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私の母は、私が6歳の時に死にました。
末期ガンだったんです。母がなくなってからは、父はお酒に溺れて行ったんです。
でも優しいんです。笑顔がとっても素敵でかっこよくて憧れる存在なんです。私は、そんな父が大好きなんです。
『…お父さッッ!』
ガシャン!
父は、私が帰ってくるといつも空き瓶とカンカンを投げてくるんです。でもそれも父の愛情表現なんです
(ただ度が過ぎているだけ…大丈夫…大丈夫)
私は、幸せです。こんなにかっこよくて優しい父と優しかった母の元に生まれて私は、幸せ者なんです。だからこれ以上も以下も求めては、いけないんです
『おい』
私が考え事をしていると父は、いつも私を呼ぶんです
『はい、どうしましたか?』
私は、お喋りしてくれるのが嬉しくて嬉しくていつも笑顔で答えるんです。でも父は、いつも悲しそうなでも怒っているような顔でお決まりの言葉を言うんです
『酒が切れた買ってこい』
『…はい、わかりました』
父は、私を信用しています。私も父を信用しています。お互いが信用しあって生きている素晴らしい家族なんです。
『お会計が1600円になりまーす』
『ありがとうございます』
帰り道、私間違えて父のお酒を落としてしまって…でもとうりすがりの男の子が拾ってくれたんです。
『これ落としたの君の?』
『はい!ありがとうございます』
『ふふ、どういたしまして』
その人すごく綺麗な見た目で優男!って感じの男の子だったんです。白髪に青と赤のメッシュの事でも、
(なんで傷だらけなんでしょう)
『君ここら辺の子?』
『あ、はいそうですよ』
『ちょうど良かった学校まで案内してくれないかな』
『どこの学校でしょうか?』
『Wolf学園ってとこなんだけど』
『あ!!私そこの生徒なんです教えますよ!着いてきてください!』
『助かるよ、ありがとう』
なんでしょう彼といるとスーって気持ちが楽になるんです。彼は、不思議です。魔法使いかなにかなんでしょうか?
『そういえば君、名前は?』
『私ですか?私は、倉崎クロって言います』
『クロ…かわいい名前だね』
『ありがとうございます、貴方は?』
『俺は、龍崎ナイトって言うよ』
『ナイトさん!かっこいい名前ですね』
『ありがとう』
綺麗な人は、名前まで輝いてるんですね。私びっくりしました。大人びた雰囲気と喋り方の割には、背丈が小さいこれもギャップってやつなんだって私は、思いました。
『着きましたここがWolf学園です。』
『ありがとう』
彼とは、別れて私は、急いで帰りました。
父は、心配性なので遅れるとものすごく怒るんです。