玲央の石化した体は、微かに震え始めた。すると――
ピキ……ピキピキ……ッ!
ヒビが入り始める。
龍水:「フフン、来たか。」
コハクが身構え、千空はじっと観察していた。
そして――
玲央の体を覆っていた石の殻が砕け散った。
砕け落ちた石の破片の中で、玲央はゆっくりと膝をつき、荒い息を吐く。
しばらくぼんやりしていたが、耳に響くリズムが、どこか懐かしいことに気づく。
玲央「……このビート…。」
そして、目の前にいる千空たちを見て――ニヤリと笑った。
玲央「……っは!ノってきたねぇ!!」
科学王国の仲間たちが、一斉に笑みを浮かべる。
クロム:「うおおおおお!!マジで音で目覚めた!!」
ゲン:「すごいねぇ、玲央ちゃん。やっぱり音楽の申し子だねぇ。」
千空は腕を組み、ニヤリと笑う。
「ハッ、やっぱりお前はロックな奴だな。」
玲央は立ち上がり、拳を軽く握る。
玲央「悪くねぇな、科学王国。――さぁて、ここからロックな物語の開幕だ!」
玲央は改めて周囲を見渡し、ゲンや龍水だけでなく、新しい仲間たちの顔を確認する。
そして、千空と目が合う。
千空:「お前の戦闘能力、科学王国にとっちゃかなりのアドバンテージになる。…つーわけで、こっからは仲間として、よろしく頼むぜ。」
玲央 :「へぇ…仲間ねぇ……。」
一瞬考えた後、玲央は笑って答える。
玲央:「ま、悪くねぇな! しばらくノらせてもらうぜ!」
その言葉に、ゲンや龍水が笑い、コハクや金狼も頷く。
こうして、玲央は科学王国の一員として、新たな世界で動き出したのだった。
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