コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第5話 こういうこと、か
「――俺も混ぜてよ」
司郎のファンたちに呼び出され、ついに「長女気質」が発動してしまった綾菜――そこに現れたのは、司郎本人だった。
「――い、いいところに来たね、飛鳥馬くん!」
「う、うん、そうだね!」
司郎の登場にうろたえていた女子たちだったが、気を取り直したのか、平然と話しかける。
「今聞いたんだけどね。鈴野さん、好きな人いるんだって」
「そうそう! だから飛鳥馬くんが気を遣ってあんなこと言う必要ないっていうか」
(……気を遣うって何をだよ。気を遣うだけならむしろあんな大勢の前で話しかけて来ないと思うんだけど)
女子たちにとって都合のいい言葉の羅列に対し、綾菜は言葉を飲み込んだ。
一度入ったはずのスイッチが切れたのだ。
(まぁ、私が斎賀くん好きなのは嘘じゃないし……いやわざわざバラすなって話だけど……でもここでさっきみたいに食って掛かって*********************
*******************
***********************
***********************
****************************
********************
**************
***************************