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「じゃ!ありがとうございました。失礼します。」
「竹取!あれはほんとにすまなかった!」
「えぇ?…別に謝ってほしいわけじゃないし、思ってもいないよ〜」
「竹取〜!…お前は神か?いや、女神?」
「あはっ!…俺は男だぞ〜?」
女神様がいたら、みんなに平等なのかな。
お昼になった。
いつもの屋上で食べる。
これは漫画あるあるなのだろうか。屋上が何故か立ち入りOKなのだ。
屋上。何も起きない訳がないのだ。
「あれ?…竹取?」
「…あ、神主?」
「ここでいつも食べてるの?」
「そうだけど、なに?」
「いや、安心した。 」
…!…安心?どう言うことだ。友達がいなくて安心したのか?…一人だから安心したのか?
「俺もここで食べる」
弁当箱を開けると、彩り良い並びに、美味しそうな匂い。
「…どうした?…食べる?」
「…え?…いや、いいよ。」
「じゃあ、なんでそんなジロジロ見てるの?」
揶揄うような子供っぽい笑顔。あの目は、どこかで…
「竹取、目…瞑って口開けて」
「う?…おう?(ん?…こう?)」
そこからあまり経たないで、口に何か入った。
これは、卵焼きだ。…甘すぎず、素材のまま過ぎず、いい塩梅でうまい。
「美味しい?」
「……ん…ゴクッ……美味しい!」
「そっか、それは良かった。」
帰りのHRも終わり、帰る事になった。
「…!」
別に普通だ。別に、神主が、女子と話してるんなんて。…俺だけの神主ではない。
そうだとわかってるのに、…なんで…なんで…!
独り占めしたくて、他の女子には話しかけたくなくて、ずっと一緒にいたい。
神主を好き…って、…
だめ…だ。…男同士が……どうせ引かれる…結局、どんなに好きになっても、最後の最後には、俺を選ばない。
「……」
苦しい…。…自分が主人公なんて……みんなを死なせて、性格を捻じ曲げて…。
「それは恋だね!」
「え?」
訳がわからなくて、いつもあまり物をくれたり、あげたりしてる人に相談した。
なんだか、この人は信頼できる。
「だって、他の人と話して欲しく無いんでしょ?」
「はい…」
「それは嫉妬!…つまり恋よ!」
「嫉妬!?…嫉妬なんて、……してたました」
「でも、俺…恋愛が、わからなくて…」
「…別に、この人のここが好きだから付き合う!…でもいいし、付き合ってから探すと言うのもありよ。」
「輝夜ちゃんは、”たまたま”その男の子を好きになっちゃったのよね?」
「…は、はい」
「なら、まずは関係を築き上げるものよ!」
「いきなり、「付き合って!」って言われたら、相手もびっくりしちゃうわ」
「なるほど……頑張ってみます。」
「そう?…いい結末になるといいわね」