「伝えたい気持ち」
それからもう一度スズキくんのことをちゃんと考えて、答えが出たのは数日後のことだった。
「こんにちは。スズキくんへのお返事がしたいので、久世(くせ)さんのお時間がある時にお電話させていただけますか?」
久世さんに連絡を入れた翌日、約束した午後5時ぴったりに電話がかかってきた。
「こんにちは。ご連絡ありがとうございます」
いつもと変わらない、穏やかな優しい声。
聞こえると普段ならほっとするのに……伝えないといけないことがある今日だけは、緊張で鼓動が速くなった。
「こ、こちらこそお電話ありがとうございます。あの、スズキくんへのお返事、なんですけど……」
「はい、お気持ちが決まったんですよね。いかがいたしましょうか?」
優しい声に息が苦しくなって……私は気持ちを落ち着けようと、一度目を伏せた。
「……ごめんなさい。たくさん考えたんですけど************
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