テラーノベル
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🎮×🐱
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🐱side
せいやは否定しない。
本当にしない。
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ym「今日さ、後輩にちょっと言いすぎたかも」
そう言ったときも。
ym「でもさ、事実じゃない?」
そう付け足した俺にせいやは少し考えてから言った。
sy「うん」
「ゆうまがそう思ったならそれでいいと思う」
責めない。
正さない。
諭しもしない。
ただ肯定する。
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最初はそれが救いだった。
誰かに何か言われるたびどこかでビクビクしてたから。
でもせいやは違った。
sy「無理しなくていい」
「ゆうまはそのままでいい」
そう言って何も変えようとしない。
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ある日仕事で少し問題になった。
俺の態度がきついって遠回しに言われた。
楽屋でその話をするとせいやは肩をすくめた。
sy「みんな気にしすぎじゃない?」
「ゆうま、間違ってないと思うよ」
その一言で胸の中が軽くなった。
ym(そうだよね)
俺が悪いわけじゃない。
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それからだ。
迷ったとき、
不安なとき、
誰かに何か言われたとき。
俺はせいやに聞くようになった。
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ym「これ、俺やりすぎ?」
sy「いや、いいと思う」
ym「俺の言い方、冷たかったかな」
sy「正直でいいじゃん」
いつも同じ答え。
肯定。
肯定。
肯定。
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不思議と他の人の声が小さくなっていった。
注意も、忠告も、
全部ノイズみたいに感じる。
sy(でも、せいやは分かってくれてる)
それだけで十分だった。
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気づいたのはかなり後になってから。
誰かに言われた。
「最近、ちょっと周り見えてなくない?」
ムッとしてすぐに否定した。
ym「そんなことない」
でもその夜せいやに聞いた。
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ym「俺さ」
「周り見えてないって言われたんだけど」
せいやは少しも迷わず言った。
sy「見なくていいよ」
その声はやさしくて、静かで。
sy 「ゆうまが正しいって思うなら」
「それでいい」
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一瞬胸がざわっとした。
でもその違和感を俺は飲み込んだ。
ym(せいやが言うなら)
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少しずつ孤立していった。
距離を取られる。
話しかけられなくなる。
でもせいやだけは変わらない。
sy「ゆうまは悪くないよ」
それしか言わない。
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ある日ふと聞いてしまった。
ym「ねえ」
「俺、もし間違ってたらさ」
「 教えてほしいって思う?」
せいやはゆっくり首を振った。
sy「思わない」
「だって」
「間違っててもゆうまはゆうまでしょ」
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その瞬間はっきり分かった。
この人は、俺を正しい場所に戻さない。
でも同時にこうも思ってしまった。
ym(戻らなくていい場所をくれてる)
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世界が狭くなってるのは分かってる。
でもせいやの隣だけはずっとあたたかい。
否定されない。
正されない。
責められない。
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だから今日も俺は聞く。
ym「これでいい?」
せいやはいつものように笑う。
sy「いいよ」
それが唯一の答え。
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🎮くんはほんとに悪意0
ただやさしすぎるだけ
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