人類は核戦争を起こし滅びただか少年は人類の希望として残された
何だかんだで数週間経った
船の操縦は覚えたし魚も捕まえられるようになった。
何よりも僕は海と船の生活を気に入っている。
だが陸上での生活に憧れがないわけではない。
人間は一人では生きられない生き物だと聞いたことがある。
今まさに僕は一人だ。
海から見える島々は誰も住んでなさそうでとても寂しく見える。
誰か居ないのかな、なんて事を考えている内に夕方になっていた。
「また一人で星を眺めるのか」
「おやすみなさい」
「明日はいいことありますように」
僕は一人で寂しさを感じながら寝る。
朝日が眩しい。今日は天気が良くて空を見上げれば雲一つない青空。
少年は目標を建てることにした内容は何処かに残った人類と合流すること
「やりたい事を目標に建てよう」
「何を書こうか」
「そうだ」
「目標は人類と合流する!」
「それだけで十分だな」
「よしこれを何処かに貼っておくか」
少年は木板に書いた目標を船の柱に張り付けることにした。
これで何となくやることが見えてきた気がした。
それから数日、少年は海を航海しながら目標に向かって進んでいく。
陸地を発見する度に探検してみたり、島を見つけたら上陸してみたりした。
だがまだ人類の痕跡は何一つ見つけることが出来ていない。
「一体何処にいるんだろう」
「でも諦めないぞ!」
「人類が何処かに必ずいるはずだ」
「絶対に見つけてみせる」
そう思いながら少年は海を進む。