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淡希蘭央⛄💎 現在低浮上
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静かな部屋だった。
安全確認の途中だから、と聡は少しだけ席を外している。
勝利は部屋の隅に座り込んで、膝を抱えた。
眠れない。
さっきの侵入騒ぎのせいだ。
静かになるほど、逆に怖い。
(……寝れるわけない)
部屋の灯りは薄暗い。
時計の針の音だけがやけに響いていた。
聡がいないだけで、こんなに静かなんだ。
そんなことを考えて、勝利は少し眉を寄せる。
(……いや、別に寂しいとかじゃないし)
ただ。
あの人がいると、不思議と安心するだけ。
それだけ。
カタン。
小さな音。
勝利の肩が揺れる。
窓の方。
風?
違う。
気配。
勝利が顔を上げる。
暗がり。
そこに、人影。
心臓が嫌な音を立てた。
「……誰」
低い笑い声。
知らない男。
手には、金属の光。
勝利の呼吸が止まりそうになる。
(まずい)
動かなきゃ。
呼ばなきゃ。
でも体が固まる。
男が静かに近づく。
そして。
勝利へ向けられたものに気づいて、背筋が冷えた。
逃げ
その瞬間。
乾いた音。
勝利の視界が揺れた。
何が起きたのか、一瞬分からない。
体がぐらりと傾く。
熱い。
背中が、変に熱い。
息がうまく吸えない。
「っ……」
床に手をつく。
頭がぼやける。
遠くで男の足音。
その時
勢いよくドアが開いた。
「勝利様」
聡だった。
でも。
次の瞬間。
空気が止まる。
部屋の隅。
崩れるように座り込む勝利。
苦しそうな呼吸。
異変。
そして
背中に触れた赤。
聡の目が止まる。
ほんの一瞬。
本当に一瞬だけ。
感情が揺れた。
「……勝利」
静かな声。
なのに。
初めて聞くくらい低かった。
敵が動こうとする。
でも。
次の瞬間には、もう終わっていた。
速い。
いつもより、ずっと速い。
静かなのに、怖いくらい。
数秒後。
部屋には静けさだけが残る。
聡はすぐ勝利の前に膝をついた。
「勝利」
声が少しだけ急いている。
勝利はぼんやり顔を上げた。
「……聡」
少し安心したみたいに、小さく息を吐く。
聡の手が震えないように、慎重に肩へ触れる。
「喋れますか」
「……たぶん」
「大丈夫です。すぐ手当てします」
静かな声。
いつも通り落ち着いてる。
でも。
近くにいるから分かる。
少しだけ。
本当に少しだけ。
余裕がない。
勝利はぼんやり思う。
(……珍しい)
聡が、こんな顔するんだ。
「……ごめん」
小さく言うと。
聡の動きが止まった。
そして、少し低い声。
「謝らないでください」
短い沈黙。
そのあと。
「……間に合わなかったのは、俺です」
初めてだった。
聡が、自分を責めるみたいな声を出したの。
勝利は少しだけ目を開く。
「……違う」
声が弱い。
でも言う。
「来てくれたじゃん」
聡が静かに息を止めた。
勝利は少しだけ笑おうとして、
「だから……平気」
うまく笑えなかった。
すると。
聡の手がほんの少しだけ止まる。
そして。
普段は絶対見せないくらい静かな声で、
「……平気ではありません」
その声だけ、少し苦しそうだった。
コメント
1件
もう……読んでて息止まったわ。勝利が震えてる描写、聡が一瞬で戦闘終わらせるところ、全部映像が浮かぶみたいだった。特に、聡が「間に合わなかったのは俺です」って自分を責めるセリフ、あれが刺さった。強くて冷静なキャラが初めて焦りとか責任感じてるのが伝わってきて、グッときたわ。早く続きが気になる🔥