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消えた秋

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消えた秋

1 - 第1話 6月の蝉時雨

2023年10月06日

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今年は例年より夏が暑く、早かった。

昨年も暑かったが、こんなに早くはなかった。

最東の国と呼ばれる日本は年々四季が消えつつある。




「あっちぃ~」

「ほんとにね」

私達中学生にとって夏は敵、でも夏は好きだ。

夏は部活、青春の時期。だと思っている。

「みさとっち〜なんか今年夏来るの早くない?」

「そうだね、まだ6月始まってちょっとなのに、」

《セミが鳴いてる》

私と嵐華は偶然、声を揃えていった。

「ふふっ」

「あっはは揃ったね」

「今ならみんなおんなじこと言える気がする」

「だね」

[次ー。東風&西原ペアー]

「お、出番じゃん」

「真夏日なのに新人戦とか、」

「まま、あたし等勝てば勝ちだしぃ?テニスの双神と呼ばれたあたし等に勝てるやつはいないよ!」

「はいはい、さいきょーコンビは負け色無しってね」

私達は6月最後のダブルテニス新人戦、最終戦に挑んだ。



新人戦終わり、私達は学校最寄りのコンビニでアイスを買った。

「いや~完勝完勝、」

「あれはナイスだったね」

「マジであれは神プレイ」

「ははっ」

「みさとっちもナイスフォロー」

「ありがと」

「それにしても文化部はいいねぇ〜クーラー効いてるっしょ?」

「美術と吹部はクーラー無いらしいね」

「情通いいな~」

「文化部は文化部で蒸し焼き状態でしょ」

暑い夏の日、部活帰りのコンビニでアイスを買い、食べ歩く。

私達の夏が始まった。

帰り道では大量のヒグラシが騒いでいた。

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