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夜の匂いには、いつも鉄のような苦味がある。
それは、**「人の命が終わる瞬間の温度」**に似ている。
カチャリ。
刃物の音がした。
💎「……これで、六人目♪」
ほとけの声は、無感情に落ちた。
足元には、いれいすの名前を騙って接触しようとしていた男の亡骸。
その手には、メンバーの行動スケジュールがプリントされた紙。
💎「君がここに来るって、知ってたよ。バレないように隠してたけど……君ら、詰めが甘いんだよね(笑)」
男の喉はもう声を出せない。
でもほとけは、まるで相手が生きているかのように語りかける。
💎「──ねぇ、僕さ。自分のこと、すっごい嫌いなんだ」
💎「でも、それでも……」
ぐっと刃を握る。
「……———たちに、何かされたくないんだよ」
***
次の日。
いれいすメンバーは、いつも通りのテンションで集まっていた。
🐇「なあなあ、昨日のDMやばかったんやけど!”血まみれのいれいすを見た”とか言ってる人いたんよ!どういうこと!?」
初兎がスマホを片手に爆笑している。
🐱「都市伝説すぎんだろ(笑)誰だよそれ流したの(笑)……」
いふがあきれたように鼻で笑う。
🐶「そっちの世界線の俺たち、怖すぎだろ……」
ないこも口元を緩めた。
🦁「ははッ……そういうの、なんか逆に人気出そうやな(笑)?」
悠祐は笑いながら、りうらの肩をぽんぽんと叩く。
その中で。
ほとけは、少し遅れて部屋に入ってくる。
🦊「おはよう……なんの話?」
🐣「いや、”血まみれのいれいす目撃情報”だってよ、ほとけっち」
りうらがケラケラと笑って言った。
🦊「……ふーん?」
その返事は、静かだった。
笑顔も、普通だった。
けど、その手には──昨日の殺しでできた小さな切り傷が、まだ残っていた。
***
(夜)
また一人、別の「敵」が現れる。
💎「……君、わかってないみたいだね」
ほとけは、ナイフを逆手に構える。
💎「いれいすに手を出そうとするなら……──消すしかないんだよ?」
💎「気づかれたくない。知られたくない。
でも、守りたい。僕のせいで、誰かが傷つくのはイヤなんだ──」
声が震える。
けれど刃先は迷わない。
ザシュ。
血飛沫が闇に染み込む。
💎「──だから、これは”優しさ”なんだよ……(笑)」
💎「僕が、”優しい殺し屋”でいる限り。
きっと、あの子たちは、笑っていられる、、、」
夜はまた、静かにその罪を飲み込んだ。