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愛していますよ、青様。
世界で一番愛おしい彼の言葉だけが静かに響いていた。
青 そうやなぁ。
この武器はどうや?
小柄なお前でも扱いやすいやろ。
水 ありがとうございます。
武器が自分に合ってないような気がしていて。
青様に相談して良かったです!
青 様付けなんてしなくてええよ。
別にそこまで位が高いわけでも強いわけでもないんやし。
水 いやいや。
青様に勝てる人間なんて存在しませんよ。
それに、青様はこのグループをまとめるトップなんですから。
青 トップなんて大袈裟やなぁ。
白 何話してるんですかー?
水 ひっ…白さん…
ぼっ…僕もう行きますね
ありがとうございましたっ…
青 えっ…あぁ…
またいつでも頼ってや
顔真っ青にして逃げてったみたいやけど…大丈夫なんかな。
そんな怯えんでもええのに。
そんな事を考えていると、隣から不貞腐れた声が聞こえてくる。
白 僕のは?
青 え?
白 僕の武器も選んでや。
青 いや…お前には今のが一番合ってるやろ
白 …青様がそういうならこのままにしま す。
そのまま白はもといた訓練場へ戻った。
青 なんやったんやろ。
白 やっほー。
君さっき青様と話してた子やな。
水 すっ…すみません。
白 …分かってんなら僕に聞けばよかったのに。
青様に触れていいのも近づいていいのも僕だけ。
僕が青様の一番なの。
わかるかなぁ?
水 はいっ…すみませんでしたっ
白 チッ…虫が最近はよく集ってるなぁ
なんでわからんかなぁ。
世界で一番青様を愛してるのも従順なのも
ーー全部僕だけでええのに。
他なんて要らんやろ。
赤 今日の白さん見た?
水 え?見てないけど。
赤 信じられないくらいにっこにこで俺らの訓練もいつもより優しかったんだよ。
水 あの白さんがっ!?
赤 そう。
なんか妙に上機嫌っていうか。
俺らがミスしても仕方ないよなとか言って。
水 いつもならちょっとミスったり無駄な動きしたら速攻で地獄の筋トレ行きなのに。
赤 今日は誰も怒られなかったし筋トレもなかったんだよ。
水 珍しいこともあるんだねぇ。
赤 今日はもう訓練ないしゆっくりしよっと
水 あれっ…あそこにいるの白さんじゃない?
赤 まじ?隠れよっ…
白 ふんふ〜ん♪
髪の毛も服もバッチリやな。
待たせるわけにもいかんと思ったら集合の1時間以上前に着いてもうたわ。
水 待ち合わせしてるのかな?
赤 あんなにおしゃれして…
まさか恋人!?
水 それで機嫌も良かったとか…
赤 ちょっと見ていかない?
水 恋人さんの顔気になるし…ちょっとね
青 あれ…早めに着いたつもりやったけど…待たせてもうたか。
ごめんなぁ。
白 そんな事ありませんよ。
待ってる時間さえも青様が愛おしすぎてあっという間でした。
青 何言ってんねん。
白 いやいや。
2人きりでお出かけなんてほぼデートみたいなもんやないですか。
僕今日をどれだけ楽しみにしてたか。
青 ふふっ…デートなんてかわええこと言うなぁ。
俺も楽しみやったで。
お前と2人きりやからかな。
ほな行こか。
白 はいっ!
2人きりに喜んでくれる青様天使すぎんか。
ほんまにかわええなぁ。
絶対誰にも邪魔させへん。
邪魔する奴はーーー。
この世界に必要ないわ。
青 白っ…宝石みたいや…
すごいなぁ
白 いちごが飴でコーティングされてるんですよ。
食べたことありませんか?
青 俺らは兵士みたいなもんやからなぁ。
一応みんなのことをまとめてるわけやし。
あんまり出かけることを許してくれる父親でもなかったから。
白 そんな寂しそうな顔しないでくださいよ。
青様には僕がついてますから。
青 せやな。
せっかくのお出かけで暗い雰囲気も嫌やし。
白 青様には笑顔が一番ですから。
青 白っ…あれ気になる!
はよ行こ!
まるで小さな子供みたいやなぁ。
こぼれ落ちそうなほど大きな瞳は星空に負けないほど輝いている。
こんな詩的な言葉でさえ青様の美しさは表せへんな。
僕だけに見せてくれるその顔も。
弱さも苦しみも全部全部。
ほんまに愛しとる。
なんて
言えるわけないんやけどな。
白 今行きますね。
青 あの時、一緒に2人で出かけたこと覚えとるか。
デートなんて言っとったけなぁ。
白 僕が忘れるわけないでしょう。
青 お前は俺にとって本当に特別な存在や。
俺の人生に価値をつけてくれたんはお前だけや。
でも…だからこそ。
他愛もない会話をする後ろで聞こえる銃声音。
人々の悲鳴と仲間が撃ち殺されていくその光景。
それなのに青様はいつになく冷静で。
大きな瞳にただ僕だけを映して言った。
青 なぁ…白。
ーー俺のために死ねるか。
お前になら俺の背中を預けられる。
この状況で俺はお前を庇ってやれない。
実力を考えると…
白 僕は死ぬでしょうね。
青 …ほんまに、ええんやな。
白 …でもあなたが頼れるのは僕だけでしょう。
こんな光栄なことはない。
あなたのために命を使えるなら、それ以上の価値はないですね。
白 ーーそれで十分です。
愛していますよ、青様。
銃声の中、彼の言葉だけが不自然なほど静かに響いていた。
コメント
3件
めっちゃすきすぎます🫶零さんの書く 歪な物語が本当に好みど真ん中で😢 自分の立場、責任を自分の人間関係に左右されない青さと そんな青さに全てを捧げてる白さっていう感じが 最高でした‼️‼️
お久しぶりです。 今回のお話では青さんが白さんに唯一信頼を置いていて、白さんは青さんを溺愛しているという関係性を書かせていただきました。 この関係性だからこその最期のセリフが個人的にお気に入りです。