テラーノベル
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⚠今日は2話連続で出します⚠
⚠1話目⚠
rd side――――――――――
白いカーテン、白い天井、消毒液の匂い。
The病院みたいな感じがして好きじゃないなと思いつつもベッドの横に置かれた椅子へ腰を下ろし、静かに俯いていた。
「……」
今すぐ謝りたいけど言葉が見たからなかった。でも、「ごめん」の一言で済ませられることじゃない。何も言えなかった。
ふと、きょーさんを見るとベッドの上の手がわずかに動いた。
「……っ!」
俺は勢いよく顔を上げた。
きょーさんのまぶたが震え、ゆっくりと目が開いた。焦点の合わない瞳が少しずつ俺をを映した。
「……らっ、だぁ?」
「……うん」
「……ひどい顔だな」
「誰のせいだと思ってんだ。」
そう返したら、きょーさんは少しだけ目を細めた。その空気がどこか昔と同じ感じがした。だからこそ苦しかった。
「……ごめんねきょーさん」
きょーさんは首を横に振る。
「謝るのはこっち」
「でも──」
「謝るなって」
その声は弱々しいのに不思議と真っ直ぐな感じがした。俺はしばらく言葉が出なかった。そして静かな時間が流れた。やがて、きょーさんがゆっくり口を開いた。
「……お前さ」
「ん?」
「任務、最後までやったんだろ」
「……うん」
「そうか」
「なら、よかった」
その言葉に、らっだぁは顔を上げた。
「よくねぇよ」
「城は壊れた」
「お前はこんなになって」
「俺は……何も守れなかった」
「守れなかったものもある」
「でも、お前があの場を離れてたら」
「ストグラで、お前を待ってた人たちはどうなってた?」
俺は何も答えられない。
「王様ってさ」
きょーさんは天井を見つめる。
「全部は守れない」
「だから苦しい」
「だから、何を選んでも後悔する」
「……」
「でも」
きょーさんは俺の目を見て言った。
「お前は、お前にしかできないことをやった。だから、自分を責め続けるなよ」
「無理だよ…」
即答したがきょーさんは続ける。
「知ってる。だから、今すぐじゃなくていい。十年後でも、二十年後でも」
「少しだけ、自分を許せ」
気づいたら俺は俯いて視界が滲んでた。
「……無理だ」
きょーさんはゆっくりと手を持ち上げる。
震えるその手を、らっだぁは両手で包み込んだ。
「……みんなを頼む」
その言葉に、俺は目を見開く。
「何言って──」
「あと」
きょーさんは、小さく笑った。
「あんまり、抱え込みすぎんな」
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コメント
1件
読み終わりました……第10話、めちゃくちゃ良かったです。病室の白い天井と消毒液の匂いから始まる空気感が、もうそれだけで苦しくて。きょーさんが目を覚ましたときの「……ひどい顔だな」からのやりとり、あの昔と変わらない空気が逆に切なかったです。特に「王様は全部は守れない」「だから何を選んでも後悔する」って台詞、重すぎる……でも、それでも「今すぐじゃなくていい、少しだけ自分を許せ」って言えるきょーさんの強さに泣きそうになりました。震える手を包み込む描写も、静かで深い信頼が伝わってきて。抱え込みすぎんな、って言葉が刺さります。本当に素敵な回でした……!
餡狐(あんこ)
312
かき
3,001
あまおう
46
#マイクラ実況者
ふゅう@不定期
11,377