すべきことなのかの判断すら今の私には不可能だった。
「いえ、私は、決めたんです。自分の決意を、自分の感情を、これ以上壊しはしませんよ。…それに」
ガンマスさんはそんなことを言いながらいたずらっ子のような笑みを浮かべ、不意に近ずいたかと思うとその後すぐに数歩離れ、うやうやしく一礼する。
「それに、私は死にませんから。」
そう言われると私は笑顔を浮かべるしかない。わたしはあなたが死ぬことを知っている、なんて言えなかった。ただ、泣くのだけは嫌だった。ただ、笑顔をうかべる私にガンマスさんは自信ありげに耳元で囁く。
「私には取っておきがあるので。絶対に死にませんよ。」
もう、死ぬことなんて知っているのに。最後まで私のことを心配してくれるガンマスさんに私も最大限この場を楽しまなければ、そう思う。…おそらく、最後の会話なのだから。私らしく、終わらせよう。
「死亡フラグを着々と組み立てないでください?」
「フラグ回収枠にはれいまりさんがいるので回収派遠慮しますよ。」
そう言いながら満面の笑みで手を軽く振りながら私の部屋から立ち去っていく。…死のオーラをまとって。あぁ、どうしようもなかった。あの人を止めることなんて私にはできない。そんなことを思っていると、不意にテレパシーが私の脳内に飛んでくる。だれかからの救助要請かも知らない。そう思って私は素早くそのテレパシーを受け取る。…救える命があると信じて。まだ希望があるかもしれないから。
「…こんにちは。師匠。」
聞こえてきたのは私の唯一の弟子であり、最初の仲間であるレイラーさんであった。その声を聞いた瞬間心臓がドクリ、と大きな音をたてる。──────嫌な予感がして、過呼吸になりかけるのを何とか阻止する。でも、冷静になんてなれなくて。
「…レイラーさん?レイラーさんですよね?もう終わったんですか?」
そんなわけないけど、そんな訳ないけどそんなどーでもいいことを聞く。
「…私は!いつも、いつも思うんですよ、!」
枯れた声でそう、高らかに宣言し始める。もう、とめられないのだと。そう、声が物語る。途中まで全てが順調だったのに、唐突に日常に終止符が打たれる。レイラーさんは私の気持ちも知らず話し続ける。
「なんで、魔女って種族があるんだろうって?私を苦しませて、師匠を苦しませたのに…!!のうのうと暮らして!!」
レイラーさんは酷くご乱心のようだった。…私は、止めようなんて思うことも出来なかった。
「だから!!滅ぶべきだと思うんです!!魔女は!!でも…ッ」
最後に啜り泣くかのような微かな声が漏れ出す。
「それは…私も…ッだと思ったんです…ッ!」
あぁ、なんで、なんで…みんな、みんな…。
「だから!!私の命共々ッ!!魔女を滅ぼします!!最後まで…ッあなたの武器でありたかったです…ッッ」
言葉は支離滅裂だし、何を言いたいのかも言ってないけれど。全て、全てわかった。何故ならば私は死『神』だから。
「自分を武器って言うなら…ッ」
最後まで、ちゃんと側にいてよ
その言葉をいい切る前に私の声は涙によって遮られた。枯れていた涙が止まらない。レイラーさんはおそらく、魔女の森と共に亡くなったのだろう。…自爆して。彼女の命と魔女全員の命を天秤にかけた時、傾くのはもちろんレイラーさんなのに。そんなことも知らずに、魔女全てを滅ぼしたレイラーは満足、だったのだろうか…?最後の最後まで私思いだったのに、私にとんでもない呪いを残した彼女を。私は忘れることが出来ない。
途端に溢れ出すのはレイラーさんとの記憶で。初めて会った時、いじめられてて、それを助けたら私のことを師匠とか呼び出して。昔は喧嘩っ早くてすーぐに喧嘩売って大変だったなあ、とか。最後の最後まで私と一緒にいたいって言ってたなぁ、とか。溢れるのはいい記憶ばっかりでレイラーについての記憶が脳を駆け巡る。
「…あ”ぁ…ッ」
言葉になんてできなくて変な声が漏れ出すが、そんなことすらどうでもよかった。脳に情報が送られる。ガンマスさんがおそらく死ぬこと、…レイラーさんが死んだこと。おそらく、死体すら残っていないこと。…仲間が死ぬのを止めることを最初から諦めていたこと。本当にだめな…村長なのだ。私は。もう…はぁ…。
そう思って私は鎌を構える。外が騒がしいのだ。弟子を失った私の前に現れるのは慰めでも同情でもない。修羅場にすらカウントできない茶番。おそらくめめ村に恨みがあるやつが戦争という機に殺しに来ているのだろう。本当にバカバカしい。今は、そんな気分では無いのだけれど。しかし、この気持ちが一時的にでも忘れられるのなら悪くないのかもしれない。そう思って普段は怒られるのでしないが、窓から飛び降りてみる。一瞬の浮遊感と同時に強い風を感じる。少しくらい、遊ぼう。そう思いなおして、私は鎌を構え直した。
ここで切ります!どうも、お久しぶりです!春です!!頭痛が一生治らないような気がしてきたので投稿しておきます。ひっさびさの投稿で正直書けるか不安でしたがとりあえずかけて一安心です!お正月投稿みたいなのをしてみたかったですが、そんな時期とうに過ぎたのでやめておきました。
めめさん編がついに始まりました!!これでめめさんが終わったら個人編は終了ですね〜。次はどうしよっかな〜って感じですね〜。めめさんは戦闘、と言うより精神的な問題が多いと思います。とりあえずレイラーさん、死亡しました。ガンマスさん編で寒い、と言ってたのはレイラーさんが部屋の室温の管理していたので(城の製作者だから)その魔法が死んだことによって切れた、みたいな感じです。一応伏線みたいな意味で入れてましたー。気づいた人がいたらかなりすごい…。物理的にも時間があきましたからねー。
完結するまで小説を書くのを辞めないので、安心してください!!毎日投稿…再開…?するかは分からないですけどがんばっていきます!!それでは!!おつはる!!