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「あぁー今日は楽しかったな!」

自由行動が終わり、食事と風呂を済ませて部屋に帰ってきたとき、ESTPがそういった。

「そうだな、INTJも楽しかったみたいだし。」

「…うるさい。」

ENTPが僕の方を見てニヤニヤしながらそういう。一応、僕としても楽しくなかった訳じゃない。テーマパークのマスコットキャラクターと写真をとったり少し怖かったがジェットコースターに乗ったりと、まぁ少しは楽しかった…と思う。

「てか、お前ら一緒の班ならINTJも一緒に連れてってやれよ。」

ENTPがいきなりそういう。

「いや、俺らもINTJ誘おうとしたんだぜ?」

「でもすぐどっか行っててさ。」

「そうそう。INFPさんも、せっかく一緒の班に誘ったのにって言ってたぜ?」

これは選択を間違えた。心のなかでひどく後悔する。先生の目をきにしてそそくさとカフェに向かった過去の自分を殴りたい。

「つまりINTJは自らぼっちになりに行ったと。」

まぁそういうことになる。

「ごめん。」

っと一言班の人に告げる。

「おう!明日の朝飯は班で一緒に食べような!」

「うん。」

その言葉に若干胸が暖かくなる。柄にもなく上がりそうになった口角を必死に抑え、ポーカーフェイスを保つ。

「それはおいといて、ゲームしようぜ!UNOかトランプかどっちがいい?」

「俺トランプ。」

早速か、もうすぐ就寝時間だが…高校生がこんなルール守るわけもないか。ていうかその前に布団敷いたらどうだ。

「その前に布団敷こうぜ。」

「そうだな。」

班の人が僕の気持ちを代弁してくれる。   失礼ながら意外とちゃんとしてるんだなと思ってしまった。

布団を敷いているとき人数が一人足りないことに気づく。

「ENTPの班ってもう1人いないの?」

「ん?言っただろ?今回風邪で休みだって。」

「その時INTJいなかっただろ、トイレいってて。」

「あぁ、そういえば。」

なるほど、だからか。それより高校生活最後の修学旅行が風邪で休みとは、可哀想なものだ。

布団を敷きおわり、皆がやりきったという風に口から息を吐く。すると班の人が皆にこう問いかける。

「じゃあ、場所決めよお前らどこで寝たい?」

「はーい!俺INTJの隣が良いー!」

「じゃあ俺もINTJの隣が良い!」

「INTJ大好きかよ。」

班の人の言葉に真っ先に手を上げるENTP。そしてそれに賛同するESTP。  デジャブを感じる。そんなことはおいといて、僕は端っこが良いんだ。しかも問題児2人に挟まれるなんてなおさら嫌だ。

「いやだ。俺は端っこで寝たい。」

「じゃあここは勝負だなESTP。」

「そうだな、正々堂々と行こうじゃない か!」

2人の周りが炎に包まれているかのような気迫。2人の間に火花が散っている。  そんな2人を見た班の人が僕にこういう。

「なぁINTJ、ほんとに端っこじゃないとダメ?こいつらが喧嘩するとろくなことにならないからさ。な?お願い!我慢してくれ!」

そうせがまれてしまっては僕も少しはひいてしまう。

「…分かったよ。」

「マジ?ありがとう!」

「助かったわ~。」

といいながら班の人はENTPたちに伝えた。ENTPとESTPは満足そうな顔をしてゲームの準備を始めた。



布団を敷いてからカードゲームを始め、1時間がたった。ENTPたちは眠気なんてさらさらないようにみえる。僕はもう少しこいつらのゲームに付き合わされそうだ。






「ん、…。」

カーテンの隙間から差し込んだ朝日が、僕の顔を照らす。眩しい光に少し呻き声をあげ、体をおこす。寝起きであまり開かない目をこすり、少し伸びをする。そして違和感のする左手を見るとそこにはなぜか握られているスペードの8のトランプ。どうやら僕はトランプの途中で寝てしまったらしい。いつもなら、隣にいるENTPあたりになぜ俺の持ってるトランプも一緒に片付けなかったのかと問うはずだが、生憎寝起きで頭がはたらいていないため、その考えにはいたらなかった。

