「はぁ、はぁ、うげっ、」
水を吸った服すら重く感じ、私は扉を抜けるとそのまま座り込んだ
壁をみると、何か戦った後があった
きっと、レインコート達だろう
「、あの技は、まずかったかなぁ、」
“ 信楽家 一の舞 抜刀 ”
これは信楽家なら誰でも出来る簡単な技だが、私にとっては体力がゴッソリ持ってかれる技だ
「、さむっ、」
私は身体を小さく丸め、疲労により、そのまま意識を手放した
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“ やっと 1 なった”
壁のくぼみから顔を出し、私は彼女の身体に上着を着せ、そっと抱き上げた
残念ながら、名前を聞いていない為
“あちら側”へ連れていく事は出来ない
だが、目を覚ましてから名前を聞けば良いか
“ あなた 良い匂い 私 あなた 匂い
混ざる ”
彼女の匂いを嗅げば、私と彼女の匂いが混ざり合い、まるで私のモノという印のようだ
私は匂いを堪能しながら彼女を抱えて、歩みを進めた
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「、フゴッ、」
目を覚ますと、目の前には壁ではなく
天井だった
「どこだここ、何でベッドなんかに、」
その時、はらりという音が聞こえ、見てみると
「レインコートか?これ、何で私に掛けて、」
、、ん?ちょと待て、このレインコート、
「 あなた 目 開く ? 」
「うぎゃァァァァァ!!?」
瞬間、隣からいきなり声が聞こえ、思いっきり悲鳴をあげた
「なっ、テメェはケチャップ野郎?!」
姿を見ると、あらびっくり
誘拐ヤンデレでビジュがちょっと好みのケチャップさんでした
「 あなた 倒れてた 私 ここ 運ぶ 」
「えマジ?アンタが運んでくれたん?」
マジかよ、なんかすぐ誘拐して監禁しそうなのに、
「 あなた まだ 寒い ? 」
「えっ、あーっと、” 大丈夫 私 運ぶ ありがとう ” 」
「 良かった 」
「ねぇ待ってお前マジでどうした?今までのキャラどこ行った?」
ケチャップは微笑みを浮かべ、少し屈むと
私を見つめた
にしても、コイツ結構身長高いんよな、
最初は何とも思わなかったけど
「えーっと、” 何故 私 襲う ない ? ”」
「 あなた 顔 辛い あと 名前 聞く 無い 別 世界 行く 可能 ない 」
「えーっと、要するに私が辛そうだったし、
名前を聞いていないから別世界へ行けないって事か」
「 あなた 名前 くれる ? 」
「教える訳ねぇだろ
後その頬赤くすんのもやめんかい」
私は赤いレインコートを畳み、ケチャップに差し出した
「、、” 私 助ける ありがとう ”」
私は頬を赤らめ、ケチャップから目線を逸らしながらそう言った
「 ! 私 あなた 好き ! 」
「は?えちょま、」
ケチャップが抱きつき、私の顔とケチャップの唇が合わさろうとした瞬間
「 彼女 ダメ 触る 」
扉が乱暴に開けられ、殺気に満ち溢れ、何故
か立っている黒髪が現れた
うん一番来ちゃいけねぇ奴が来たよおい
コメント
2件
ビジュがちょっと好きなの分かりますw