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̗̀⚠︎ ̖́-
ご本人様関係ありません。
パクリ、通報禁止。
戦争、残酷表現有
死ネタ
(死ぬなどの表現を隠していません。)
苦手な方はブラウザバック推薦。
𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡
桃side
桃)はぁッ、はぁッ…!ポロポロ
無我夢中で走り続けた。
この戦争に敗けた事を受け入れられず、走ってきた。
もう足は棒の様。戦場に行った時よりかは楽な方だが。
…今行かなければ、全て無かった事にされてしまう。
彼奴らの存在が無かった事にされてしまう。そう思った。
左腕を失くした事による痛みや悲しさなんて、もうどうでも良かった。
とにかく今行かなければ。俺が行かなければ。そんな使命感に包まれながら走り続けた。
桃)はぁッ…、はぁッ、!
ようやく辿り着いた、俺の故郷。
桃)何ッ…、これッ…?
…俺が大好きだった、故郷の面影はもう何処にも無かった。
街中焼け野原で、その焦げ臭い匂いが現実を突き付けてくる。
ただただ悔しかった。
何故、俺だけ生き残ってしまったのか。
何故、俺ではなく、彼奴らが死ななければならなかったのか。
俺はこの戦争で、大好きで大切な、メンバーであり、家族である5人を失った。
「絶対に、この戦争で日本を勝たせて、また此処で笑顔で会おう。」
そう約束したのに。
…ここまで生きて来れたのが奇跡だと思う。
…けど、
桃)俺だけだったらッ…意味ないじゃんッ…ポロポロッ
上から降ってくる冷たいものが、俺の頬をなぞる。
嗚呼、俺は泣いているんだな。
他人事の様に思う。
もう何に対して泣いているのかもわからない。
家族を失った悲しさ?世界への怒り?
頭の中でグルグルと考える、けど答えはわからないままだった。
声が枯れるまで、声を上げて泣いた。
今は泣いてる自分が恥ずかしいとか、情けないとか、そんな事思っている暇はなかった。
涙が止まり始め、落ち着いた頃、ポケットの中から「ガサッ」と音がした。
桃)…ッ!ポロポロッ
ポケットの中に入っていたのは、6人で武道館に立った時に撮った写真だった。
みんなキラキラした笑顔でこっちを見ていた。
今、彼奴らが生きていたら_。
あれから10年。
俺は、彼奴らが願っていた、平和な世界を生きている。
この世界のせいで奪われてしまった儚い命。
今でもふと思い出すと泣きそうになってくる。
_拝啓、大好きな家族へ。
俺はお前ら願っていた平和な世界を生きています。
𝑒𝑛𝑑
久しぶりの作品更新ですね笑
久しぶりなのに低クオな作品で申し訳ない💦
また時間がある時リメイク版出すかもしれません笑
期待はしないでね…🙄
1431文字お疲れ様でした。