「あ、INTJ起きた?よく寝てたね。もうそろ朝飯だから準備しろよ。」

「うん…。」

どうやら他の皆はもう起きて準備をはじめているようだ。一番最初に寝て一番最後に起きるとは少し恥ずかしい。そう思いながら、手に持っていたトランプをカードケースに戻し、布団を畳む。昨日の夜荷物を片付けておいたからあとは着替えて顔を洗うだけ。頭はだいぶ動いてきたが、まだ目が覚めたような気はしない。服に着替え、洗面所に行き、顔を洗う。濡れた顔をタオルで拭き、鏡を見る。

「眠そ…。」

自分でもそう思うほど鏡に映った自分の顔は今にも寝そうだった。

「準備できたか?もう行くぞ。」

ENTPがそういう。

「わかった。」

さっきよりもはっきりとした声がでる。  部屋をで、ENTPたちと食堂に行く。

「まだ眠そうだなINTJ。」

「まぁ…。」

「昨日一番最初に寝たのにな。」

「うるさい、ESTP。」

「トランプ頑なに離さなかったりINTJちょっと面白いよな。」

「え、片付けなかったのってそういう…?」

なんていう雑談をしながら食堂へ向かう。




食堂へ着き、ENTPたちとは違う班なので別れる。どうやらここの朝食はバイキング形式らしい。おしゃれなものだ。僕は朝はご飯派なのでご飯をつぎ、トレーに並んでいる焼き鮭をとる。ついでに味噌汁を茶碗にうつし、水と箸を持って机に向かう。

「おーい!INTJこっちこっち!」

呼ばれて振り向くと、班の人とINFPさんたちがこちらを向いて手を振ってくれている。

「お前また一人でどっか行こうとしたなぁ?一緒に食べるって言ったろ?」

「え、あぁそうだった。」

呼ばれた方まで歩いていき、空いている席に座る。運良く…なのかあえて空けてくれたのかは分からないが、INFPさんの隣に座れた。とても嬉しい。




しばらく楽しく会話をしていた。僕もぎこちないながら班の人の言葉に返答していた。

「そういえば。」

INFPさんが思い出したかのようにそういう。

「この前、本屋さんでスイーツのレシピ本を買ったんだけどね、それがなんと推理小説だったの。」

「ブフッ」

その言葉に僕を含めた班の人が数人吹き出した。

「え?す、推理小説?」

「レシピ本と間違えたのが?!」

「え、うん。」

ほんと、どこまで天然なんだ。(可愛い) しかも本屋さんって…(可愛い)

「あ、いや勘違いしないでね!その本の題名がクッキーの作り方っていう題名だったから…」

INFPさんは少し顔を赤らめ、誤解を解くようにそういう。そして僕はその「クッキーの作り方」という題名に聞き覚えがある。

「ねぇ、もしかしてその本の表紙ってくすんだ水色だったりする?」

「え、うんなんかシンプルな表紙だなって思ったんだよね。」

「やっぱり…!」

INFPさんの言葉に、少し興奮を覚える。なにせその本は僕が子供の頃から好きだった作家さんの本だったからだ。

「その本、読んでみた?」

「うん、一応もったいないから。話の内容分かりやすいし、斬新なトリックでビックリしたよ。面白かった。」

「だよね、!俺もそう思う。」

「それに、レシピ本ではなかったけど、一応レシピはのってたんだよね!作ってみたけど美味しかった!」

「そうなんだ。」

「INTJくんはクッキー作った?」

「いや、俺は…そういうの得意じゃなくて…。」

「なら今度その本のクッキーつくってご馳走するね!」

「え、いいの?」

「うん!」

「ありがとう。」






それから修学旅行も終わり、INFPさんにクッキーをご馳走してもらったり、ESTPまでもが頻繁に僕のとこに来るようになりやがったり、いろんなことがあった。

そして今はとあるイベントの一週間前。 僕はこのイベントを待ちわびていた。

そう、そのイベントとは…

夏休みだ。










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