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前回のふたりは出てこないけどまた新キャラが出ますっっ
G’joob 無口だけど頼れる1面もあって、くっそビビリだけどお化け屋敷も一緒に入ってくれる器の大きい子
yawstrich 常にはっちゃけてて、声がでかい
誰とでも話せるしめっちゃ明るいけどG’joobに対してはめっちゃ嫉妬深い。絶叫系は得意
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「ふたりで行くの、はじめてだね〜!」
日曜の朝。テーマパークの入り口前で、Hoolaは明るく笑っていた。
ピンクのカチューシャ、ふわっとしたスカート、そして手には入園チケットを握って――
今日だけは彼女モード全開だった。
Hyeheheはというと、
「……うるせー。なんで開園前に並んでんだよ……」
と、若干眠そうな顔で腕を組んでいたが。
(――まぁ、悪くないな)
ほんの少しだけ、口元が緩んでいた。
⸻
最初に向かったのは、絶叫系アトラクション『ウルトラギャラクシーコースター』。
「ねぇ、これってもしかして……うちらが乗っちゃいけないやつじゃない……?」
「俺は遠慮したい」
「でもせっかくだし……いっか!!」
(謎のテンションで列に並ぶHoola)
ガタン、ゴトン、と上昇するレール。
2人の顔はもうすでに引きつっていた。
「やっぱ無理!!うち降りたい!!!」
「ちょ、ちょっと待――ああああああああ!!!!」
\ぎゃあああああああああああ!!!!!!/
(2人とも見事に魂が飛びました)
⸻
そんな2人がフラフラになりながら出口にたどり着くと――
「おっそ〜い!!だから言ったじゃん、絶叫系は最初に攻略だって〜〜〜!」
大声で呼び止める人物が。
「……Yawstrich……!?なんで……お前らここに……」
その隣には、無口ながらも柔らかく微笑むG’joobの姿。
「えへへ!偶然〜〜!っていうか、おっひさ〜Hyehehe〜!」
「遠くからわざわざ来たんだよ。こいつが“カレシとデート♡”とか騒いでたからな」
「ちょ!!それバラす!?!?!?!G’joob!?!?!わたしのプライドが!!」
「でもさぁ~~~お似合いだね〜〜HyeheheとHoolaちゃん♡らぶらぶ?」
「ら、ら、ラブとかじゃなくて!!ちょっとこいつがうちのこと好きって言うから〜〜!!!」
「いやお前も言っただろ」
「ひゅ~~~~!!!!♡♡」
Yawstrichの恋愛ヤジ砲が飛ぶ中、Hoolaはふと気づいた。
HyeheheがYawstrichと楽しそうに話してるのが、なぜかモヤモヤする。
(うち……なに嫉妬してんの……?)
⸻
みんなで回ったメリーゴーランド、お化け屋敷(G’joobが悲鳴上げてた)、
スナックタイムのチュロスに、観覧車。
どこに行っても、YawstrichとHyeheheの軽快なやりとりにHoolaはソワソワしていた。
ついには――
「ねぇ、アンタさ。Yawstrichとばっか喋ってないで……たまにはうちとも話しなさいよ!!」
ガツンと真正面から言ってしまう。
その瞬間、空気が止まる。
Hyeheheは一瞬目を見開いて、そしてふっと笑った。
「……もしかして、嫉妬?」
「う、うっさいっ!!うちがそんな可愛いことするわけないでしょ!!」
「そうか……俺は嬉しいけどな」
不意に、彼はHoolaの手をそっと取った。
「今日一日、ちゃんと俺の隣いろ。な?」
その声に、Hoolaの胸は破裂しそうだった。
__夜の観覧車
観覧車の頂上。
街の光が遠くに見えるなか、HoolaとHyeheheはふたりきりで並んで座っていた。
「……楽しかった、かもね」
「そりゃどうも」
「でもアンタさ、ほんとはうちと手、繋ぎたかったんじゃないの~?」
「うるせぇ。言わせんな」
そして――
カゴがゆっくりと一番上まで来たとき、
HyeheheはふとHoolaの頬に手を伸ばして。
「……今日、ありがとな」
そのまま、唇がふわりと重なった。
ほんの一瞬。でも確かに、初めてのキスだった。
Hoolaはびっくりして口を開きかけるが――
「なーに赤くなってんだよ。お前のほうが積極的かと思ってたけど?」
「ばっ……!!ちが……うち、そんなじゃないもん!!」
「でも嫌じゃなかったろ?」
「……う、うん」
観覧車がまた下へと動き出す頃、2人は照れながらも、
さっきよりぐっと距離の近いまま、手をつないでいた。
⸻
おまけ
「うっわぁ〜〜初キスだってさ〜〜!!!」
「……いちゃいちゃしやがって……羨ましい……!」
YawstrichとG’joobは、おそろいのぬいぐるみを片手に、遠くから2人を見守っていた。
「わたしもーーー!!キスーーー!!!G’joob〜〜〜!!」
「……は、はいはい。落ち着けって」
でも、G’joobの顔はずっと赤かった