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朝早く。…体内時計的には6時ごろだろう。なんだかいつもより早く起きてしまい、もう一回寝ようにも体がそれを拒んでくる。
部屋ですることもないし、昨日の話をした場所に行く。
ガチャリと扉を開けると、まだ寝ているのだろう。廊下には静寂があった。ちなみに部屋は廊下を挟んでおり、全て向かい合わせに並んでいる。
くそ、携帯持ってくればよかったな……。
昨日の部屋へと続いている扉を開ける。することがないからか、まじまじと観察をする。
取り敢えず今の一瞬で分かったことは、この部屋にはソファ、話をする用?の机と椅子、時計があるということのみだ。
そこでようやく時間を確認し、体内時計が正常に起動し始めた。
すると、時間を認識し始めた体は頭よりも先に音を立て反応した。
「…朝飯どうするか。」
「奥にキッチンがございましたよ。」
後ろからテノールの声が俺の声を貫く。
誰もいないと思い、完全に油断していた。びくりと肩を揺らす。
「おまえ、もう起きてたのか?」
「ええ。そういうロヴィーノくんも、今日は早いのですね」
「ふんっ、まぁな」
そう言った俺の言葉を聞いた後に、するりとキッチンがあるのであろう場所へと歩み始める。
まるで、いつも使っていたかのように。
「…なんてな。」
「?何か言いましたか?」
「なんでもねぇ。それより、なんか作れんのかよ」
「さぁ、冷蔵庫の中身次第です」
菊はそう言葉をこぼした後、冷蔵庫の戸を開ける音を響かせた。俺も見ようと思い、そんな菊に続いてキッチンへと足を運んだ。
「それで、今日もまた話すのかい?」
「わかんないある。まだなーんにも言われてないあるよ」
翌日。俺達は昨日と同じように用意されている椅子へと座った。2日目もする、と言われてもなにもするかもわからず、ただ曖昧な時間が流れただけだった。
すると、そんな俺達を見かねたのだろうか、またもやノイズの音が部屋へと響いた。
【今日もまた昨日のように話してもらおう。だが。】
「だが…なんだよ」
【今日はまだいい。10時ごろになったら再度集まって話し合いをしてくれ】
「なぁんでわざわざそんなめんどくさいことするかな〜」
「ヴェ、10時ならあと2時間後だね!」
突然告げられた時間に、皆様々な反応をしめす。
そんな俺は、どうでもいいと思っているが。話し合いをすることには変わりはないのだ。
本当にそれだけだったのだろう。不愉快なノイズ音を響かせた部屋には沈黙が流れた。
「一先ずは、解散ですか?」
そう答えた菊の言葉にアーサーが同意をするように言葉を返す。
「そうだな。2時間後までにここにくればいい」
お前ら、時間を確認できるものは持ってるか?と言葉を続けた。自分は自分専用の携帯があるため、時間を確認することができる。
だが、フェリシアーノのとこの兄弟は両方携帯を忘れたらしく、ルートヴィッヒと師匠が時計を貸していた。
菊は微笑ましそうに見ていたが、ルートヴィッヒは呆れたようにため息をついていた。
置かれているソファへと兄弟と一緒に腰をかける。先程まで一緒にカードゲームを見つけ、2人で遊んでいたが、それも飽きたためこの部屋にやってきた。
すると、俺達よりも前に部屋にいたらしきアーサーが気付き声をかけてきた。
「よぉお前ら。」
「アーサー?なんでここにいるんだい」
「菊に紅茶があると言われてな。お前らも飲むか?」
「じゃあ、いただきます」
そう返事を返して、アーサーの紅茶が入るのを待った。
すると、マシューがなんだか怯えているような感情を滲ませながら口を開く。
「…なんだか、おかしいよ」
「なにがだい?」
急に発せられたそんな言葉に、思わず聞き返してしまう。そんな俺の言葉に返答をしようと口を開きかけたその時。
マシューの返答を遮るように扉が開かれた。
音がした扉へと目線を向ける。すると、そこなはなぜか頬を怪我している師匠が立っていた。
そんな光景に思わず質問をしてしまう。
「師匠、その傷どうしたんだぞ」
そう質問をかけられた師匠は、俺達の存在に気付いた後、不思議そうに話を始めた。
「あー、これか?なんかよ、寝てる間に自分でつけちまったみたいだ。」
「寝てる間に、か?」
2人分の紅茶を持ってきたアーサーが話は参加してくる。
「ああ。よく覚えてねぇが……夢の中で自分が叫んでたのだけは覚えてるな。」
「それ、なんだか怖いですね」
「ま、所詮は夢だ。」
そう言ってギルベルトは、いつのまにか見つけていたであろう救急箱を開け自分の頬の傷を治していった。
治し終わったギルベルトは、じゃあな、と3人に挨拶をした後自分の部屋へと戻っていた。丁度その頃、アーサーが入れてくれた紅茶も無くなったため、俺たちも部屋へと戻ることになった。
「俺は洗い物やっとくからお前ら戻っていいぞ」
「本当ですか?ありがとうございます」
「そうと決まれば早く戻るんだぞ!!」
一息ついたあとはやっぱりゲームだ。
そう思った俺は元気に部屋へと歩みを進めていった。
アルフレッドに置いてかれてしまったマシューが、アルフレッドに伝えようとしたことをアーサーに伝えようとする。
「アーサーさん。」
「どうした?」
「少し、疑問なところがあって」
「…言ってみろ。」
「なぜ、偽物を見つけるだけなのに、僕たちを閉じ込めたんでしょう。」
「……それは言えてるな。わざわざ閉じ込めるまでする意味がないしな。」
「そう、ですよね…」
「………まぁ、今考えても仕方がないだろ。早く行かねぇと、アルに怒られるぞ?」
「そうでした!じゃあ、また。」
「ああ。」