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明けましておめでとうございます🙇♀️
ピクアプアクスタ皆様何買いますか?
参考にしたいので教えてください…
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最初の2日は、まだ普通だった。
いつも通り一緒にご飯を食べて、
一緒に寝て、
なつはくっついて離れなくて。
ただ――夜になると少しだけ沈んだ
顔になるようになった。
いるまは気付いてた。
だけど、深く聞くと壊れそうな気がして、
ただ隣にいることだけを選んだけ。
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4日目。
なつの笑顔が、ほんの少し薄くなった。
「なつ、疲れてる?」
と聞くと、
「ううん、大丈夫……」
と必ず笑って答えるけど、
その笑顔の“端っこ”が無理してるのが
分かった。
目の奥も笑ってない。
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5日目の夜。
なつは急に抱きついてきて、震えていた。
「どうした?」
って聞いても、何も言わない。
ただ強くしがみついて、
喉の奥で押し殺したみたいな
呼吸しかしない。
いるまの胸が痛くなる。
「なつ、苦しい?」
訊くと、
なつは小さく首を横に振る。
でも、苦しくない人間が
そんなふうに震えるわけがない。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
そして——7日目。
なつの笑顔は、ほとんど消えていた。
いるまが朝「おはよ」って言っても、
なつは返すけど、声は弱くて、
目は伏せられたまま。
夕飯のときも、
ぼんやりした表情で箸を動かして、
時々止まる。
その姿が痛々しくて、
いるまは何度も呼吸の仕方を整えなきゃ
苦しくて仕方がなかった。
夜、布団に入るときも
なつはぎゅっとくっついてきたけど、
その腕には
“離れたら崩れる”
そんな必死さが滲んでいた。
そして、かすれた声で言った。
「……いるま……
俺……やっぱり……だめかもしれない……ッ」
その一言で、
いるまの胸が大きく締め付けられた。
その言葉のあと、
なつは口をつぐんだまま震えていた。
いるまはゆっくり腕を回し、
逃げられないように、
でも優しく抱き寄せる。
「なつ。話せる?
言葉にできるとこだけでいいから。」
なつはすぐには話せなかった。
喉が詰まったみたいに呼吸だけ荒くて、
涙が溢れそうなのを必死に
噛み締めていた。
「……っ……ひ……ッポロ」
声にならない音が喉から漏れる。
いるまの胸をぎゅっと掴みながら、
やっと少しだけ、言葉が出た。
「え、えっと……っ……
なんか……わかんないの……」
震える声で絞り出しながら、
ぽたぽたと涙が落ちていく。
「幸せなのに……
なんでか……心が……怖いって……
ずっと……」
息が乱れて、言葉が断片的になる。
「生きるって約束したのに……
昨日みたいに……
頑張ろうって思ったのに……」
涙が耐えきれず落ちて、
なつは胸元に顔を押しつけて泣き出した。
「なのに……っ
何が怖いのかも……説明できないし…
理由、わかんない…」
喉が裂けるみたいに苦しげな声。
「なんで生きてたいのに……
死にたい、って思っちゃうの……
そんなつもりじゃないのに……ッ!”」
呼吸が乱れて、肩が大きく上下する。
「俺……ほんとはいるまと
一緒にいたいのに……ずっと隣に居たい
それでも……なんか、
胸が……苦しくて……」
「……っひ……」
涙で顔がくしゃくしゃになって、
苦しくてどうしようもない気持ちが
全部溢れていく。
なつ自身も、
言ってて何が何なのか分かってない。
だけど、本音だけははっきりしていた。
「俺、壊れてるのかな……」
その言葉を聞いた瞬間、
いるまの腕が強くなつを抱き寄せた。
「壊れてねぇよ。」
低くて、でも誰より優しい声で言い切る。
「なつは壊れてなんかない。
ただ……苦しいだけ。」
なつの涙は止まらない。
「……っ……どうしたらいいの……いるま……」
頼るように絞り出す声。
その問いを聞いたいるまの目は、
静かで、でも迷いのない色をしていた。
「なつはもう死にたい?」
静かな声だった。責めるでも、追い詰めるでもない。
ただ“本当を教えて”と優しく
触れるような響き。
なつは唇を震わせ、堪えていた涙が一粒、ぽと、と落ちた。
「……ごめん…もう、しんどい……」
息を詰まらせた声で絞り出すように。
その肩が、かすかに震えている。
いるまは急かさない。
ただ寄り添うように手を添える。
「…あのね…っ死にたい“一つの原因”って
わけじゃ…ないんだけどね…」
「ん…。」
続きを待ついるまに、なつは何度も呼吸を
整えようとして失敗して、
そのたびに涙がこぼれる。
「俺の親…先月、
死んじゃってたみたいで…」
「……ぇ?」
一瞬だけ、いるまの表情が揺れた。
驚きと、理解しようとする必死さが
混ざる。
なつはその顔を見ると、
壊れたように笑った。
「正直…うれしいよ、 ずっと嫌いだっし……でも…借金が……俺に……っ」
「……」
「払えなくはないけど……
払ったら払ったで…生活が苦しくなるし…ッ
もう、どうしていいか分かんない……」
「うん。」
「……俺…父親の元に帰らなきゃ
いけなくなっちゃった……」
途端に表情が怯えに変わる。
唇はひきつり、肩は小さくすくんで、
思い出すたびに体が拒絶するみたいに。
――なつが親を怖がる理由はひとつ。
虐待。
小さい頃から何度も、何度も、叩かれ、
蹴られ、閉じ込められた。
今も腕や背中に残る薄い痣の跡が、
その証拠だ。
「正直に話してくれて…あんがと。」
いるまはゆっくり、なつの手を包む。
「いつ帰らなきゃいけないんだ?」
「……来週……ッ」
「そっか。」
いるまは息を吸い、
まっすぐなつを見つめた。
「じゃあ──もう逃げないとな。」
なつの瞳が大きく震えた。
「っ!」
「だろ? なつ。」
いるまが“なつの一番好きな笑顔”を
向けた瞬間、
なつは抑えきれず飛び込んでキスをした。
震えたまま、唇を押し当て、
むさぼるように。
「……大好き、っ」
その声は泣き混じりで、
すがりつくみたいで。
いるまのいう「逃げる」は──
“死ぬ”と同じ意味。
ふたりきりで、誰にも邪魔されず、
そしてなつは、それを理解しながら…
拒まなかった。
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くそでか楽しみ…、
コメント
4件
良ければでいいんですが参考にさせていただいても宜しいでしょうか、、、?嫌じゃなかったらで大丈夫です!
こーゆう系大好きです!