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どうも皆様、サカナです
小説書く以外にやる気が起きません、助けてください。
ポーランドボールwikiで江戸さんは日帝さんに殺されたそうなので、それについての妄想です。
親殺しタイプの日帝さんはここだけですので、ご安心を。
結構なシリアスだと思ってます。日帝さんの性格がカスになっちゃいました。
政治的意思はありません。ただのオタクの妄想です。
日帝さんは優しくて良い子なんだ!って人は、閲覧をオススメいたしません。
俺は大日本帝国が嫌いだ。
戦争を起こしたことは悪いが、それだけじゃない。
戦争の一つや二つ、大国になるためにはしなければならないこともある。
独立、領土問題、主義違い…
どれも戦争に繋がるから。
彼奴は、それよりも酷いことをしでかしたんだ。
ある日嫌な予感がして、江戸の家へ急いだ。日帝が15の頃だった。
江戸が整えていた庭から、カキンカキンと金属の音が聞こえる。
練習試合では竹刀を使っていたのに。
「江戸…?日帝…?」
ザクッ
随分背が高くなった日帝が、江戸を刺した。
「…貴方が本気で抵抗したら、私くらい殺せたでしょうに。世代交代です、父上」
「…ッ!江戸!!!! 」
「む?来ていたのですか、阿蘭陀」
「お前っ…何やってるんだよ!!!!」
理解が追いつかなかったが、日帝は犯しちゃいけない罪を犯していた。
「江戸…なあ、頼むから…まだ死ぬな…!」
服に江戸の血が染みていく。
江戸の暖かさが、消えていく。
日帝は自分の親なのに心配一つもせず、自身の刀を拭いている。
「オランダ…日帝…を、よろし、くな…」
「江戸!!!!!」
日帝が生まれた直後くらいだろうか、江戸とこんな話をした。
「国っていうものは、悲しいよなあ。成り上がるために肉親を殺したり、傷つけたり。良き隣人すら、時には奴隷にするんだ」
俺としては、耳が痛い話だった。
俺は全盛期、色々な国にちょっかいを出していたから。
「わしの曽祖父は、祖父に切り捨てられてしまったそうだ。何度か繰り返されている一族間の殺人を、この子には経験して欲しくない」
「…江戸は優しくて良いやつだ、お前が育てるなら大丈夫だろ」
「そんなこと言っても、茶菓子しか出てこないぞ?」
なんて、冗談混じりに聞いたことだ。
まさか本当に起こるとは思いもしなかった。
「江戸は…お前を第一に考えていたのに…!」
「知りませんね。私は他国に疎いですが、これは欧羅巴でもよくあるでしょう?」
「だからって…」
「父上は私を殺せなかった。人を殺さぬ平和は素敵ですが、殺さねば手に入らぬものはあります。例えば地位とか、資源とか」
日帝の目は鋭く、冷徹だった。
江戸の優しくて温かい眼差しとは正反対だ。
「私は、この国をより良くするためにしているのです。今の父上では、これ以上を望むには時間がかかりすぎる…きっと、他所に置いていかれます」
俺は日帝が何を言っているのか、さっぱりわからなかった。
…理解したくもないことだが。
「父上は偉大な方でしたが、ここまでです。よく言うでしょう?諸行無常ですよ。父の代から私の代へ…うん、自然な変化です」
「…」
「それを持ってどちらに行かれるのですか?阿蘭陀。服が汚れますよ、処理なら私が致します」
日帝は…いつからこんな鬼畜に成り下がったんだろう。
「江戸…ごめんな…お前の最期の言葉すら、まともに果たせなかった…」
2度の大戦を経て、世界は大きく成長した。日帝は、アメリカのやつに飼い慣らされたらしい。噂では地下に括り付けられて監禁されているとか、いないとか。
日帝のことを頼まれたのに、俺はどうしても日帝が許せなくて、恨んでしまった。
俺がもっと頑張っていたら、早く着いていたら、今もみんなで明るく笑えていたのか?
俺は大日本帝国が嫌いだ。
江戸を殺した殺人犯で、親殺しの罪を自ら背負った愚か者だから。