この作品はいかがでしたか?
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──────いえもんさん視点──────
メテヲさんはそれだけすると部屋から去ろうとしている。それを茶子さんが引き止める。
「せっかくなら自己紹介をやりましょ!みんな揃いましたし!」
茶子さんは目を輝かせ、メテヲさんを見つめる。その勢いに驚いたのかメテヲさんは数歩後ずさりする。その後ポンッと音をたててメテヲさんは消える。
いや、突然消えた。煙とかに紛れたとかでもなく光ったとかでもなく、世界がそれを消したかのように突然消える。
衝撃のあまりほとんどの人が数秒凍ったかのように動けない。
茶子さんに至っては元々メテヲさんがいた場所を何回も瞬きをしたり、目を擦ったりしている。しかし、何回やっても結果は変わらない。
「へ…?」
うぱさんが無意識に言葉を放つ。それは衝撃と驚きが混ざりあった言葉だ。
次々と我に返る…が、1人だけ一向に動かない。れいまりさんだ。その人だけは動かないで立ちすくんでいる。
ガンマスさんが肩を叩くと我に返ったかのように動き出し、ガンマスさんに小声で耳打ちをする。
俺には聞こえなかった。
めめさんが手を叩くとみんながめめさんの方に注目する。さすが村長とでも言うべきか。村民の扱いが慣れている。
「メテヲさんは後で私が確認しておきます。一旦話を戻しましょう。」
よく透き通るその声はリビングにひびき、全員の意識をそちらに耳を向けさせる。レイラーさんはこくりと頷き、放心状態の茶子さんをソファに座らせる。
菓子さんはすぐに茶子さんに近寄り手を握りしめる。茶子さんはやっと菓子さんを見てみんなを見てそして謝罪をする。
「す、すみませんッちょっとあまり見かけない光景で…その…驚いてしまって…」
そんな慌てた茶子さんを見るとみんな笑顔になる。茶子さんはなんだか癒し系の人な気がする。このメンバーの中では珍しい部類だ。
「大丈夫ですよ。落ち着いてください。」
ガンマスさんは優しい声色で茶子さんをなだめる。紙越しからでもわかる。ふわふわとしたオーラが出ている。
「し、師匠…✨」
茶子さんは目に少しの涙を貯めて感嘆の声を漏らす。一瞬菓子ちゃんの殺意を感じたけど…気のせいだと言うことにしておこう。
「皆さん話変わりすぎです…さて、話を戻しましょう。次!ラテさんから!」
めめさんは呆れつつも声をはりあげ、会議に集中させようとしている。
「はーい、やっと私か…」
ラテさんは気だるそうな声を出しつつも口角は上がっており、なんだかんだ嬉しいんだろうなと感じる。
そんなラテさんをうぱさんはなにか言おうとしていたが、めめさんからの圧を受け、口笛を吹き、目線をそらす。さっきまで口がニヤニヤと笑っていたので、煽ろうとでもしたのだろう。
なんて観察をしていたらラテさんが喋り始める
「私は賛成です!やっぱり血ですよ血!合法的に殺せるなんて良くないですか?なおかつ人を殺すもの…守護犬としては見逃せないですね…。そもそもひなにき達っていう確証なんてありませんよ?わかっているのは明らかに強い吸血鬼って言うことだけですよ?なら別に狩っても良くないですか?」
ラテさんの目は最初こそ輝いていたが、段々と瞳を濁らせる。俺には『人』に執着をしているように感じた。
「…まあ賛成ということで大丈夫ですか?」
めめさんは簡潔な答えを求める。理由を求めてたのはめめさんでしょ…なんて若干呆れるが、まあしょうがないだろう。中々話が進まないのだから。
「そうですね賛成です。」
ラテさんは瞳に深紅の灯りを灯し、力強く確かな覚悟を感じた。
賛成 5人 反対3人
「おいちょっと待て!?俺が反対しても結果変わんなくね!?」
そういうとうぱさんが手を使って賛成と反対の意見の数を数え始める。
「やっぱり意味ないじゃん!?どうせ行くじゃん…!!!!??」
うぱさんの声の半分は音割れが混じり、ガンマスさんと同じ雰囲気を感じる、俺は危険を素早く察知し、耳を塞ぐ。だが、それだけでは防げるほどの声の大きさでは無い。耳が聞き取れる音の大きさを超え、頭に直接つんざくような痛みを感じる。
どんな声帯してるんだよこの村…なんて愚痴を半分混ぜる。
「あ”あ”ぁぁぁッッッ!!もうッッッ!!賛成でいいよッッッ!!」
うぱさんは半ば適当に意見を述べる。もうやけくそだろう。
「…まあ依頼は受けるということで?いいんですね?」
めめさんは最終確認のように言葉を紡ぐ。その言葉はその場の空気を支配するような圧迫感がある。
「依頼を受ける…それは命の危険が伴います。ましてや吸血鬼。あいつらは夜に行動するでしょう。奴らの有利なフィールドで戦う羽目になります。そもそもるかさん達では無い可能性もあります。それでも大丈夫ですか?」
めめさんからの
──────𝙻𝙰𝚂𝚃 𝑄𝑢𝑒𝑠𝑡𝑖𝑜𝑛.──────
うーん…最後の無理矢理感…。あ、ここで切りますね。今回は急いで書き上げたってこともあってちょっと投げやり感がありますね。毎回皆さん感じてると思いますが誤字が異常に多いです。この場で謝ります。すみません。
それでは!おつはる!
コメント
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メテヲさんはどこに行ったのか…
やったぁ!コメント一番乗り〜!この作品全部そうだけど、題名の考え方とか、最後のやつ(LAST Question)めちゃくちゃ内容と合ってて良い…!
メテヲさん!!?!??