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brkn バニー

1 - story 1

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2025年08月02日

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wt様の腐向け。

捏造・自己解釈を含みます。

※バニガモチーフです。

小ネタを詳しく知りたい方はsmさんのアーカイブの視聴をお勧めします。


brknのお話。





「仕事疲れたー……この後飲み行かね?」


「ん、ちょっと待って…よしこっちも終わり!」


仕事を片付け会社から出る準備をする。


前までは多忙期だったから飲みに行く暇すら無かったな。


「あ、そういえばさ、最近ここら辺のガールズバーが話題になってるんだよ」


「僕も聞いたことある、どんな感じなの?」


「可愛い子がたくさんいて天国らしい、でも行ったことある人に会ったことすらないからなぁ」


「へー、店の名前は?」


「忘れたから調べるわ、えーと……”Sweet Kiss Nest”だってさ」

「住所は公開されてないっぽい」


この辺の居酒屋やバーはまあまあ知っているが初めて聞いた名前に興味が少し湧いてくる。

あまり女性と絡む店には行かないが物珍しいものには触れてみたいので今度見つけたら立ち寄ってみよう。


「とにかくもう行こうぜ!」


「ちょ、置いてかないでよ!!」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


テーブルに突っ伏してピクリともしない友人。

かなりの量を飲んでいたためこうなるのも当然か。

というか僕が介抱しないとじゃん……


「すみませーん!お釣りいいので代金ここ置いときまーす!」


奥にいる店員に届くよう声を張り上げる。

そのまま玄関まで友人の肩を組みながら歩き扉を開ける。

開けた瞬間夜風が酒のせいで火照った顔を冷ましていく。

ちょうど通った空いてるタクシーを捕まえて友人宅までお願いする。


そういえばあのバーってどこにあるんだろう。

ウワサになってるとはいえその店を見たことすらないしな。

表通りにあるわけではなさそうだ。


例のガールズバーのことを考えていたらあっという間に目的地が見えてきた。

ほぼ気絶している友人を軽く叩く。

よく分からない言葉を話しながら起き上がった。

さっきと比べたらマシに動けるだろう。


「あとは自分で帰れるね?僕も自分の家帰るよー?」


返事とは言い難いが何か言葉は返されたため大丈夫だろう。

このままタクシーに乗り直してもいいが歩いて着く距離だし出費が痛いため歩いて帰ろう。

次の居酒屋代は全額あっちに奢らせよう。


「やめてください!」


静かだな〜、なんて呑気に思っていれば急に声が響く。

近くに誰かいる。


声のした方へ向かえば綺麗な黒髪の男性とお世辞にもかっこいいとは言えない金髪ピアスの男性が揉めている。


「営業外でのキャストへの干渉は禁止ですよ!」


「いいじゃん別に、俺と話して楽しかったろ?w」


「話を聞いてください!」


「……あの〜、どうしたんですか?」


恐る恐る声をかける。


「チッ!邪魔だなぁ!!」


金髪ピアスの男は僕を完全に無視してどこかへ去っていった。


何だったんだ……


「ぁ、ありがとうございます!」


「別に何もしてないよ……何があったの?」


「…………あー、話すと結構長くなるんで……もし余裕があればこちらに来てください。」


名刺を差し出される。

目の前のお兄さんに合ってるかと言われれば微妙な可愛らしいデザイン。

白いうさぎと黒いうさぎ、それを囲うように青いリボンがプリントされている。

肝心の内容に目を通す。


「…………え?」


「まあ来れそうでなかったら捨ててください、さっきはホントありがとうございました!」


「いや、ちょっ…ぁ、待ってくださ〜い!!」


金髪の男同様どこかへ去ってしまった。


もう一度名刺を眺める。

氏名や電話番号、職場の住所などが書かれている。

そして何度見ても変わらない驚きの内容。





『Sweet Kiss Nest』キャスト。





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

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