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次に彼らはダイニングルームに向かった。
大きなテーブルが中央にあり、その周りには座席が並んでいる。
しかし、テーブルの上には食器や食べ物は一切なく、ただ一つ、真ん中に置かれた大きな鏡があった。
「この鏡、他のとは違う気がする」
と凛介は言い、近づいてみた。
鏡の表面は非常にきれいで、何も映っていないように見えたが、近づくにつれて、その中に何かの影が動いていることに気づいた。
「見て、あの影!」
瑞樹が指差すと、鏡の中に小さな人影が映った。
それは彼らの姿に似ているが、顔が歪んでいる。
凛介は身を乗り出して、
「何なんだ、これ?」
と驚きの声を上げた。
その瞬間、鏡が眩い光を放ち、周囲の空気が震えた。
二人は後ずさりし、顔を見合わせる。
「これって…何かのトラップか?」
凛介は警戒心を高めた。
「怖いけど、確認しないといけないかも」
と瑞樹が言った。
凛介は勇気を振り絞り、鏡の表面に手を伸ばした。
その瞬間、彼の手が鏡に触れると、冷たい感触が広がった。
「うわっ!」
凛介は驚き、手を引っ込めた。
その時、鏡の中から声が聞こえた。
「真実を見つけたいなら、恐れず進むことだ…」
二人は再び顔を見合わせた。
「この鏡が何かの手がかりになるのかもしれない。でも、どうすれば…?」
凛介は不安を抱えた。
更新日、19日朝7時です。