チョコの犯人 第2話
「…でなんで僕達が呼ばれたのかな?」
早々に私はアペルピシアに連絡を入れた。だって協力して欲しいし。
「協力して欲しいの!今、ニュースで!」
「嗚呼。知ってるぞ。世界中からチョコが消えたんだってな。」
流石リック。私の言いたいことが分かるのね!
「呼ばれると思ってたからな。お前のチョコ好きは前々から知ってたし。」
「流石すぎ!エンド、て事で手伝ってくれない?」
「お断りだね。」
「え〜!なんで〜!!」
「ヴァイスに許可はとったのかい?シュガーやシュクレには言ったのかい?」
「…言ってない、けど!」
私は言葉が出てこない。手伝ってもらいたい、のに。
「なあエンド、手伝ってやろうぜ?アメールが困ってるし」
助け舟を出してくれたのはエイミーだった。エンドは考える素振りを見せる。
「ふぅ〜む。いいだろう、アメール。」
エンドは優しい口調になって、許可を出してくれた。私が喜んで飛び跳ねようとした時。
『それはどういう意図かしら?』
と、お母さんの声が聞こえた。
「え?お母さん!?」
「…多分君の耳飾りだろうね。盗聴器でも仕込んでるんだろう。」
「え?!初耳なんだけど!!!」
『わざわざ言うわけないでしょう。言ったら貴方取り外していくんだから。』
「うぐっ、」
『…エンド?どういう意図で私達に協力しようと思ったのか、説明してくれる?この間の騒動で基本干渉しないと決めて、今回のはそこまで大事じゃない筈よ。貴方に手伝う義理なんて無いでしょう?借りでも作っておきたいのかしら』
「そんなわけないじゃないか。今回は興味が湧いただけだよ。…アメールに」
『僕の娘を口説いたら承知しないからね』
「分かってるよ、シュクレ。」
私はエンドをじっと見つめる。なんか、前あった時と違うな…。連絡先控えてるしまた会えるけど。
「僕も連れて行ってもらおうかな。」
「カカオ、?」
その時。聞きなれた声がした。カカオだ。
「君も来てくれるのかい?」
エンドの嬉しそう声。でも
「何喜んでるんだい?気持ち悪い。今回はチョコのためだ。」
と、対立的。まあエンドは強い人に興味あるし。カカオのまだ許せてないのかもね。
「…ガーナも呼ぶ?」
「ダメだ。」
キッパリ言うカカオ。でも下兄妹揃ってるならもう1人の妹もいてもいいんじゃ…?なんて考えを切り捨て、私たちは作戦に出ることにした。
「ヴァイスには僕から伝えておくよ♩」
エンドの陽気な声に笑いそうになりながら、私は頭をフル回転させた。
「…まず、どこから消えてなぜ消えたかだよね。こんなすぐチョコを消せるなんて、只者じゃないから。。」
と力無くつぶやくと、
「嗚呼、そうだな!」
とエイミー。エイミーは元気でいつも協力的。年下の癖に。これから先、とってもやばい事になるかもしれないけど、私達の作戦は始まったばかりだ。
〜おまけ〜
事件を知った時のエイミーの反応
「え?!チョコが消える?!」
事件を知った時のリックの反応
「なんだって?!」
(これはアメールから連絡来そうだなぁ…)