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「にしても、太宰が2人もいるとは面倒だな…」
太宰が先程のように2人のコントを眺めていると目を覚まし、2人から事情を聞いた国木田そう言った。
「確かに…。どちらか一方を呼びたい時とか面倒ですね……」
「なら、あだ名で呼び分けるのはどうだい?」
「「あだ名で?」」
本編太宰の提案に敦と国木田が首を傾げる。
「例えば此の子は赤いマフラーをつけていたから赤太宰さんって呼ぶことにする、みたいな?」
「それなら区別がついていいですね。」
「ということでいいかな?赤い方の私」
「まぁ…はい………。」
そう言って太宰、もとい赤太宰は髪を指で梳いた。
「ところで赤い方の私、住むところあるの?」
「……いや…無いです…………。」
あっちの世界ではポートマフィアに住んでいたが、この世界でそうしたら皆が混乱するだろう。特にあの小さくてすばしっこいオレンジ髪の奴とかが。
「だが社員寮はちょうど満室だぞ? どうするんだ?」
「そうだねぇ…………。じゃあ! 私と同室というのはどうだい?」
「私はそれでも大丈夫です………。」
社員寮が満室だと言うのは敦くんと鏡花ちゃんの件で知っていた。だから自分が誰かと同室になるのもある程度予測できていた。そして、その相手がもう1人の自分である可能性が高いということも。
「じゃあよろしくね!赤い方の私!」
「はい……。」
天井にある蛍光灯が新しい門出を祝うかのようにチカチカと光を放っている。
こうして探偵社と赤太宰の奇妙な共同生活が始まるのだった。