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* * *
――僕は再びお姉ちゃんの中に入った。今度は“全部”だ。
それでも少しでも動けば、またすぐにでも“出そう”になる。
それ位、お姉ちゃんの中は温かくてヌルヌルで――僕のを締め付けてくるのだ。
――姉弟でこんな事をしていけないと、そんな事は分かっている。
だから最初にお姉ちゃんに突き飛ばされた時、僕は完全に嫌われたと思った。
だけどお姉ちゃんは何時もの、優しくて大好きなお姉ちゃんで……。
“お姉ちゃんは僕のものだ”
将来お姉ちゃんが、誰かのお嫁になるなんて考えられない。
お姉ちゃんをお嫁さんにする事が僕の夢だ。
そんなずっと抱いていた夢が、今叶った気がする。
お姉ちゃん……愛してるよ――
「ユキちゃんの……好きなように動いていいからね?」
その言葉に僕の最後の理性が切れた。
「――あぁぁんっ!!」
僕は思う存分、お姉ちゃんに腰を打ち付ける。
挿して退いて――挿して退いて。
気持ちいい――とにかく気持ちいい。
「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんっ――」
「あっ――ああん! ユキちゃんもっとぉ!!」
出し入れする度に僕のをきつく、お姉ちゃんの中が絡み付いてくる。
こんな感触に、何時までも持ちそうにない。
少しでも気を抜けば、すぐにでも出そうになる。
でも出来るだけ長く、お姉ちゃんの中に留まっていたい。
“ズパンズパン”
「あぁん――っあぁ! ひぃあぁぁ!!」
下半身に力を入れて、お姉ちゃんの胸にしっかりとしがみつきながら、僕は出し入れを速めていった。
――だけどもう我慢出来そうにない。
“出したい”
でも……さっきはお姉ちゃんは僕をはね付けた。
冷静に考えれば当たり前だった。
“もしこのまま出して、赤ちゃんが出来てしまったら?”
僕は将来、本当にお姉ちゃんをお嫁さんにしたいと思っている。
でも……今はまだ――
「ユキちゃんっ! お姉ちゃんっ――もう駄目ぇぇぇ!!」
繋がっている最中、お姉ちゃんが僕を離さないよう、その両手両足――身体全体でしがみついてきた。
動かせるのは腰だけ。抜き差しは出来ても、もう完全に抜く事は出来ない。
このままではお姉ちゃんの中で出してしまう。
「お姉ちゃんっ――! 僕もう……出ちゃう!」
僕はどうすればいいのかを訴えた。
気持ち良過ぎて、このままではもう何も考えられなくなってくる。
「あん――あぁん! ああぁぁっ――!!」
でもお姉ちゃんは、僕にしがみつく力を緩める気はなくて、ただ腰の動きに合わせて声を上げ続けている。
もう駄目だ! このままじゃ――
「いっ……いいよユキちゃん! このまま……お姉ちゃんの中にっ――ああぁっ!」
“このまま中に?”
その言葉を聞いた瞬間、僕の中で何かが切れた。
「お姉ちゃんお姉ちゃんっ――!」
「あぁユキちゃんっ――イクぅぅぅ!!」
僕はただ迫りくる感覚に腰を打ち付け、そしてお姉ちゃんの中が僕のをこれまでに無い位、締め付けた瞬間――
「あっ――!?」
“ドクン”
「あぁぁぁぁぁっ――!!」
これまでお姉ちゃんに気持ち良くして貰った中でも、一番の感覚と感触と共に、僕はその全てを――
※ ※ ※
――絶頂に達した瞬間、同時にユキちゃんからも放たれていた。
「あぁ……あふぁ……あんんっ!」
わたしの子宮をリズミカルに叩く、ユキちゃんの熱く――沢山の精液。
中で受け止める事が、こんなにまで気持ち良いなんて――
『――お姉ちゃんっ! 僕もう……出ちゃう!』
ユキちゃんが射精を訴えた時、私は迷わずそのまま欲しいと思った。
――もし万が一?
それでもいいと、いや違う……。
“私はそれを望んでいた”
ユキちゃんがどう思っているかは分からない。
もしかしたら後悔しているのかもしれない、こうなった事を――
“ビュル ビュルル”
――凄い……まだ出てる。
射精を迎えた筈のユキちゃんの男性器は、尚も収まらず私の中を余す事無く満たしていく。
一杯に広がる温かい精液。
「あぁ……お姉ちゃん……」
繋がったままユキちゃんが、終わる事を知らない射精に力が抜けたのか、がっくりと私の胸元にうなだれてきた。
「ユキちゃん……」
それをわたしはしっかりと包み込む。
ようやくユキちゃんのは収まってきたけど、まだ繋がったままだ。
どちらも微動だにしない。
ただ鼓動と吐息だけが――。
もうしばらく、このまま余韻に浸っていたい――と。
「お姉ちゃん……僕、後悔してないから。ずっとお姉ちゃんの傍にいるから……」
「ユキちゃん……」
もう何も考えるまい。
今はこれでいい。
ユキちゃんが傍にいる――それだけで……。
「んん……」
私達はどちらともなく唇を交わす。
満ち足りた気分だった――御互いに。
きっとこれから、私達には荊の道が待ち受けているだろう。
誰も理解も、祝福もしてくれないかもしれない。
“ムクリ”
「あっ――!?」
再びユキちゃんのが、私の中で反応した。
「ユキちゃん……もう一度このまま……ね?」
「うん」
それでも――
「あぁん――っ!」
今はただ……この子に抱かれていたい――
“ズブスビュ”
「お姉ちゃんお姉ちゃんっ!」
「ユキちゃんっ――あぁぁっ!」
再び私達は溺れていく――背徳の園へ……。
“ずっと一緒だよユキちゃん”
~fin~