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【 時透side 】





時透「…ねぇ、五条、」



五条「…どうした?」




時透「なんかさ、男女のペア多くない?」




五条「…そうだな。」




違和感。



私達が並んでいる列は



男女のペアで溢れかえっていたこと。




いやまあ、私達も男女のペアと言ったらそうなのだが…





時透「もしかして、さ、」



時透「ここ、全員カップルだったりする?」




目の前でイチャつく2人組。




後ろでは初々しく恥じらう2人組。




やめてくれ(白目)




クラスメート(しかも喧嘩仲)(さらにいえば元許嫁)



と来た私達に安泰の地を与えてくれ。頼む。(切実に)




五条「…馬鹿野郎、きっと俺らの前後が恋人同士なだけだ。たぶん。」




時透「__のわりには前後3組カップルらしいんだけど。」




五条「……マグレだ。たぶん。」




時透「…そっか。」




五条「…ウン。」






絶対嘘だこいつ。




薄々気づいてるでしょ。




だってなんか、だってなんか




冷や汗ヤバいもん。



私もだけど。





スタッフ「次の検定を受けるお2人、こちらへどうぞ!






時透「…………。」




五条・時透「「検定…?」」





検定?検定ってなに、検定って。




あ、あれか?



英検か?



まあ確かに、




海とか行ったら



ジョディとかいう名前の外国人が



サーフィンしてそうだけども。






え、ジョディの為に英検受けてるの?海の家で??(違います。)



みんな偉いね〜(違う。)





時透「…五条、検定って??」




五条「…数検じゃね?」




時透「…そっちかぁ〜」




うんうん。五条は確かに理系だもんね。



私はなんか英語好きだから英検に賭けようかな。





時透「って、違うでしょ!」




時透「海の家で数検受けるってなに!?」←




時透「ジョディの為に英検とれよ!」←




五条「ジョディ誰だよ。」




五条と数検か英検かを話していると、




なにかの紙を持ったお姉さんが声を発した。





お姉さん「只今、カップル検定しています!」







……なにその第三の答え。




せめて漢検でしょそこは。




て、違う違う。





五条・時透「「カップル検定!?」」





スタッフ「次のお2人どうぞ〜」






五条・時透「「え、」」






迫る順番。




時透「…どうする、五条。」




時透「今からでも遅くない!ここから出るぞ!」




五条「…手遅れだ。」



時透「諦めたらそこで試合終了だぞ!?」



五条「お前、今絶賛諦めようとしてんじゃねぇか。」



五条「……後ろ見てみろ。」




時透「?」




時刻はまもなく午後3時。




甘いものが食べたくなる時間帯。




さらに、猛暑日。



海の家は混んでいた。


そう、カップル達で。





五条「……抜け出せるか?」




時透「…普段の私ならいける。けど、、ムリ。」





こちとら15分待ち。



その前に散々はしゃぎまくったのと、前後のイチャつくカップルパワー(?)のおかげで



HPは0に等しい。



パフェを食べると、回復できる、



そう、いわば星のカービ○ー状態。




五条「なんとかするぞ。」



時透「なんとかって?」




五条「この検定を乗り切る」




時透「マジかお前。」




それはマルチだったはずなのに



仲間が全員命を落とし、



最終的にはソロでラスボスに挑むのと



等しいくらいには危険だ。



おまけに暑さのせいで自分が何を言っているのかもわからなくなる時限爆弾つき。





スタッフ「次のお2人どうぞ〜!」




迫る順番。



止まらない冷や汗。




だが、しかし。



空腹のカービ○ーにとって



パフェは命にも代え難いもの。




五条「どうする?」



時透「…乗った。」




かくして、



勇者達はラスボスへの挑戦を選択したのだった。









拝啓 “ 理系 ” の君へ




私さ、1年の頃からみんなに教えて貰ってたから、





英語は上達したのよ?




この前なんてね、外国人と話したんだから!(素のコミュ力で乗り切った人)




だから大丈夫。



ラスボスだって話くらいは通じる筈よ。



あ、検定だからそれは関係ないのか。









拝啓 “元”許嫁の君へ

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