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#世界観
QuartoMew
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めんだこ
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私の家は裕福ではないけど、貧しいわけでもない。お父さんはいないけど、お母さんがいる。
寂しくないのに、どこか淋しい。そう思うことはあった。でも、私には推しがいるから今までも頑張れた。
そんな私に、人生の転機と言われるものが来た。
「再婚することになった、東条シゲルさん」
「よろしくね、雪葵ちゃん。こっちは息子の紫葵」
再婚相手の息子さんが私の推しだった。
(いや、待て待て待て。私全然どんだけ徳積んだの!?シキ君がこれから兄妹ってこと!?)
東条紫葵くんは今話題のモデル兼俳優だ。本業のモデルはスタイルが良いと話題になり、俳優は表情豊かな新鮮さでドラマに使われ、一躍人気となった。
私が紫葵くんと出会ったのは、私が中学生の時だ。友達が見ていた雑誌に紫葵くんが載っていて、私は一目惚れした。名前の漢字が一緒というのにも、親近感が湧いたのだ。それからはもう紫葵くんに夢中になり、追いかける日々。そんな、憧れの存在であり神でもある紫葵くんが目の前にいる。しかも、これから家族になるという。
「ほら紫葵、挨拶して」
「よろしくね」
「よっ、よろしく…お願いします」
優しく微笑んだ紫葵くんは私と握手をしてくれた。まるで握手会。
素でも天使みたいな優しさ。もうこれは神以外の言葉が見つからない。神というか、もうそういう領域は超えている気がする。
でも、なんで私のお母さんと紫葵くんのお父さんは再婚したんだろう。職場が一緒というわけでもなさそうだし。それに、紫葵くんはこの再婚が嫌じゃなかったのか。歳の近い、かつファンの可能性がある女子とひとつ屋根の下なんて、自分の仕事に影響が出ると考えなかったのか。
そんな考えばかりが頭をよぎるけど、なったもんはなったんだから考えても仕方がない。よし、考えるのやめよう。
「雪葵、紫葵くんはモデルをしてるんだって。知ってた?」
「えっと…」
これは、どう答えた方がいいんだろう。紫葵くんはファンが大好きだと言っているけど、やっぱりファンが近くにいると気を張るんじゃないか。
「知らなかった!すごいですね、紫葵くん」
「ありがとう」
嘘をついてしまった。けど、紫葵くんがこれで少しでも気を張らずに済むのなら…。
私はこの選択を後悔しました。
コメント
1件
うわ、これは最高の展開すぎませんか…!推しが突然義理の兄弟になるって、夢みたいな話だけど、同時にファンだってバレずに距離を保たなきゃいけないジレンマが切ない。「知らなかった」って嘘をついた瞬間、もう胸がギュッと締め付けられました。名前の漢字が同じっていう共通点も気になるし、この後どうなるのかめっちゃ気になります!続きが待ち遠しいです!