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スティ「え?!あ!8番じゃん!」
レ「?面識があるのか?」
エプロン姿のスティーブ看守がいた。
しかもスティーブ看守は記憶があるみたいだ。
スティ「まさか覚えてるとは思わなかったよ」
ぺ「僕も看守が覚えてくれてるとは思わなかったすよ!」
レ「…」
スティ「あと、兄さんもいるよ」
ぺ「記憶は…?」
スティ「もちろん!あるよ!」
ぺ「よかった〜」
レ「もういい?」
スティ「あ、ごめんごめん、9番」
レ「だから9番じゃないって…」
スティ「ごめんって!レスさん!」
レ「はいはい。」
そんなスティーブ看守を無視して屋敷の中に入っていくレスさん。
レ「おいで」
手招きで入っていいよという。
ギシギシと俺らが歩くたび、歩数に合わせて音が鳴る。
聞き覚えのある声の人「おい!スティーブ!火つけて飯作ってる途中にどっか行くな!」
スティ「ごめーん!」
上からやはり聞き覚えのある声が聞こえる。
レ「ああ朝ごはんを作ってたんだ。あまりの分はある?」
スティ「いやー、あ〜でもそういやパーソナリティさん帰ってきてないからその分なら」
ぺ「いいんですか?」
スティ「いいよ!いいよ!」
またギシっと鳴らしながら階段を登る。
手すりも木でできており、塗装が若干剥げているが手入れはされている様子を見てそうだと疑問が浮かぶ。
ぺ「あの、ここってどう言うとこなんですか…?」
スティ「あ〜う〜ん?」
レ「名目上はこの国、インピュリティの汚れ仕事をする暗殺者などの受付用の屋敷。実際は隣国デイラからのスパイの宿屋替わり。」
スティ「まっっちょっと!!」
躊躇ったスティーブ看守をズバッと切るようにレスさんが爆弾発言を投下した。
ぺ「え?」
レ「君ーじゃあなくてぺいんと、今からぺいんとはここのスパイ。インピュリティの子だと思うけどこれから、いや生まれてから君はデイラの子だ。君の親は戦死し、孤児院に入っていたが孤児院が戦後の影響で潰されてこっちへ来た。それでいいね?」
ぺ「え?っと…はい、分かりました…?」
スティ「名前も新しく決めないとねぇ」
レ「あー、スティーブたちは元々違う名前だったけどぺいんとみたいに知られてるかもしれないとね」
スティ「うーん」
レスさんが名前の案を出そうと言ったら会談は終わっており、長い廊下が続いている中、すぐ一つ右の扉を開けた。
ガチャリとドアノブが回る。
開いた先にはまた長い廊下。
またすぐ右の一つをガチャリと開ける。
また廊下。
ぺ「え?あの…これって…?」
スティ「?ああ!これはね、もし暗殺者同士で鉢合わせしたら治安の悪いところにいたから喧嘩になる可能性があるから、それの…まあパソコンのフォルダーをある人の能力で何枚も重ねてる感じ?一回入ればあとはほとんど自動みたいなんだけど、初めてのぺいんとがいるからなぁ。 」
また開き、廊下に出る。
スティ「出る時は一瞬なんだけどね。ほーんと不思議」
ぺ「そんなにいるんですか…?」
スティ「いやー今はそんなにいないね。僕と兄さん、そしてレスさんとパーソナリティさんが基本であとは精々いて一人二人ぐらい?」
ぺ「じゃあなんで…」
レ「昔は暗殺者の数が多かったんだ。昔はね。ただ、また別の国、ペニテンシャリーのある皇子が力をつけてから各国が一斉に取り締まるようになり、捕まったんだ。あいつらは大なり小なりの犯罪を犯していたり、違法な依頼を受けていたりしていたから。」
スティ「まぁ、僕らはちゃんとした国からの依頼しか受けてなかったから残れたんだけど、結構と言うか、僕らは十人にも満たなくなったんだ。」
レ「そいつらもここに残ることはなかったんだけどね。」
レスさん、スティーブ看守がいい、レスさんが最後に言うとまたキィとドアを開ける。
そうするとガラリと景観が変わる。
ぺ「なんか…随分と…」
スティ「ねー黒いでしょー」
見えたのは光沢のある黒と青みがかった銀が装飾している廊下がまっすぐ伸びていた。