それはー。
数年前。
??「よっ、と。」
と??は、ジャングルジムのてっぺんから飛び降り、綺麗に着地した。
akn「お、俺も!!」
ドンっっ!!
「ぅ、うわあああん泣 痛いよぉ!!」
「めんどくせぇなぁ。 怪我するんだったら最初からやるなよ…」
とめんどくさがりながら、俺をおぶって家まで送ってくれた。
俺は憧れていた。??に。 強くて、面倒臭がりで、優しくて。そんな??は俺にとってヒーローだった。
??になるために、??がやることは何でも真似した。 その度に、俺は失敗した。 でもいつも??が助けてくれるので、それに甘えていた。 助けられる事を当たり前のように思って、決して足手まといになっているという自覚は全くなかった。 毎日、毎日、俺は??にべったりくっついていた。学校があろうが、無かろうが。
ある日の事。
??はいつものように喧嘩をしていた。実は、??はバリバリの不良だ。いつも、俺は喧嘩には参戦しないが、今日の俺は謎の自信に溢れていた。
??「おらっ!!」
相手「うっ!!」
(よし。??の事を助けて、もっと認めてもらうぞ。)
俺はそう心に誓って、??と相手の間に割り込み、相手に向かって拳を振り下ろした。
ドゴっ!!
「いっっ!!」
相手の攻撃が顔面にもろに当たった。
(くそ!! もう一回!)
立ち上がろうとした、その時だった。
「は? akn!! なにやってんだよッ!!」
「え?」
「何でいきなり喧嘩を止めたんだよ!!」
「ご、ごめ!!」
(え?俺の事心配してくれへんの??)
「謝って済むなら警察はいらない。 前にも言ったよな?」
(そんなに喧嘩が大事??)
「おい!!何とか言えよ!!」
「あ、え泣」
「お前はいっつもそうだ。都合悪い時は泣けば言いと思ってるんだろ?」
「ち、違う(泣」
「悪いけど、毎日迷惑してんの。こっちは。 何でもかんでも俺の真似して、失敗して。足手まといなんだよ。」
「これからは気を付けるから!!泣」
「自覚が無い奴が、変わるはずないだろ? もう二度と俺の前に現れるな。」
(何で? 俺は??の事を思って。何で? そんなに俺の事嫌いだった? じゃあ最初から、俺の事褒めないで? 俺の事認めないで? 突き放すのは無しだよ。)
そんな事を思っていると、??はいつの間にかいなくなっていた。あんな事を言われても心の底では諦められなかった。
それから俺は毎日喧嘩に明け暮れ、遂に町一番の強さを入手した。
(あれ?何でこんな事してるんだっけ。)
と時が経つにつれ、記憶が欠けていった。
だけど、ふわっちと出会ってから、何故か失っていたはずの記憶が蘇った。
最近は夢にまで出てくる。
この事を不思議に思って、ふわっちにある質問をすることにした。
「ねえ、ふわっちー。」
コメント
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うぁぁぁぁぁあ良きだよ!!!!!!良きすぎる…🥺🥺本当好きすぎるなんでこんなうまいのぉぉぉ!!!!!😇😇😇続きも楽しみにしてるね!!大好きです!!!!(??)
投稿遅れてしまってすいません(TT)