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「10代目…」「獄寺くん…」
ツナ side.
事の始まりは俺から。
学校終わりに家へ帰る途中。
「お前がボンゴレ10代目か!」などを言われ、
刺されそうになった。
その時、
獄寺君が盾になった。
かなりの重症で、何秒も経たないうちに病院へ運ばれた。
…盾になってくれるのは嬉しいけど、
それは…やりすぎだよ。
俺はそのまま病院へと向かう。
「…獄寺くん、症状とか、大丈夫?」
獄寺くんは、軽く微笑みながら答える。
「10代目!来てくださりありがとうございます!」
「全然大丈夫ですよ!あんな奴らなんかへっちゃらっす!!」
とは言ってるけど。体が点滴に繋がれまくってるよ。
俺は、勇気を出して答える。
「あのさ、獄寺くん」
「なんでしょうか、10代目!」
叩かれる覚悟で言う。
「…右腕として、とかそういうの、やめない?」
獄寺くんは勢いよく起き上がる。
「は、はぁ?!10代目!それはさすがに…」
「だってさぁ…」
「いっつもけがばっかして!自分のことなんて満更考えずに!だからけがして平気ぶって!」
「そんなの…右腕失格だよ!!」
「?!」
獄寺くんは驚く。
「結局、けがしてまた10代目の俺を困らせるだけじゃないか…!そんなんで…そんなんで右腕なんか名乗るなよ!」
「10代目…」
「っ、ごめん。言いすぎた。」
「体、大事にしてね。」
俺は病院を出る。
「はぁぁぁぁー…」
「…言い過ぎちゃったな。」
獄寺 side.
病室が静まり返る。
「右腕…失格…」
「俺は…」
俺は今まで10代目の右腕として居られていたのだろうか。
俺は今まで10代目の右腕らしく…居られてただろうか。
リング争奪戦の修行の時、シャマルにも同じようなことを言われた。
『自分の命が大切に出来ない奴には爆弾なんて扱えない…』そのようなことを言われた。
「だけど…俺は…」
俺は、そんなことが当たり前のようにできない。
俺に…右腕なんて…
その時、病室の扉が開く。
「よう。獄寺。具合は大丈夫か?」
「山本…」
「ちゃおっす」
「…リボーンさん…」
「さっき、ツナにすれ違ったんだぜ。泣きそうな顔してたよ。」
「…うるせぇ」
すると、リボーンさんが口を挟む。
「あのな、」
「あいつは、お前のことが大事だから言ってんだぞ。1番、最も信頼している右腕としてな。」
「…」
「お前は、「いいこと」と「悪いこと」の区別が出来てねぇ。」
「お前の場合、どっちも自分の命を考えられてねぇんだ。」
「自分にとって「いいこと」だと思ったことが、相手にとっては史上最悪の「悪いこと」になる。だろ?」
「リボーン…さん…」
「右腕を名乗りたいなら、まずはそこからだぞ。そこから見直せ。」
俺は少し黙って答える
「俺…間違ってました」
「いっつも人の命ばっか気にして…自分の命も気にせずに。…それが、10代目にとって「悪いこと」だったなんて…思いもせずに…」
ツナ side.
「あー……」
俺は1人悩んでいた。
明日から獄寺くんにどんな顔して会えばいいのか…
「ちゃおっす」
リボーン登場。
「リボーン…」
「獄寺と、喧嘩でもしたんだろ」
「まぁ…そんなところだけど…」
「お前にも、改善点はあるんだからな」
「改善点…?」
「マフィアのボスが右腕を守れなくてどうする。」
「お前は獄寺には無理はして欲しくない、って言ってただろ?」
「まぁ…」
「なら、お前は獄寺に無理をさせないようにするために強くならないとだろ」
この時、ハッとした。
獄寺くんには無理はして欲しくない…これは本当に思った。
だけど、無理をして欲しくはないからには、俺には右腕の獄寺くんを守る資格がある。そう思った。
「…リボーン」
「なんだ」
「俺、明日獄寺くんに謝ってくるよ」
「その意気だ。」
獄寺side
「とはいえ…どこで謝ったら…」
放課後 くらいしか思いつかない。
「放課後かー……」
ツナside
「ってリボーンに言っちゃったけど…結局いつ謝れば…」
放課後…
「放課後にするかー…」
獄寺side
勇気を…出して…
「10代目っ!!」
「…ん?」
「放課後…空いてますか」
「う、うん!空いてるよ!」
「放課後…屋上に来てください」
ツナside
軽いのか重いのか分からない足取り。
俺は、心臓が…
「やばい……」
いつもの事だが……
「…10代目」
「ん、ん?」
「本当にすみませんでした!!!!!!!」
「?!」
「俺…自分のことなんかひとつも考えないで無理して…10代目に迷惑がかかってるとか何も分からずに…」
「獄寺くん…」
「俺も言いすぎた。ごめんね。」
「これからは、ボンゴレファミリーの10代目ボスとして、右腕の君を守るから。」
「絶対。」